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資産運用を始めようと意気込んだものの、「ネット証券の手続きは面倒そう」と、口座開設をためらっている人もいるのではないでしょうか。ただ、実際の手続きは案外簡単です。
この記事では、ネット証券での取引の始め方を6つのステップに分けて詳しく解説します。順を追って進めていけば、スムーズに資産運用をスタートできるでしょう。手順や手続き方法だけでなく、取引を始める際の注意点についても紹介しますので、あわせて確認しておきましょう。
目次
ネット証券で投資を始めるときの手順は、以下のとおりです。
実際の手続き方法は証券会社によって多少異なる点もありますが、大まかな流れは同じです。1ステップずつ詳しく見ていきましょう。
まずは、どの証券会社で口座を開設するのか決めましょう。証券会社によって使い勝手が異なるため、ここでの選択は後の取引のスムーズさやコストにも影響します。以下の4点を確認して、比較検討するのがおすすめです。
「口座開設数が多い=多くの人に選ばれている」ということです。利用者が多い証券会社は口コミや活用法などの情報も多く、信頼感もあります。
同じ取引をしても、手数料がいくらかかるかは証券会社ごとに異なります。自分が行いたい取引の手数料を調べ、低コストで取り組めるところを探してみましょう。通常、口座の開設手数料や維持手数料は無料です。
取扱商品(選べる投資先)にも違いがあります。どんな投資をするかまだ分からない場合は、なるべく選択肢が多いところを選んでおくと対応しやすいでしょう。
つみたてNISAは投資の税制優遇制度の1つで、特に投資初心者におすすめです。つみたてNISAに対応しているか、選べる投資信託の本数が多いかなど、つみたてNISAの制度の活用しやすさも比較してみましょう。
NISA(一般NISA、つみたてNISA)やiDeCo(個人型確定拠出年金、イデコ)の口座は「1人につき1つだけ」と決められているので1社を選ぶ必要があります。
ただ、それ以外の口座(特定口座、一般口座)には制限がないため、複数の証券会社で口座を持つこともできます。複数の口座があれば、場面によって各社を使い分ける、システムトラブルなどで1社がダウンしたときに臨時で代用するといったことも可能です。
続いて、迷っている人に向けておすすめのネット証券3社を紹介します。
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SBI証券口座開設 | |
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口座数 | 約1,100万口座 (※SBIグループ全体の合計) |
手数料 | 【国内株式(現物取引)スタンダードプラン】 55円(1注文の約定代金5万円まで) ~最大1,070円 【国内株式(現物取引)アクティブプラン】 0円(1日の約定代金100万円まで)、 1,238円(~200万円まで)など 【ゼロ革命適用時】 0円(2023年9月30日発注分~) |
取扱商品・ 制度 |
国内株式・海外株式・投資信託・NISA・iDeCoなど |
つみたてNISA本数 | 208本 |
SBI証券はネット証券の最大手として知られています。前述の4つのポイントについて見てみると、どの点も申し分なく、初心者が選んでも後悔しにくい証券会社といえるでしょう。
SBI証券の株取引手数料は主要ネット証券の中でも最安水準です。従来のプランに加え、さらに2023年9月30日(同日発注分)から国内株式(現物・信用、単元未満株:S株)取引手数料が無料になる「ゼロ革命」が開始。インターネットコース(プランC含む)利用かつ取引報告書&交付書面を全て電子交付に切り替えれば適用され、よりお得に取引できます。
取引に応じてVポイントやPontaポイントなど、自分で選んだポイントを貯められるサービスもあるため、お得さを求める人や「ポイ活」に熱心な人にもおすすめです。
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楽天証券口座開設 | |
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口座数 | 約900万口座 |
手数料 | 【国内株式(現物取引)超割コース】 55円(1注文の約定代金5万円まで) ~最大1,070円 【国内株式(現物取引)いちにち定額コース】 0円(1日の約定代金100万円まで)、 2,200円(~200万円まで)など 【ゼロコース選択時】 0円(2023年10月1日(10月2日約定分)~) |
取扱商品・ 制度 |
国内株式・海外株式・投資信託・NISA・iDeCoなど |
つみたてNISA本数 | 195本 |
楽天証券は、SBI証券と並んで口座開設数の多いネット証券です。手数料が安く、取扱商品も豊富です。もちろん、つみたてNISAにも対応しています。
なお楽天証券では、2023年10月1日(10月2日約定分)から国内株式(現物・信用)取引手数料が無料になる「ゼロコース」が開始。手数料コースをゼロコースに変更すれば、誰でも利用可能です。
楽天証券の大きな特徴は、楽天ポイントが貯まる&使える点です。楽天市場や楽天カードなど、同社グループのサービスをよく利用する人ほど恩恵を受けやすいでしょう。
日経新聞が無料で読めたり投資家向けの動画セミナーが視聴できたり、初心者にもやさしい情報発信が多いのも特徴です。少しずつ学びながら投資に取り組みたい人にも向いているでしょう。
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auカブコム証券口座開設 | |
