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「できるだけ手数料を安く抑えて投資したい」という人は多いでしょう。同じ運用成果なら、手数料が安いほうが手元に残る金額は大きくなります。
手数料を抑えるには、証券会社選びも重要なポイントです。ネット証券(インターネット専業の証券会社)は、特に安く設定されていることが多く便利です。
そこで今回は、主要なネット証券10社の手数料を比較し、特におすすめの5社を詳しくご紹介します。
目次
手数料で選ぶなら、各地に店舗を持つ対面型の証券会社よりも、ネット証券がおすすめです。両者のおもな違いは以下のとおりです。
ネット証券 | 対面型の証券会社 | |
---|---|---|
実店舗・ 店頭窓口 |
× (なし) |
〇 (あり) |
投資相談 | 〇 (電話・オンラインで) |
◎ (対面で相談できる) |
手数料 | ◎ (安め) |
× (高め) |
それぞれ会社ごとに特徴はありますが、おおむね上記のようになっています。ネット証券は基本的に店頭窓口がないため、店舗の地代や人件費などのコストを抑えやすく、手数料も低く設定できるのです。
近年は従来の対面で相談できる証券会社ではなく、投資初心者でもネット証券を選ぶ人が増えています。ネット証券では自分で調べながらいつでもスマホで手続きできますし、電話のサポート窓口や初心者が投資を学べるコンテンツなどを用意しているところも多いですよ。
では、次に主要ネット証券10社の手数料について見ていきます。
主要なネット証券10社の国内株式取引(現物取引)の売買手数料を一覧にしました。下表で比較してみましょう。
◆ネット証券会社の株取引(現物取引)手数料は?(税込み)
金融機関 | 1注文ごと | 定額コース | ||
---|---|---|---|---|
5万円 まで |
100万円 まで |
100万円 まで |
200万円 まで |
|
SBIネオトレード証券 | 50円 | ~374円 | 0円 | ~1100円 |
DMM株 | 55円 | ~374円 | - | - |
GMOクリック証券 | 50円 | ~460円 | 0円 | ~1238円 |
SBI証券 | 55円 | ~535円 | 0円 | ~1238円 |
楽天証券 | 55円 | ~535円 | 0円 | ~2200円 |
松井証券 | - | - | ~1100円* | ~2200円 |
auカブコム 証券 |
55円 | ~535円 | 0円 | ~2200円 |
LINE証券 | 55円 | ~535円 | - | - |
マネックス証券 | 55円 | ~535円 | 550円 | ~2750円 |
岡三 オンライン |
108円 | ~660円 | 0円 | ~1430円 |
株の売買手数料は、売買するごとにその金額に応じて手数料が発生する「1注文ごと」と、1日の合計取引額に応じて手数料が発生する「1日ごと(定額コース)」の2種類があります。
自分にとって有利な方を選択できるしくみになっていることが多いですが、証券会社によってはどちらか片方しか選べないこともあります。
どちらの料金体系でも業界最安値クラスの手数料を誇るのが「SBIネオトレード証券」です。ただ、DMM株・SBI証券・楽天証券では、手数料の一部をポイントとして還元してくれるサービスがあるのも見逃せません。
DMM株・SBI証券・auカブコム証券には「25歳以下なら手数料実質0円」というサービスもありますよ。各社の特徴は、このあと詳しく解説します。
ちなみに、同じ「日本株取引」でも、現物取引と信用取引では手数料が異なります。それぞれの手数料についても後述しますので、詳しく比較したい人はぜひ参考にしてみてください。
では、先ほどの表で比較したネット証券のうち、おすすめの5社を紹介します。
取引時の 手数料 |
株取引 (現物取引) |
信用取引 | ||
---|---|---|---|---|
1注文 ごと |
定額 コース |
1注文 ごと |
定額 コース |
|
5万円まで | 50円 | 0円 | 0円 | |
10万円まで | 88円 | 0円 | ||
20万円まで | 100円 | 0円 | ||
50万円まで | 198円 | 0円 | ||
100万円まで | 374円 | 0円 | ||
150万円まで | 440円 | 880円 | ||
300万円まで | 660円 | 1540円 |
SBIネオトレード証券は、日本株への投資が1注文ごとでも、1日ごとでも、信用取引でも、どの料金体系でも業界最安値クラスの手数料で実現できるのが魅力です。
