※このページはプロモーションを含みます
「インデックスファンドへの投資がいい」と聞いたことがあっても、実際にどのくらいの利益が見込めるのかわからず、気になっている人は多いのではないでしょうか。
この記事ではインデックスファンドの平均利回りや利回りの高いファンドを紹介していきます。
目次
インデックスファンドとは投資信託(ファンド)の一種です。 投資信託とは 、投資家から集めたお金をひとまとめにして運用の専門家(ファンドマネジャー)が投資・運用し、そのリターンを投資比率に応じて分配する金融商品です。
インデックスファンドは、特定の指標(日経平均株価、S&P500などのインデックス)に連動するリターンを目指します。そのため、ファンドの構成銘柄は特定の指標に含まれる銘柄に分散投資されます。
一方、アクティブファンドは特定の指標を上回るリターンを目指します。そのため、独自の見通しや判断に基づいて投資するための調査にコストがかかり、ファンドの管理運用手数料(信託報酬)は高めになります。また高いリターンを目指すため、その分リスクも高くなります。
合わせてこちらもチェック!
投資信託における平均利回り(平均収益率)とは、特定期間のリターンを運用年数で割って1年あたりのリターンを算出したものです。下記のように計算します。
ただし、利益に税金がかかったり、投資時に手数料がかかったりする時は、その分を差し引いて実質的な平均利回りを計算します。
上記のケースで、課税口座(税率20.315%)で運用すると、10万円の利益は税(2万315円)引後には7万9685円です。
この時の平均利回りは1.59%(7万9685円÷100万円÷5年間×100)です。
利回りと混同しやすいのが、利率や騰落率です。それぞれの違いをみていきましょう。
用語 | 定義 | 計算式 |
---|---|---|
利率 | 毎年受け取る利息の割合 | 利息額÷投資金額×100 |
<例>額面金額100万円の債券を購入、1年後の受取利息が2万円なら利率は2%(2万円÷100万円×100) | ||
騰落率 | 一定期間内の配当や分配金を考慮した価格の変化率 | (期末の価格+期中の配当・分配金-期初の価格)÷期初の価格×100 |
利回り※ | 特定期間の1年あたりのリターン | 特定期間のリターン ÷ 投資金額 ÷ 運用年数 × 100 |
また、計算結果はあくまでも過去の実績で、将来を保証するものではありません。
インデックスファンドの平均利回りは、ベンチマーク(目標)とする指標や投資対象によって異なります。
例えば、一定期間内(2017年11月末~2022年10月末)の平均騰落率を、資産クラス別に比較してみましょう。
一定期間内の平均騰落率は、同じ株式投資でも日本と先進国では8%以上の差があることがわかります。
信託報酬※1が低く、一定の人気がある(繰上償還※2の恐れが少ない)インデックスファンドを資産別にトータルリターン(3年)の大きい順に3本ずつ紹介します。
国内株式を投資対象とするインデックスファンドの中で、以下の条件でトータルリターン(3年)が大きい順に1~3位まで紹介します。
【条件】
順位 | 銘柄名 投資対象:国内株式 |
ベンチ マーク |
信託報酬 | トータルリターン | ||
---|---|---|---|---|---|---|
3年 | 1年 | 6カ月 | ||||
iFree日経225インデックス | 日経平均 株価 |
0.154% | 16.01% | 2.91% | 9.26% | |
eMAXIS Slim国内株式 (日経平均) |
日経平均 株価 |
0.143% 以内 |
15.98% | 2.92% | 9.28% | |
ニッセイ<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド | 日経平均 株価 |
0.154% 以内 |
15.97% | 2.89% | 9.25% |
ベンチマークは、いずれも日経平均株価で日本の株式市場の大きな動きを把握する代表的な指標です。
日経平均株価とは、日本経済新聞社が発表する株価指数のことで、東京証券取引所プライム市場の上場銘柄のうち、代表的な225銘柄をもとに計算されています。
国際株式(海外株式)を投資対象とするインデックスファンドの中で、以下の条件でトータルリターン(3年)が大きい順に1~3位まで紹介します。
【条件】
順位 | 銘柄名 投資対象:国際株式 |
ベンチ マーク |
信託報酬 | トータルリターン | ||
---|---|---|---|---|---|---|
3年 | 1年 | 6カ月 | ||||
