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最終更新:2023年10月20日

株で儲けられる?どのくらい稼げる?株式での儲けと投資のコツを解説

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株で儲けられる?どのくらい稼げる?株式での儲けと投資のコツを解説
岩永 真理 ファイナンシャル・プランナー

金融商品の中で、イメージがわきやすいのは株(株式)ではないでしょうか。とはいえ、株の値動きは比較的大きいとされるため、リスクも高いといわれています。この記事では、一体どのくらい儲かるのか、儲けるためには、どんな点に注意をして投資をするとよいのかを解説します。

目次を開く

お金だけじゃない!?株式で儲ける方法

株式投資をする理由は、一定のリスクを踏まえた上で儲かることを期待するからでしょう。株の利益には次の4つがあります。

1つずつ見ていきましょう。

値上がり益

株価が買った時より値上がりしたため株を売却すると得られる利益

値上がり益とは、株価が買った時より値上がりしたため株を売却すると得られる利益のことです。売却益ともいいます。

例えば、購入時に一株あたり800円の株が1000円になった時に売ると200円の利益が出ます。通常、株式は100株単位で取引するので、8万円で買った株が10万円になった時に売ると、2万円(税金は未考慮)が値上がり益です。

株価が買った時より値上がりしたため株を売却すると得られる利益

ただし、株価には値動きがあるので、上昇するばかりでなく下落することもあります。

配当金

企業の業績が好調で利益が出た時に株主へ還元する分配金

配当金とは、株式を発行している企業の業績が好調で利益が出た時に、株主へ還元する分配金のことです。

配当金は権利確定日(企業によって異なり、決算日と同一日が多い)時点で株主名簿に登録されている株主に支払われます。そのため、配当金を受け取るには、権利付最終日(権利確定日の2営業日前)までに買付を成立(約定)させる必要があります。

なお、配当金の有無は企業の業績によるため、必ずしも受け取れるとは限りません。

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株主優待

一定の株数以上を保有している株主に企業が進呈するサービス

株主優待とは、一定の株数以上を保有している株主に対して、企業が贈呈するモノやサービスのことです。株式を持っているだけでさまざまな贈呈品を受け取れることも、株式投資の魅力といえます。

株主優待を受けるためには権利確定日に必要数以上の株式を持っていなければなりません。そのため、配当金と同様に権利付最終日までに買付を成立(約定)させましょう。

優待内容(贈呈品)には、商品券、買物・運賃割引、食事券、食品・飲料、娯楽・レジャー施設の利用券などがあります(株主優待を行っていない企業もある)。

自分の受け取りたい優待内容であることのほかに、必要な保有株式数や権利確定日に注意しましょう。

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証券会社によってはポイント獲得でさらにお得になる

これまで紹介した株式投資の利益や優待は、株式にかかわるものなので、どこの証券会社で株を買ってももらえます。しかし、証券会社の中には株式投資でポイントがもらえるところもあり、さらにお得なので事前にチェックしておきましょう。

横にスクロール
■主要証券会社(10社)の株式投資によるポイント付与状況
証券会社 ポイントの種類 ポイントが貯まる取引
株式投資 投資信託保有
SBI証券 Tポイント
Vポイント
Pontaポイント
dポイント
JALのマイル
(いずれか1種を選択)
楽天証券 楽天ポイント ※1
松井証券 松井証券ポイント ×
マネックス証券 マネックスポイント
auカブコム証券 Pontaポイント ×
野村證券 野村ポイント × ×
SMBC日興証券
(ダイレクトコース)
dポイント
大和証券 ×
三菱UFJモルガン・
スタンレー証券
×
みずほ証券 ×
  • 1…超割コースの場合
  • 2023年10月時点、〇=あり、×=なし

本当に儲かるの?株式投資シミュレーション

株式投資をすると、実際にどのくらい儲かるのでしょうか。投資金額ごとに4つの事例を紹介します。

なお、これからご紹介するのは過去の実績をもとにしたシミュレーションです。投資の期間や時期により結果は異なります。

資金~5万円少額からコツコツ投資を始めたい場合

前提条件
  • 投資金額:4万1,760円
  • 投資銘柄:単元未満株(三菱マテリアル・銘柄コード5711)
  • 購入時期:2022年9月15日(株価2,033円)と2023年3月15日(株価2,143円)
  • 購入株式数:各10株ずつ、合計20株
  • 権利確定月:3月・9月
  • 平均購入単価:2,088円