現物取引の「定額プラン」なら1日100万円までの取引は無料、信用取引手数料は常に無料で利用できます。
ネット証券最大手の「SBI証券」と同グループの会社ですが、「SBIネオトレード証券」は日本株と信用取引に特化しているため、それらの取引に特に強みを持っています。
それ以外の投資については、たとえば投資信託の取扱数は10本だけとかなり少なく、米国株など海外株式も扱っていません。
いろいろな投資に挑戦したい人には合わないかもしれませんが、「できるだけ手数料を抑えて日本株に投資したい!」という人にはおすすめです。
取引時の 手数料 |
株取引 (現物取引) |
信用取引 | ||
---|---|---|---|---|
1注文 ごと |
定額 コース |
1注文 ごと |
定額 コース |
|
5万円まで | 55円 | - | 88円 | - |
10万円まで | 88円 | - | 88円 | - |
20万円まで | 106円 | - | 88円 | - |
50万円まで | 198円 | - | 88円 | - |
100万円まで | 374円 | - | 88円 | - |
150万円まで | 440円 | - | 88円 | - |
300万円まで | 660円 | - | 88円 | - |
「DMM株」は、DMM.com証券の株取引サービスのことです。1注文ごとの手数料がSBIネオトレード証券同様、業界最安値クラスに設定されています。
さらに、25歳以下なら手数料が全額キャッシュバックされるサービスや、手数料の1%が「DMM株ポイント」として還元されるサービスもあります。貯まったポイントは、1ポイント=1円として現金に交換したり次の取引に利用したりできますよ。
1日ごと(定額コース)の料金プランはありませんが、こちらもコスト面で優れた証券会社と言えるでしょう。
なお、DMM.com証券も株・FX(外国為替証拠金取引)・CFD(差金決済取引…売買の差額だけ、やり取りが発生する取引)など特定の投資に特化した証券会社です。SBIネオトレード証券同様、挑戦したい投資が定まっている人におすすめです。
取引時の 手数料 |
株取引 (現物取引) |
信用取引 | ||
---|---|---|---|---|
1注文 ごと |
定額 コース |
1注文 ごと |
定額 コース |
|
5万円まで | 50円 | 0円 | 97円 | 0円 |
10万円まで | 90円 | 0円 | 97円 | 0円 |
20万円まで | 100円 | 0円 | 143円 | 0円 |
50万円まで | 260円 | 0円 | 187円 | 0円 |
100万円まで | 460円 | 0円 | 264円 | 0円 |
200万円まで | 880円 | 1238円 | 264円 | 880円 |
300万円まで | 880円 | 1691円 | 264円 | 1320円 |
GMOクリック証券は、東証一部上場の「GMOインターネット」のグループ会社です。FXの取引で名の知れた会社ですが、株式や投資信託も取り扱っています。
しかも現物取引の1注文ごとのプランなら20万円、定額プランなら100万円程度までの投資であれば、先述の2社と同程度(業界最安値クラス)の手数料です。それ以上の金額で投資する場合でも、その他の証券会社と比べれば費用を抑えやすいでしょう。
同グループの「GMOあおぞらネット銀行」と連携させて使うと、銀行の金利が優遇されるなどより便利でおトクに利用できます。
取引時の 手数料 |
株取引 (現物取引) |
信用取引 | ||
---|---|---|---|---|
1注文 ごと |
定額 コース |
1注文 ごと |
定額 コース |
|
5万円まで | 55円 | 0円 | 99円 | 0円 |
10万円まで | 99円 | 0円 | 99円 | 0円 |
20万円まで | 115円 | 0円 | 148円 | 0円 |
50万円まで | 275円 | 0円 | 198円 | 0円 |
100万円まで | 535円 | 0円 | 385円 | 0円 |
200万円まで | 1013円 | 1238円 | 385円 | 880円 |
300万円まで | 1013円 | 1691円 | 385円 | 1320円 |
SBI証券は、言わずと知れたネット証券業界の最大手企業です。投資初心者からベテランまで多くの人が利用している実績があります。
手数料は最安値まではいかないものの、ネット証券大手5社(SBI証券、auカブコム証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券)の中では安く設定されています。