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | S&P500(税引き前配当金込/円換算ベース) | 0.09372% 以内 |
25.32% | -2.62% | 3.34% | |
SBI・V・S&P500 インデックスファンド |
S&P500(円換算ベース) | 0.0938% 程度 |
25.19% | -2.61% | 3.34% | |
ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド | MSCI コクサイインデックス(配当込み、円換算ベース) | 0.1023% 以内 |
24.79% | -1.10% | 6.72% |
1~ 2位のベンチマークはS&P500で、米国株式市場の動向を示す株価指数です。ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場している代表的な500銘柄の時価総額を元に算出されます。
3位のベンチマークはMSCIコクサイで、日本を除く先進国の代表的な株価指数です。22カ国の大型・中型株が対象となっており、市場の約85%(時価総額ベース)をカバーしています。
合わせてこちらもチェック!
国内債券を投資対象とするインデックスファンドの中で、以下の条件でトータルリターン(3年)が大きい順に1~3位まで紹介します。
【条件】
順位 | 銘柄名 投資対象:国内債券 |
ベンチ マーク |
信託報酬 | トータルリターン | ||
---|---|---|---|---|---|---|
3年 | 1年 | 6カ月 | ||||
eMAXIS Slim国内債券 インデックス |
NOMURA-BPI総合 | 0.132% 以内 |
-1.31% | -1.75% | 0.27% | |
三井住友・日本債券 インデックス・ファンド |
NOMURA-BPI総合 | 0.176% | -1.36% | -1.77% | 0.26% | |
ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド | NOMURA-BPI総合 | 0.132% 以内 |
-1.36% | -1.79% | 0.28% |
1~3位のベンチマークはNOMURA-BPI総合で、日本の公社債(国債や社債など)市場の動向を示す代表的な指数です。野村証券が算出しています。
国際債券(海外債券)を投資対象とするインデックスファンドの中で、以下の条件でトータルリターン(3年)が大きい順に1~3位まで紹介します。
【条件】
順位 | 銘柄名 投資対象:国際債券 |
ベンチマーク | 信託 報酬 |
トータルリターン | ||
---|---|---|---|---|---|---|
3年 | 1年 | 6 カ月 |
||||
iFree 新興国債券 インデックス |
JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス・エマージング・マーケット・グローバル・ダイバーシファイド(円換算ベース) | 0.242% | 7.56% | 6.34% | 4.97% | |
インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券(1年決算型) | JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス・エマージング・マーケット・グローバル・ダイバーシファイド(円換算ベース) | 0.374% | 7.31% | 7.53% | 5.02% | |
eMAXIS Slim先進国債券インデックス | FTSE世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし・円換算ベース) | 0.154%以内 | 1.66% | -1.11% | -1.60% |
1位と2位のベンチマークは、JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス・エマージング・マーケット・グローバル・ダイバーシファイド(円換算ベース)です。ブラジル、南アフリカなど新興国政府が発行する債券(現地通貨建て)などで構成されています。
3位のベンチマークはFTSE世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし・円換算ベース)で、先進国の国債市場の動向を示す債券指数です。
合わせてこちらもチェック!