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口座数 | 約159万口座 |
手数料 | 【国内株式(現物取引)ワンショット手数料】 55円(1注文の約定代金5万円まで) ~最大4,059円 【国内株式(現物取引)1日定額手数料】 0円(1日の約定代金100万円まで)、 2,200円(~200万円まで)など |
取扱商品・ 制度 |
国内株式・米国株式・投資信託・NISA・iDeCoなど |
つみたてNISA本数 | 201本 |
auカブコム証券は前述の2社に比べると口座開設数が少ないものの、auのKDDIグループであり三菱UFJフィナンシャル・グループでもあるので信頼感があります。
また、つみたてNISAの本数はSBI証券や楽天証券に並ぶ多さとなっています。auカブコム証券でNISA口座を開設している人は、同社での現物株式の手数料が最大5%割引になる「NISA割」の対象になりますよ。
auカブコム証券にはPontaポイントが貯まる&使えるという特徴もあります。au PAYカードを持っている人は投資信託のクレジットカード積立でポイントを貯められるため、特にお得に利用しやすいでしょう。
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証券会社を選んだら、次は口座開設の手続きに必要なものを準備しましょう。例えば以下のようなものです。
マイナンバーカードを持っている人は、1枚で本人確認書類とマイナンバー確認書類の両方を兼ねられます。顔写真付きの本人確認書類がない場合や、住所記載が引っ越し前のままになっている場合などは、2種類以上の本人確認書類の提出を求められることが多いです。
必要なものがそろったら、口座開設の申込手続きを始めましょう。SBI証券などのネット証券では「口座開設にすすむ」などといった画面から案内に沿って入力していくだけで、5分~10分程度で完了できることが多いです。
住所や氏名などの情報を入力し、STEP2で用意した本人確認書類などを提出します。郵送で提出できる場合もありますが、スマホやパソコンから画像をアップロードする方が手間と時間を省けるのでおすすめです。
証券会社で開設できる口座にはいくつかの種類があります。それぞれ特徴がありますので、自分の希望に合った口座を選択しましょう。
一般口座 | 自分で税金関係の計算や確定申告を行う必要がある |
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特定口座 (源泉あり) |
証券会社が源泉徴収を行ってくれるため、確定申告など税金関係の処理をする手間が省ける |
特定口座 (源泉なし) |
確定申告が必要。証券会社が作成する年間取引報告書をもとに手続きできるため、一般口座よりは手間が少ない |
NISA口座 | NISAやつみたてNISAに取り組むための口座。非課税のため確定申告不要。1人1口座という制限がある |
なるべく手間を省いて取引したいなら「特定口座(源泉あり)」がよいでしょう。つみたてNISAを始めたいならそれに加えて「NISA口座」を選択する必要があります。
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口座開設の申込が済んだら、証券会社で審査が行われます。審査といっても、入力漏れや添付書類のミスなどがないか確かめるものなので、ローンの審査と違って「落ちる」可能性は低いです。しかし、何か不備があった場合は口座開設完了まで時間がかかることがあるので注意しましょう。
ネット証券では早ければ1〜2営業日程度で審査が終わり、口座を開設できます。ただしNISA口座は税務署での審査も必要で時間を要するため、2〜3週間かかる場合があります(SBI証券のように税務署での審査完了前に取引可能で、最短2営業日で口座開設できる証券会社もあります)。
審査で問題なければ、メールもしくは郵送でログインIDやパスワードが届きます。それをもとにマイページにログインし、初期設定やマイナンバーの登録を済ませましょう。
口座を開設できたら、投資用の資金を入金します。入金方法には以下のような種類があります。
銀行窓口またはATM | 銀行窓口やATMまで出向いて専用口座に振り込む方法。金融機関を問わず利用可能。振込手数料がかかる場合があるので要注意 |
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インターネット バンキング |
インターネットバンキングに対応している銀行口座から証券口座に入金する方法。移動不要で、いつでも即時入金可能 |
自動入金サービス | 証券会社と同グループのネット銀行の口座を用意して連携させる方法。手続き不要かつ無料で資金の移動ができる |
もっとも手間が少なくて済むのは「自動入金サービス」を使う方法です。SBI証券なら住信SBIネット銀行、楽天証券なら楽天銀行など、証券会社と同グループのネット銀行の口座が必要ですが、銀行の金利アップなどの特典もあって便利かつお得に使えます。
口座も資金も準備できたら、いよいよ投資をスタートさせる段階です。投資する銘柄を選んで、購入(注文)しましょう。
【投資信託の購入方法】
証券会社のスクリーニング機能(SBI証券の「投信パワーサーチ」など)を使うと、多数の投資信託の中から自分が希望する条件に合ったものを選抜できます。各投資信託の画面に進むと購入の仕方(買付方法)を選べます。証券会社によって名称はさまざまですが、たとえば以下のような種類があります。
希望する買付方法を選んだら、金額やポイント利用の有無などを入力して手続きを完了させましょう。
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【個別株式の購入方法】