先述の3社と違い、特定の取引だけに特化せずさまざまな投資を扱っていて、iDeCo(イデコ)やNISAも利用できます。まだどんな投資をしたいか決めていない人や、口座の使い分けなどを考えず1社で完結させたい人にも合うでしょう。
取引手数料の1.1%のポイント還元もあります。貯まるポイントは、Tポイント・Pontaポイント・dポイント・JALのマイルから自由に選べます。また、25歳未満なら手数料の全額がキャッシュバック(実質無料)になります。
取引時の 手数料 |
株取引 (現物取引) |
信用取引 | ||
---|---|---|---|---|
1注文 ごと |
定額 コース |
1注文 ごと |
定額 コース |
|
5万円まで | 55円 | 0円 | 99円 | 0円 |
10万円まで | 99円 | 0円 | 99円 | 0円 |
20万円まで | 115円 | 0円 | 148円 | 0円 |
50万円まで | 275円 | 0円 | 198円 | 0円 |
100万円まで | 535円 | 0円 | 385円 | 0円 |
200万円まで | 1013円 | 2200円 | 385円 | 2200円 |
300万円まで | 1013円 | 3300円 | 385円 | 3300円 |
楽天証券はSBI証券に並ぶ大手ネット証券で、さまざまな投資商品を取り扱っています。1注文ごとの手数料は、SBI証券と同じです。ただ、1日ごと(定額)の手数料は楽天証券のほうが高めなので要注意です。
楽天証券では、手数料の1%(大口優遇なら2%)が楽天ポイントとして還元されます。楽天銀行・楽天カード・楽天市場など同グループのサービスをよく利用する人ほど、便利でおトクに使いやすいのでおすすめです。
楽天証券では、初心者向けのガイドや無料動画セミナーなども多数配信されています。「まだ知識があまりなくて不安」という人でも、少しずつ学びながらチャレンジしていきやすいでしょう。
ここからは、主要ネット証券10社の手数料をさらに詳しく見ていきましょう。日本株に投資する場合の現物取引と信用取引、それぞれの手数料をコース別に比較します。
証券会社の手数料を確認するとき、日本株(国内株式)の欄には「現物取引」と「信用取引」という表記があり、それぞれ手数料が違います。
単に「株式投資」といえば、現物取引を指しているのが一般的です。現物取引は自分の資金(現金)を基に取引を行い、信用取引は証券会社からお金や株式を借りて行います。
信用取引なら、手持ちの資金以上の取引を行うことも、株価が値下がりしている局面で利益を得ることも可能です。ただし、取引手数料以外の費用もかかりますし、失敗すれば投資した金額以上の大きな損失を出すこともあります。ハイリスク・ハイリターンなため、投資初心者より経験者向きの取引と言えるでしょう。
現物取引も信用取引も、手数料の決まり方は「1注文ごと」と「定額コース(1日ごと)」の2パターンあります(※証券会社ごとに「スタンダードプラン」「1約定ごとプラン」など名称は異なります)。
どちらの料金体系にするかは、自分で選べます。基本的に「1注文ごと」は取引回数が少なく1回あたりの取引額が大きい人、「定額コース」は1日に何度も取引する人や1日あたり50万円~100万円以下の取引が多い人に向いています。
※この表は横にスクロールします
金融機関名 | 評価 | 5万円 まで |
10万円 まで |
20万円 まで |
50万円 まで |
100万円 まで |
150万円 まで |
300万円 まで |
備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SBIネオトレード 証券 |
◎ (最安クラス) |
50円 | 88円 | 100円 | 198円 | 374円 | 440円 | 660円 | |
DMM株 | ◎ (最安クラス) |
55円 | 88円 | 106円 | 198円 | 374円 | 440円 | 660円 | ・25歳以下無料 ・1%のポイント付与 |
GMOクリック 証券 |
〇 (少額なら最安級) |
50円 | 90円 | 100円 | 260円 | 460円 | 550円 | 880円 | |
SBI証券 | 〇 (優良) |
55円 | 99円 | 115円 | 275円 | 535円 | 640円 | 1013円 | ・25歳以下無料 ・1.1%のポイント付与 |
楽天証券 | 〇 (優良) |
55円 | 99円 | 115円 | 275円 | 535円 | 640円 | 1013円 | 1%~2%のポイント付与 |