国内REITを投資対象とするインデックスファンドの中で、以下の条件でトータルリターン(3年)が大きい順に1~3位まで紹介します。
【条件】
順位 | 銘柄名 投資対象:国内REIT |
ベンチ マーク |
信託報酬 | トータルリターン | ||
---|---|---|---|---|---|---|
3年 | 1年 | 6カ月 | ||||
三井住友・DC日本リート インデックスファンド |
東証REIT 指数 |
0.275% 以内 |
-1.31% | -7.45% | -6.35% | |
eMAXIS Slim国内リート インデックス |
東証REIT 指数 |
0.187% 以内 |
-1.36% | -7.48% | -6.39% | |
たわらノーロード 国内リート |
東証REIT 指数 |
0.275% 以内 |
-1.36% | -7.58% | -6.46% |
1~3位のベンチマークは東証REIT指数で、国内REITの代表的指数です。2003年3月末の時価総額を1000として指数化したもので、東京証券取引所に上場しているREIT全銘柄を対象としています。
合わせてこちらもチェック!
国際REIT(海外REIT)を投資対象とするインデックスファンドの中で、以下の条件でトータルリターン(3年)が大きい順に1~3位まで紹介します。
【条件】
順位 | 銘柄名 投資対象:国際REIT |
ベンチ マーク |
信託 報酬 |
トータルリターン | ||
---|---|---|---|---|---|---|
3年 | 1年 | 6カ月 | ||||
<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスファンド | S&Pグローバルリートインデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース) | 0.297% 以内 |
16.88% | -15.41% | 0.49% | |
eMAXIS Slim先進国 リートインデックス |
S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み、円換算ベース) | 0.22% 以内 |
16.60% | -16.19% | -0.04% | |
三井住友・DC外国リート インデックスファンド |
S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み、円換算ベース) | 0.297% 以内 |
16.57% | -15.93% | -0.15% |
1位のベンチマークは、S&Pグローバルリートインデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)で、S&P社が算出・公表するREIT指数です。米国などの先進国や新興国に上場するREITの動向を示します。
2~3位のベンチマークはS&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み、円換算ベース)で、S&P 社が算出・公表する米国などの先進国のREIT動向を表す代表的な指数です。
合わせてこちらもチェック!
バランス(複合資産)のインデックスファンドの中で、以下の条件でトータルリターン(3年)が大きい順に1~3位まで紹介します。
【条件】
順位 | 銘柄名 投資対象: バランス(複合資産) |
ベンチマーク | 信託 報酬 |
トータルリターン | ||
---|---|---|---|---|---|---|
3年 | 1年 | 6 カ月 |
||||
eMAXIS最適化バランス (マイストライカー) |
最適化バランス(20%)指数 | 0.55% 以内 |
15.76% | 4.70% | 3.68% | |
Smart-i8資産バランス 成長型 |
債券(国内・先進国・新興国)、株式(国内・先進国・新興国)、REIT(国内・先進国)の各指標 | 0.242% | 14.23% | 2.74% | 1.10% | |
eMAXIS最適化バランス (マイフォーワード) |
最適化バランス(16%)指数 | 0.55% 以内 |
13.87% | 2.79% | 1.84% |
1位と3位の最適化バランスのベンチマークは、イボットソン・アソシエイツ・ジャパンがeMAXISシリーズのファンド(国内外株式、国内外債券、国内外、<新興国を除く>REIT)を参照して算出する指数です。
1位のマイストライカーは株式へ8割以上(新興国株式へ2割以上を含む)の投資をしており、積極的にリターンを目指したい人に向いています。
一方、3位のマイフォーワードは株式への投資比率は6割程度(うち新興国株式へは1割程度)で、その分、新興国債券や先進国REITへそれぞれ1割程度の投資をしています。株式投資を行いながらも、比較的リスクを下げた分散投資をしたい人に向いています。(いずれも2023年3月末時点)。
2位のSmart-i8資産バランス成長型の資産別の投資比率は、先進国株式が半分以上を占め、新興国株式、国内株式と合わせると7割以上が株式になっています。そのほか国内および先進国の債券とREIT、新興国債券の合計8資産へ、それぞれの指標に連動するように投資します。
全世界の株式投資を主体(7割)にしつつ、3割は世界の債券やREITなどへ分散投資をしたい人に向いています。
合わせてこちらもチェック!