この場合では、1年後(2023年9月15日)に株価2606円で保有株式20株を売却し、以下の売却益を得ました。

  • 売却益(税引き前):1万360円((2606円-2088円)×20株)
  • 注)証券会社によっては売買時に手数料がかかることがあります。

この銘柄は、売却益だけでなく1株から優待や配当金もありました。

2022年3月末・2023年9月末

  • 株主優待:グループ会社運営観光坑道の無料利用券・当社が扱う金などの貴金属製品を優待価格で売買できる権利。

2023年3月

  • 500円(1株あたりの配当金は50円×10株・税引き前)

資金10万~20万円株主優待メインで投資したい場合

前提条件
  • 投資金額:10万5,500円
  • 投資銘柄:単元株(萩原工業・銘柄コード7856)
  • 購入時期:2022年10月25日(株価1,055円)
  • 権利確定月:10月
  • 購入株式数:100株
  • 1株ごとの単価:1,055円

この場合では、2022年10月に株主優待と配当金で以下を獲得しました。

  • 株主優待:1000円相当のクオカード
  • 配当金(1株あたり36円):3600円(100株分・税引き前)

投資約1年後(2023年10月25日)の業績も好調が見込まれ、今期の配当予想は1株あたり50円となっています。

また、株価は値上がりしているので(2023年10月2日の株価:1860円)、仮に売却すると以下の売却益が得られます。売却すると、今期の配当金はもらえません。

  • 売却益(税引き前):8万500円((1860円-1055円)×100株)

資金~50万円副業などでしっかり投資を始める場合

前提条件
  • 投資金額:39万1,200円
  • 投資スタイル:値上がり益や配当金を獲得
  • 投資銘柄:KDDI(9433)
  • 購入時期:2023年2月3日(株価3,912円)
  • 購入株式数:100株
  • 購入単価:3,912円

権利確定月:3月
2023年3月に株主優待と配当金で以下を獲得しました。

  • 株主優待で3000円相当のカタログギフト
  • 配当金(1株あたり135円):1万3500円(100株分・税引き前)

投資して約7カ月後(2023年9月20日)株価4740円で売却し、以下の売却益を獲得しました。

  • 売却益(税引き前):8万2800円((4740円-3912円)×100株)

配当金1万3500円(税引き前)と合計すると、この株式投資で得られた利益は9万6300円(税引き前)になります。

資金100万円程度専業で投資を始める場合

前提条件
  • 投資資金:91万6,600円
  • 投資スタイル:デイトレードなどで利益を獲得
  • 投資銘柄:川崎汽船(9107)、アドバンテスト(6857)
  • 購入時期:2023年10月5日
  • 購入株式数:各100株ずつ
  • 購入単価:川崎汽船5,050円、アドバンテスト4,116円

専業で投資をする人は、前日から取引する銘柄を考えておきます。この日は、取引量の比較的多い川崎汽船やアドバンテストを各100株ずつ購入。

その後、14時過ぎに川崎汽船を5200円で、アドバンテストを4231円で売却してこの日の取引は終了。以下の売却益を獲得しました。

  • 売却益(税引き前)合計:2万6500円

内訳

  • ・川崎汽船:1万5,000円((5,200円-5,050円)×100株)
  • ・アドバンテスト:1万1,500円((4,231円-4,116円)×100株)

ただし、デイトレードで毎日勝ち続けることは難しいことです。負ける日もあるでしょう。

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できるだけ損をしたくない→長期間株を持つのも一案

株式投資には値動きがあるため、損をする可能性もあります。その可能性を少なくする効果が期待できるのが長期保有です。理由は次のとおりです。

①株価上昇が期待できる ②コストが安くなる

①株価上昇が期待できる

経済成長には波があり、株価は一時的に下がっても長い目で見れば上昇傾向にあることが多いです。例えば、2023年10月5日の日経平均株価(東京証券取引所から選定された銘柄の平均株価)の終値は3万1075円です。これを過去1カ月(短期)の推移で見ると-6.52%と下がっていますが、過去5年(中長期)で見ると+36.93%とコロナショックの下落があったにもかかわらず上昇しています。