LINE証券 | 〇 (優良) |
55円 | 99円 | 115円 | 275円 | 535円 | 640円 | 1013円 | |
マネックス証券 | 〇 (優良) |
55円 | 99円 | 115円 | 275円 | 535円 | 640円 | 1013円 | 2022年3月22日料金引下げ |
auカブコム証券 | 〇 (少額投資なら) |
55円 | 99円 | 115円 | 275円 | 535円 | 1584円*¹ | 3069円*¹ | ・25歳以下無料 ・シニア割やNISA割など割引多数 |
岡三オンライン 証券 |
△ | 108円 | 108円 | 220円 | 385円 | 660円 | 1100円 | 1650円 | |
松井証券 | - | - | - | - | - | - | - | - | 取り扱いなし |
10社の手数料を比較したところ、日本株の現物取引で1注文ごとの手数料が最も安いのは「SBIネオトレード証券」でした。
ただ、取引額によっては他社との差はたった数円だけということも。証券会社各社は常にライバルを意識して激しく戦っているので、単に手数料の金額だけでなく、付加サービスなどでも差別化を図ろうとしています。
「ポイント還元」や「25歳以下無料」などのサービスがあることを考慮すると、DMM株・SBI証券・楽天証券なども有力な選択肢となるでしょう。
2022年3月22日から手数料を大幅値下げして使いやすくなったマネックス証券や、多数の割引制度を持ち、少額なら充分安い手数料で投資できるauカブコム証券にも注目です。
※この表は横にスクロールします
金融機関名 | 評価 | 5万円 まで |
10万円 まで |
20万円 まで |
50万円 まで |
100万円 まで |
200万円 まで |
300万円 まで |
備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SBIネオトレード 証券 |
◎ (最安クラス) |
0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 1100円 | 1540円 | |
GMOクリック 証券 |
〇 (優良) |
0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 1238円 | 1691円 | |
SBI証券 | 〇 (優良) |
0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 1238円 | 1691円 | 25歳以下無料 |
岡三 オンライン |
△ | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 1430円 | 1980円 | |
auカブコム証券 | △ (25歳未満なら◎) |
0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 2200円 | 3300円 | ・25歳以下無料 ・シニア割やNISA割など割引多数 |
楽天証券 | △ | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 2200円 | 3300円 | |
松井証券 | △ (25歳未満なら◎) |
0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 1100円 | 2200円 | 3300円 | 25歳以下無料 |
マネックス証券 | △ (多額投資なら〇) |
550円 | 550円 | 550円 | 550円 | 550円 | 2750円* | 2750円* | |
DMM株 | - | - | - | - | - | - | - | 取り扱いなし | |
LINE証券 | - | - | - | - | - | - | - | 取り扱いなし |
続いて、現物取引の定額コースの手数料を見ていきましょう。ここでも、最も安かったのは「SBIネオトレード証券」でした。
ただ、定額コースでは多くのネット証券で「1日100万円までの取引なら取引手数料無料」という設定になっています。各社の差が出てくるのは、基本的に100万円を超えてからです。
松井証券では「手数料無料」は1日50万円まで、マネックス証券には「手数料無料」がなく、わずかでも取引があれば550円は必要になりますので注意しましょう。DMM株やLINE証券には、定額コースがそもそもありません。
