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「株は調子がいいときはもうかるけど、急に値段が下がって大損することがある」と聞いたことがある方は多いと思います。投資信託も上げ下げは起こりますが、株のように大きく損をすることはないように工夫されていることをご存知ですか?
今回は、投資信託の仕組みについて詳しく解説します。
目次
「投資信託の中身って、いったいどうなってるの?」という質問を受けることがあります。投資信託は複数の資産で構成されているのですが、初心者の方には確かにわかりづらいことかもしれませんので、たとえ話を交えながら、わかりやすく解説していきますね。
たとえば、あなたが日本株ばかり買ったとしましょう。日本株の値段が上がれば、あなたは手持ちの株を売ってもうけることができます。でもその反対に、日本株の人気が落ちて価格が大幅に下がったときは、大きな損をしてしまいますね。
では、日本株の値段が下がったときに米国株が上がっていたらどうでしょう。「しまった。米国株を買っておけばよかった」と思うのではないでしょうか。
では、もしも日本株、米国株を2分の1ずつ買っていたら? こうしておけば、どれかが下がっても、残りのどれかが上がっていれば、損失を帳消しにでき、トータルではプラスになることもあります。
1つの資産のみを保有するだけだと値下がりリスクは大きくなりますが、投資信託だと値動きが異なる複数の資産で構成されているので、値下がりリスクが小さくなり、全体としては安定した運用ができるというわけです。
普通の人は「投資してみたい」と思っても、何を買ったらいいかわからないもの。そんなときは、まず投資信託から始めてみるといいでしょう。
皆さんもレストランで「ハンバーグ定食にしようか、それともエビフライ定食にしようかな」と迷ったことがあるはず。そんなときにミックス定食を選ぶと両方食べられたりします。投資信託とは、まさにその「ミックス定食」のようなものなのです。
銀行の定期預金は満期ごとに利息が付きます(といっても今の金利では100万円を1年間預けて数百円程度と、ほんのスズメの涙ほどですが……)。では、投資信託の利益はどうやって受け取るのでしょうか。実は、投資信託で利益を得る方法は2通りあります。
1つは、投資信託の価格が上がることで運用益が得られ、そこで売却したときに利益を得るというものです。以下の図表をもとにご説明しましょう。
投資信託の価格は、株ほどではありませんが毎日変動しています。この価格が、買ったときよりも高くなったときに売れば、買ったときの価格との差額が利益として手元に入ってくるわけです。ちなみに、投資信託の価格のことを「基準価額」というので覚えておいてください。
ただ、投資信託は元本確保されていませんので、もちろん基準価額は常に上がるとは限らず、下がることもあり、その場合は損が出ることもあり得ます。
とはいえ、過去の運用例を見てみると、一時的に元本割れすることがあっても、20~30年という期間だと、右肩上がりの運用成績を残している投資信託は数多くあります。長期で運用していけば資産が増えていく期待が高まる。それこそ投資信託のだいご味なのです。
もう1つは、分配金として受け取るというものです。分配金とは、投資信託での収益から投資家に支払われるお金のことをいいます。
投資信託には、決算日に投資家に分配金が支払われるタイプのものがあります(分配金が全くないタイプもあります)。
分配金が支払われるタイミングは、投資信託によっていろいろ。年1回のものもあれば、年に複数回支払われるものもあります。
名前に「毎月分配型」とついているのは、分配金が毎月支払われるタイプです。定期的に分配金が受け取れると、お小遣いの足しになっていいという人もいるかもしれませんね。
ただ、1つ注意しておきたいのは、分配金は銀行預金の利息と同じではないということです。
たとえば預金の利息は決まった金利が確実に受け取れますが、投資信託の分配金は運用次第で増えたり減ったりすることがあります。
実は投資信託の中にも、分配金の額がほぼ一定のタイプもあります。しかしこのタイプは、運用であまり利益が出ていないと、投資信託の資産(これを「純資産総額」といいます)を削って分配金を支払う仕組みになっています。純資産総額が減ると、その分だけ基準価額が下がり、売却時に受け取れる金額が少なくなるので注意してください。
これとは逆に、分配金をあまり出さない投資信託は、「ケチ」なのではなく、運用で増えた利益を元本に組み込んで運用しています。元本が増えると、基準価額が上がるので、売却したときの利益が増えるということになります。
したがって「将来のために資産を大きく増やしたい」という人は、分配金がゼロか、あってもせいぜい年1回程度のタイプの投資信託を選ぶとよいでしょう。
そもそも投資信託は3つの会社によって運営されています。ちょっとややこしいところかもですが、ざっくり解説しますね。
1つ目は、投資信託を販売する「販売会社」(証券会社や銀行など)です。皆さんが投資信託を買ったり売ったりするときの窓口になるところです。
2つ目は、投資信託を運用する「運用会社」です。投資信託をどんな方針で投資・運用するかを決めます。本サイトの別の記事「投資信託(ファンド)とは?メリット・デメリットを預金者目線で検証」でも紹介した、投資信託を動かす、投資・運用のプロである「ファンドマネジャー」がいるのもこの会社です。
3つ目は、投資信託の資産を管理する「管理会社」(信託銀行)です。皆さんが販売会社で預けたお金を管理して、運用会社(ファンドマネジャー)の指示にしたがって、実際に株や債券などの商品を買ったり売ったりしています。
このように投資信託は3つの会社が連携しながら運営されるので、皆さんが投資信託で預けたお金が勝手に動かされたりするようなことはありません。
販売会社や運用会社はもちろん、とくに3つ目の管理会社でも言えることですが、投資信託の資産は自社の財産とは別に管理するよう、法律で義務付けられています(これを「分別保管」といいます)。このため運用会社、販売会社、管理会社のどれかが破たんしても、皆さんの投資信託の資産は守られているので安心してください。
このように3つの会社が役割分担・チェックし合うことで、安心できる透明性の高い運営がなされているのです。
いざ、投資を始めよう!と思っても、数ある金融機関の中からどこを選べばよいか迷いますよね。そこで、多くの人に支持される金融機関3つを、独自のサービスやおすすめ情報と併せてご紹介します。
SBI証券
松井証券
楽天証券
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なぜ利益が出る?損をする?投資信託の仕組みを超初心者向けに解説
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