②コストが安くなる

株式を頻繁に売買すると、その都度手数料がかかります。長期保有では売買する回数が少ないため、手数料を安く抑えることができます。

株式投資で損をしにくくするその他の方法は次項で紹介します。

儲けるには?賢く株式投資をする方法・コツ

長期保有以外にも、株式投資のコツが4つあります。

1つずつ詳しく見ていきましょう。

少額でお得!?1株優待を活用する

保有株式1株で優待がもらえる

1株優待とは、1株の保有で株主優待がもらえることです。一般的に株主優待を受けるには、権利確定日に一定数の株式を保有していなければならず、保有株式数は企業によってさまざまです。その点、1株優待は保有株式1株で優待がもらえるので魅力的です。

また、通常の株式は100株(単元株)単位で購入するので、株価が1000円の株式は購入に10万円が必要ですが1株なら1000円で購入できます。少額投資でも優待がもらえるのはお得です。

1株優待では、以下のようにクオカードや割引券がもらえるものがあります。

■1株優待例(2022年)
企業名 業務内容 優待
東京日産コンピュータシステム 東京日産自動車から分社化したシステム会社 クオカードPay(500円)
ニップン 歴史ある製粉メーカー 健康食品シリーズ優待販売
テレビ朝日ホールディングス 朝日新聞社系のテレビ局 テレビショッピング販売商品割引

なお、1株から購入できる証券会社は限られており、その中でも1株で優待がもらえる銘柄を扱っていないこともあるので気をつけましょう。

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儲けやすい!?IPO投資をする

一般的な株式より利益を出しやすい傾向

IPO投資とは、新規公開株に投資をすることです。新規に株式市場に上場する銘柄を上場前に買って、上場後に売ることで利益を狙う投資方法です。

IPO銘柄を購入するには、抽選への申込が必要です。抽選に当選したら、IPO銘柄を購入して上場まで待ちます。上場日以降に売却し、上場前の価格(公募価格)より上場後の価格(初値)が高くなれば利益が出ます。

多くの場合は、公募価格より初値のほうが高くなる傾向があるので、IPO投資は一般的な株式より利益を出しやすい傾向があります。

また、比較的短期間で結果が出るので、初心者でも分かりやすく効率よく投資ができます。

IPO銘柄の取扱数は各証券会社により異なります。より多くの抽選に参加できるように下表をもとに、IPO実績が多い証券会社で投資を始めるとよいでしょう。

【ネット証券のIPO銘柄取扱数】
  2020年 2021年 2022年
SBI証券 85 122 89
楽天証券 38 74 65
マネックス証券 50 66 61
松井証券 18 56 54
大和コネクト証券 10 49 42
岡三オンライン 26 48 39
auカブコム証券 19 42 23
SBIネオトレード証券 7 21 21
DMM株
(DMM.com証券)
5 5 12
GMOクリック証券 1 0 0
  • 出所:各社HP(各年1月1日~12月31日までの実績)

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損をしにくい!分散投資をする

分散投資していれば資産全体の下落を防げる

分散投資とは複数の投資先に資金を振り向けることで、資産全体のリスク(値動きの幅)を小さくする投資手法です。

同じ値動きをする金融商品へ全て投資してしまうと、その金融商品の価格が下がると資産全体の価格も下がってしまいます。しかし、異なる値動きをする複数の金融商品へ分散投資していれば、資産全体の価格は下落を防げる可能性があります。

分散する対象は主に次の3つです。

  • 地域の分散
    首都圏と地方、関東圏と関西圏など、投資する地域を分散する。
  • 業種の分散
    鉄鋼業と食品業など業種の異なる銘柄を買う。
  • 時間の分散
    投資するタイミングを分散するとそれぞれの異なる価格で購入するので、最も高い時に全ての資金をつぎ込むことを避けられる。

損をしにくい!積立投資をする

平均購入単価を低く抑えて損をする可能性を下げる

積立投資とは、同じ金融商品を定期的に一定の金額で購入(定額購入)する投資手法です。

投資商品には値動きがありますが、いつ最安値になるのか、未来は誰にも分からず判断は難しいため、プロでも最安値での購入は至難の業です。

そこで、値動きのある金融商品を定額購入すると価格が高い時には少量を、価格が安い時には多量の同一金融商品を買うことができます。この結果、一度に一定の数量を購入する時より平均購入単価を低く抑えられるので、損をする可能性を下げる効果が期待できます。