「1注文ごと」同様、25歳以下なら手数料が実質無料になる証券会社もありますよ。ただ、こちらの料金プランだとポイント制度の対象にはならないことが多いです。
※この表は横にスクロールします
金融機関名 | 評価 | 5万円 まで |
10万円 まで |
20万円 まで |
50万円 まで |
100万円 まで |
150万円 まで |
300万円 まで |
備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SBIネオトレード 証券 |
◎ (最安クラス) |
0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 金利優遇プログラムあり (制度信用取引の最良優遇1.19%) |
LINE証券 | ◎ (最安クラス) |
0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | |
DMM株 | 〇 (優良) |
88円 | 88円 | 88円 | 88円 | 88円 | 88円 | 88円 | VIPコースなら無料 |
GMOクリック 証券 |
△ (大口なら〇) |
97円 | 97円 | 143円 | 187円 | 264円 | 264円 | 264円 | VIPプランなら無料 |
SBI証券 | △ (大口なら〇) |
99円 | 99円 | 148円 | 198円 | 385円 | 385円 | 385円 | 大口優遇なら無料 |
楽天証券 | △ (大口なら〇) |
99円 | 99円 | 148円 | 198円 | 385円 | 385円 | 385円 | 大口優遇なら無料 |
マネックス証券 | △ (最初は〇) |
99円 | 99円 | 148円 | 198円 | 385円 | 385円 | 385円 | デビュー応援プログラム (口座開設後31日間は取引手数料無料) |
auカブコム証券 | △ (大口なら〇) |
99円 | 99円 | 148円 | 198円 | 385円 | 385円 | 385円 | 大口優遇なら無料 |
岡三オンライン 証券 |
× | 108円 | 108円 | 165円 | 330円 | 550円 | 770円 | 1100円 | |
松井証券 | - | - | - | - | - | - | - | - | 取り扱いなし |
信用取引(1注文ごと)では、「SBIネオトレード証券」と「LINE証券」の2社で取引手数料無料となっています。
その他の会社でも、取引額が大きい人などを対象に「大口優遇」や「VIP」など手数料無料のコースを用意していることが多いです。マネックス証券には「デビュー応援プログラム」として、信用取引の口座開設から31日間は手数料が実質無料になるサービスがありますよ。
なお、このあとの「Q8:株って売買手数料しかかからないの?」でも触れていますが、信用取引は現物取引と違い、取引手数料以外にもさまざまな費用がかかります。また、しくみが複雑なうえに基本的にハイリスク・ハイリターンなので、しっかりと理解したうえで取り組むようにしましょう。
※この表は横にスクロールします
金融機関名 | 評価 | 5万円 まで |
10万円 まで |
20万円 まで |
50万円 まで |
100万円 まで |
200万円 まで |
300万円 まで |
備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SBIネオトレード 証券 |
◎ (最安クラス) |
0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 金利優遇プログラムあり (制度信用取引の最良優遇1.19%) |
GMOクリック 証券 |
〇 (優良) |
0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 880円 | 1320円 | VIPプランなら無料 |
SBI証券 | 〇 (優良) |
0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 880円 | 1320円 | 大口優遇なら無料 |
岡三 オンライン |
〇 (優良) |
0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 1100円 | 1430円 | 「プラチナ」なら割引、「プレミアゼロ」「超プレミア」なら無料 |
auカブコム証券 | △ (デイトレなら◎) |