主要ネット証券(SBI証券、楽天証券、松井証券、auカブコム証券、マネックス証券)の中でも、インデックスファンドの取扱本数が多く、ランキング上位の銘柄のほとんどを購入できる証券会社を紹介します。
銘柄数 | 469本 |
---|---|
手数料 | 無料 |
最低投資額 | 100円単位1円以上 |
1999年10月にインターネット取引サービスを開始したSBI証券はグループで国内初となる証券総合口座1000万口座を達成しました(2023年3月)。預かり資産残高は24.6兆円(2022年12月末時点)になり、ネット証券業界では先進的な地位を占めています。
合わせてこちらもチェック!
銘柄数 | 391本 |
---|---|
手数料 | 無料 |
最低投資額 | 100円単位1円以上 |
楽天証券は1999年6月にオンライン専業の証券会社としてサービスを開始。2023年4月には、証券総合口座900万口座を達成しました。預かり資産残高は20兆円(2023年4月末時点)になっています。
合わせてこちらもチェック!
銘柄数 | 91本 |
---|---|
手数料 | 無料 |
最低投資額 | 100円単位1円以上 |
松井証券は1999年6月にオンライン専業の証券会社としてサービスを開始。2022年3月には証券総合口座139万口座を達成しました。預かり資産残高は約3.3兆円(2023年3月末時点)になっています。
合わせてこちらもチェック!
一口にインデックスファンドといっても、投資する資産や地域によってそれぞれ特徴があり、運用成果や利回りは異なります。
高いリターンを求めるならば、それだけ値動きの幅(リスク)が大きい商品へ投資する必要があります。リスクが小さくリターンの大きい商品はありません。
投資の目的は何か、そのためにはいつまでにどのくらいのリターンが必要なのかを考えてみましょう。その上で、過去の利回りを参考に目指すリターンが得られる可能性のある資産クラスのインデックスファンドを選ぶとよいでしょう。
インデックスファンドの平均利回りはどうやって確認すればいい?
利回りが高いインデックスファンドを選ぶときの注意点は?
利回りが高いインデックスファンドは、一般的にリスクが高いといえます
リスクとリターンは比例するため、利回りが高いほど値動きの幅(リスク)が大きく、値下がりした時の損失も大きくなります。
そのため、利回りが高いファンドが良いファンドとは言い切れません。自分が受け入れられるリスクの範囲を考えて、目標とする金額や達成までの期間に合わせて最適なファンドを選びましょう。
リスクとリターンの異なる複数のファンドを好みの割合で組み合わせて購入して、分散投資をするのも一つの方法です。
いざ、投資を始めよう!と思っても、数ある金融機関の中からどこを選べばよいか迷いますよね。そこで、多くの人に支持される金融機関3つを、独自のサービスやおすすめ情報と併せてご紹介します。
SBI証券
松井証券
楽天証券
\ この記事をシェアしよう /
【2023年最新】インデックスファンドの平均利回りはどれくらい?計算方法やランキングも紹介!
・当サイトの掲載情報は執筆者の見解であり、あくまでも参考情報の提供を目的としたものです。
最終的な投資決定は、各取扱金融機関のサイト・配布物にてご確認いただき、ご自身の判断でなさるようお願い致します。
・当サイトの掲載情報は、信頼できると判断した情報源から入手した資料作成基準日における情報を基に作成しておりますが、当該情報の正確性を保証するものではありません。また、将来的な予想が含まれている場合がありますが、成果を示唆あるいは保証するものではありません。
・当サイトは、掲載情報の利用に関連して発生した一切の損害について何らの責任も負いません。
・当サイトの掲載情報は、各国の著作権法、各種条約およびその他の法律で保護されております。
・当サイトへのリンクは原則として自由ですが、掲載情報を営利目的で使用(複製、改変、アップロード、掲示、送信、頒布、ライセンス、販売、出版等)する事は禁止します。