スクリーニング画面などから、購入する株式を選択します。「買い」「現物買」といったボタンから、画面の案内に沿って数量、金額、注文方法などを選んで入力します。購入時のおもな注文方法は以下の3種類です。
注文手続きが完了すれば、投資スタートです。
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ネット証券を使うことに不安を感じる人もいるかもしれません。ここでは、あらかじめ知っておきたいネット証券ならではの注意点について簡単に解説します。
ネット証券には、外出時でもスマホから手軽に注文できるというメリットがあります。しかし、手軽だからといって片手間で操作すると思わぬミスをすることもあるので要注意です。例えば、買いと売りのボタンを間違える、発注数を間違えるなどはありがちな操作ミスです。
担当者と会話しながら進めていくわけではないので、間違えたら間違えたとおりに手続きが完了してしまいます。運用結果にも影響するので、慎重に確認するようにしましょう。
口座開設後は、証券会社から定期的にお知らせが届くようになります。お知らせは、面倒に感じても必ずチェックするようにしましょう。
法改正が絡むものや規約の変更など特に重要なものは、チェックしないと取引ができない(取引の一部または全部が制限される)仕様になっています。お知らせが溜まった状態だと、その確認に時間を取られてしまい、適切なタイミングで売買できなくなってしまう可能性もあります。
証券会社だけに限りませんが、ログインIDやパスワードは厳重に管理する必要があります。盗まれたり流出したりすると大きな損害を被るかもしれません。
ネット証券では顧客情報についてSSL/TSLプロトコルと呼ばれる暗号化技術を使っているため基本的には安全ですが、完璧ではありません。セキュリティ対策ソフトを導入する、OSを適宜アップデートするなど、自己防衛策も講じておきましょう。
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最後に、初心者が押さえておきたい投資のポイントを3つ紹介します。
1つずつ見ていきましょう。
投資初心者は、まず少額からスタートするのがおすすめです。最初から一気に大金を投資すると、運用に失敗したときに大変なことになります。
万が一すべてを失っても生活に支障が出ない程度の金額で始めて、慣れてきたタイミングで徐々に増やしていくとよいでしょう。焦らず、少しずつ、じっくりと取り組んでいきましょう。
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投資では基本的にリスクとリターンは比例します。「ローリスク=ローリターン」「ハイリスク=ハイリターン」が原則なので、初心者はいきなりハイリターンを狙わないようにしましょう。知識も経験もないうちにリスクの高い商品に手を出してしまうと、大きな損失につながることもあります。
例えば、一般的には個別株よりも投資信託の方が低リスクと言われています。投資信託とは、運用のプロが選定した株式・債券・不動産などの詰め合わせのような投資商品です。自分で個別銘柄の分析などをしなくても、プロにおまかせで多数の銘柄に同時に投資したのと同じ効果を得られるため、投資初心者にも人気があります。
いきなり個別株に投資するのではなく、まずは投資信託からチャレンジしてみるのがおすすめです。
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何の根拠もなく、感情任せで売買するのはおすすめしません。今上がっているからと慌てて買ったり、下がってきたからと焦って売ったりしてしまうと、大きな損失につながります。
投資では「安く買って高く売る」が基本ですが、初心者はその真逆の行動を取ってしまうことも多いので要注意です。感情で判断してしまうと、たとえうまくいった場合も再現性がなく、勝ち続けるのが難しくなります。
ネット証券は、対面型の証券会社と違い、担当者に相談しながら売買できるわけではありません。自分で積極的に情報を集めて判断する必要があります。スマホで気軽に注文できる状態でも、あくまで冷静に慎重に、自分なりの根拠を持って注文するようにしましょう。
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「難しそう」「面倒そう」といったイメージを持つ人もいるかもしれませんが、ネット証券で投資を始めるのは簡単です。初心者でも前述の6STEPに沿って進めていけば、最短1~2営業日ほどで口座を開設して取引をスタートできるでしょう。
「失敗したらどうしよう」「怖い」といった不安がある人は、まずはこの記事で紹介した最低限注意すべき点だけ意識して、低リスクな商品を少額で購入してみることから始めましょう。
申込当日から取引できるネット証券はある?
わずかですが存在します
例えば、松井証券やDMM.com証券(DMM株)では「最短当日」から取引可能としています。いずれもオンライン申込み、かつ所定の本人確認方法を選択することが条件になっています。
なお、通常のネット証券では申込から取引開始まで最短でも1~2営業日ほどかかることが多いです。数日かかることを見越して、早めに手続きするのがおすすめです。
いざ、株式投資を始めよう!と思っても、数ある金融機関の中からどこを選べばよいか迷いますよね。そこで、多くの人に支持される金融機関3つを、独自のサービスやおすすめ情報と併せてご紹介します。
SBI証券
楽天証券
松井証券
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初心者向けにネット証券の始め方を6STEPで詳しく解説!注意点や証券会社の選び方も紹介
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