0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 2200円 | 3300円 | ・「デイトレ信用」なら無料 ・大口優遇なら無料・割引多数 |
楽天証券 | △ (デイトレなら◎) |
0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 2200円 | 3300円 | ・「いちにち信用」なら無料 ・デイトレード割引あり |
松井証券 | △ (25歳未満なら◎) |
0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 1100円 | 2200円 | 3300円 | 25歳以下無料 |
マネックス証券 | △ (多額投資なら〇) |
550円 | 550円 | 550円 | 550円 | 550円 | 2750円* | 2750円* | ・「ワンデイ信用」なら無料 ・デビュー応援プログラム(口座開設後31日間は取引手数料無料)あり |
DMM株 | - | - | - | - | - | - | - | - | 取り扱いなし |
LINE証券 | - | - | - | - | - | - | - | - | 取り扱いなし |
最後は、信用取引の定額コースの手数料です。ここでも「SBIネオトレード証券」が最安値となっています。LINE証券やDMM株には、定額コースの料金プランがありません。
表中の上から6社は、1日あたり100万円までなら無料です。さらに、デイトレードをする人専用の別コースなら「金額に関係なく常に手数料無料」としている証券会社もあります。
1注文ごと同様、大口優遇やデビュー応援プログラムなども用意されています。auカブコム証券にはシニア割引・NISA割・auで株式割など多彩な割引制度がありますので、自分が対象になっていればよりおトクに利用できます。
松井証券は10社の中で唯一、現物取引だけでなく信用取引でも「25歳以下実質無料」を打ち出しています。
証券会社の手数料ってどのタイミングでかかりますか?
証券会社の手数料は、基本的に「証券会社が仲介するタイミング」でかかります。株取引なら「買うとき」と「売るとき」の両方です。
ただし、1日あたりの取引金額にもとづいて手数料が決まる定額コースなどの場合は、その単位ごとに課金されます。
証券会社の手数料はいくらかかりますか?
投資にかかる手数料は、証券会社によっても、何をどのようにいくら取引するかによっても違います。
たとえば、この記事で「特に手数料が安い」とご紹介した「SBIネオトレード証券」では、国内株式の現物取引(約定代金:50万円)の手数料は1注文あたり198円です。手数料は各社の公式サイトなどに必ず記載されていますので、よく確認しましょう。
なぜネット証券の手数料は安いんですか?
ネット証券は実店舗を持たない分、店舗にかかる地代や人件費などの費用を抑えられます。そのため、全国各地に店舗を持つ対面型の証券会社より手数料を低く設定しても、利益が出やすいのです。
詳しくはこちらで解説しています。
株の売買手数料にはどんな種類がありますか?
証券会社にもよりますが、株を売ったり買ったりするたびにその金額に応じて手数料がかかる「1注文ごと(1約定ごと)コース」、1日の取引金額で手数料が決まる「定額コース」の2種類の料金体系から選べるのが一般的です。※コースの名称は各社で違います。
自分が投資する金額や頻度にあわせて、有利な方を選びましょう。
1注文ごとに手数料がかかるコースのメリットはなんですか?
1注文ごとに手数料がかかるコースは、1回あたりの取引金額が大きい人や取引回数が少ない人ほど得になる傾向があります。
手数料の1%程度をポイントとして還元する証券会社がある点もメリットです。よりおトクに投資したい人やポイ活中の人は、楽天証券・SBI証券・DMM株などをチェックしてみましょう。
ちなみに、ネット証券10社を比較したところ、最も1注文ごとの手数料が安いのはSBIネオトレード証券でした。松井証券では、1注文ごとの料金プランがありません。
手数料が1日定額コースのメリットはなんですか?
1日の約定代金の合計で手数料が決まる「定額コース」は、1日に何度も売買を繰り返す人や、1回あたりの取引金額が少ない人にとって得になりやすいです。
10社比較で最も定額コースの手数料が安かったSBIネオトレード証券、25歳以下なら手数料が実質無料になるSBI証券やauカブコム証券なども便利でしょう。この3社はいずれも「1日あたり100万円までの取引なら手数料無料」としています。
DMM株やLINE証券には「定額コース」の料金プランがありません。
米国株(海外株)の取引手数料はいくらですか?