また、積立投資は前述の分散投資のうちの「時間の分散」に該当するので、最も価格の高い時に全額投資することを避けられます。

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株で儲けた後はどうする?税金・確定申告について

株で儲けた場合に、税金について気になる人も多いでしょう。基本的には収入(所得)があればその全てに対して税金がかかります。

株式投資から得た利益も例外ではなく、基本的には税金(税率20.315%)がかかります。税金がかかる場合は確定申告が必要ですが、開設する証券口座の種類によっては申告の手間がかかりません。

確定申告をしないで済むのは「特定口座(源泉徴収あり)」にすることです。この口座を選択すれば、確定申告が不要になります。

源泉徴収ありを選べば、確定申告は不要!

一般NISAを利用すれば利益に税金がかからない!

先述のとおり、一般NISA口座を利用すれば、投資から得られる利益が非課税になります。

■一般NISA制度の概要
利用可能者 日本在住の18歳以上の人(口座開設する年の1月1日現在)
非課税対象 株式・投資信託等の投資から得られる配当金・分配金や売却益
口座数 1人1口座
非課税投資枠 1年間に120万円(2024年からは240万円)
非課税期間 最長5年間(2024年からは無期限)

一般NISAでは1年間に120万円までの投資から得られる利益が非課税になり、最長5年間保有できます。

2024年からは新NISA制度に移行して、一般NISAは成長投資枠へ名前が変わります。成長投資枠で投資できる金額は1年間に240万円までに増え、生涯では1200万円まで投資可能。非課税で保有できる期間は無期限になります。

一般NISAが利用できる主なネット系証券会社は以下のとおりです。

楽天証券

  • 「ゼロコース」選択で国内株式(単元未満株*含む)取引手数料が完全無料
  • 投資で楽天ポイントが貯まり、貯まったポイントを株式投資に使える
  • 楽天銀行との連携で普通預金金利が最大0.1%
  • その他取引コスト(スプレッド)あり

SBI証券

  • 条件達成で国内株式(単元未満株含む)取引手数料が完全無料
  • IPOの関与率98.9%(2023年3月通期)
  • 投資でTポイント、Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALのマイルのいずれかを貯められる上に、TポイントとPontaポイントは株式投資にも使える

マネックス証券

  • NISAでの国内株式の取引手数料無料。単元未満株の買付手数料無料
  • マネックスカードで投資信託の積立をすると1.1%のマネックスポイント付与
  • マネックスポイントはPontaポイントやdポイントへ交換可能

一般NISAで株式投資をしよう!

株式投資の魅力は、売却益や配当金などの利益が得られることです。一般NISA(2024年からは成長投資枠)で投資すれば、利益に税金がかからず投資効果を最大限に享受できます。

株式は値下がりすることもあるので、リスク軽減には以下の方法があります。

  • 長期保有を視野に入れる
  • 定期的に一定額を投資(積立投資)する
  • 異なる業種や地域の銘柄へ分散投資する

また、儲かる可能性が高いIPO株投資や1株からの少額投資から始めてもよいでしょう。

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どこで
口座開設したらよいの?

いざ、株式投資を始めよう!と思っても、数ある金融機関の中からどこを選べばよいか迷いますよね。そこで、多くの人に支持される金融機関3つを、独自のサービスやおすすめ情報と併せてご紹介します。

  • 総合力で選ぶなら!

    SBI証券

    • 国内株式の取引手数料が誰でも完全無料!
    • ワンコインから投資ができる!サービスの充実度は業界トップクラス
    • 国内株式個人取引シェア1位を獲得(2022年4~9月)!総合力に秀でた証券会社
  • 新規口座開設数No.1

    楽天証券

    • 手数料ゼロコース選択で国内株手数料無料!
    • 新規口座開設数ナンバーワン!(過去5年累計、2023年3月30日時点)初心者向けサービスも充実
    • プロも太鼓判を押す取引アプリが無料で利用できる!使い勝手抜群
  • 初心者にやさしい証券会社

    松井証券

    • 株主優待名人の桐谷さんが30年愛用する証券会社
    • 1日50万円まで取引手数料0円!少額で投資を始めるのに最適
    • 銘柄の探し方などの株式投資の悩みを無料相談できる“株の取引相談窓口”がある

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