同じ「株式投資」でも、国内株と海外株では料金体系が違います。海外株の取引手数料は、証券会社によっては「0円」と謳っているところもありますが、基本的に「約定代金に対して〇%」といった形でかかります。
たとえばSBI証券の米国株の手数料は「最低0ドル(約定代金の0.495%、上限22ドル)」とされています。手数料率はどこの国の株式かによっても違いますので、投資前に確認するようにしましょう。
株って売買手数料しかかからないの?
株の現物取引なら、その通りです。口座開設費や維持費のようなものも特にかかりません。ただ、株の信用取引の場合は、他にも以下のようなコストがかかりますので要注意です。
信用取引にかかるコストの例
・金利・・・借りたお金に対して利息が発生
・貸株料・・・借りた株に対して費用が発生。逆日歩(品貸料)という費用が追加されることも。
・事務管理費・・・1ヶ月ごとに発生する管理費用
・名義書換料(権利処理手数料)・・・権利確定日を越えて買建をしている場合に発生 など
投資信託の手数料っていくらですか?
投資信託の取引をしたときに証券会社に支払う手数料として「売買手数料」があります(※証券会社によっては「申込時手数料」「購入時手数料」「買付手数料」などと呼んでいることがありますが、どれも同じ意味です)。
投資信託の売買手数料は、たとえばSBI証券や松井証券などネット証券では「0円」と設定されていることも多いです。投資信託によっても違うため、気になる投資信託を見つけたら都度確認するようにしましょう。
投資信託では売買手数料以外にも「信託報酬」や「信託財産留保額」といった手数料もあります。投資信託ごとにそれぞれ設定されていますので、そちらも必ず確認しましょう。
なんで投資信託の売買手数料は0円のところが多いのですか?
投資信託の場合、売買手数料以外にも発生する手数料があるので「売買手数料0円」でも商売が成り立つのです。
売買手数料以外にかかる手数料として必ず確認しておきたいのが「信託報酬」です。これは、投資信託の運営管理費として、その投資信託を保有している間ずっとかかり続ける費用です。
信託報酬は“証券会社ごと”ではなく、投資信託ごとに違います。信託報酬も売買手数料同様、同じ運用成果ならなるべく低く抑えたほうが有利です。
投資信託にかかる手数料は、証券会社の公式サイトや目論見書(投資信託の取扱説明書のような書面)に必ず記載されています。投資の結果、最終的に手元に残る金額に影響しますので、必ず投資前にあらかじめ確認しておくようにしましょう。
投資時にかかる手数料は、証券会社ごとに違います。同じ投資でも、どこの証券会社を利用するかによって手元に残せる金額が変わってきますので、証券会社選びはとても重要です。
手数料で選ぶならネット証券がおすすめです。主要なネット証券10社を比較したところ、最も手数料が安かったのはSBIネオトレード証券でした。GMOクリック証券、SBI証券、楽天証券なども比較的費用を抑えて投資しやすいでしょう。
なかには、手数料に対してポイントがつく証券会社や、25歳以下なら実質無料で取引できる証券会社などもあります。
自分がどんな投資をしたいのか、その投資に適した証券会社はどこなのか、じっくり見極めて判断しましょう。
いざ、株式投資を始めよう!と思っても、数ある金融機関の中からどこを選べばよいか迷いますよね。そこで、多くの人に支持される金融機関3つを、独自のサービスやおすすめ情報と併せてご紹介します。
SBI証券
楽天証券
松井証券
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【2022年12月】主要ネット証券10社の手数料を比較しベスト5を紹介
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最終的な投資決定は、各取扱金融機関のサイト・配布物にてご確認いただき、ご自身の判断でなさるようお願い致します。
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