はじめての資産運用をナビゲート

メニュー
トップへ
最終更新:2022年11月17日

ゼロから始める株式投資 基本から株の始め方やコツをやさしく教えます

ゼロから始める株式投資 基本から株の始め方やコツをやさしく教えます
石井 僚一 金融・投資ライター

この記事は10分で読めます

株式投資に興味はあるものの、「株についてよく知らないので不安」、「どこで、どうやって始めたらいいか分からない」という方も多いのではないでしょうか?

本記事では投資初心者のために株式投資の基本のキから、株式投資の始め方の5つのステップまでを紹介します。

結論(この記事のポイント)
  • 株式投資を行うには証券会社の口座開設が必要
  • ネット証券ならスマホで簡単に証券口座の開設ができる
  • 株式投資は通常数万円~の投資資金が必要だが、ミニ株・単元未満株投資なら数百円から開始できる

株式投資に興味があるなら、スマホで簡単に口座開設ができるネット証券で口座開設を行い、株式投資を始めてみませんか?

目次を開く

株式投資とは?

株式投資とは企業が発行する株式を購入することです。ただし、国内のほとんどの企業は証券取引所に上場していない未上場企業であり、自由な株式の売買はできません。そのため一般的には、東京証券取引所などに株式を上場する企業の株式を購入することを株式投資と言います。また、株式の保有者は株主と呼ばれます。

証券取引所で取引される株式は証券会社が売買を取り次ぐため、個人投資家が取引をするには証券会社の口座開設が必要不可欠です。また、株式の価格である株価は日々の値動きがあります。よって、株式を購入した後に株価が上昇して売却すれば利益(売却益)を得られ、逆に株価が下落すれば売却損となる場合もあります。

株式投資のメリットは3種類の利益がもらえること

株式投資を行うことで、企業の成長とともに下記の3つの利益を得ることができます。

①値上がりによって得られる利益(売買益)

値上がりによって得られる利益(売買益)

株価は多くの場合で企業の成長とともに上昇します。よって、成長が見込まれる企業の株式に投資することで、株式の値上がり益を得られる可能性が高まります。ただし金融危機などで株式市場全体の状況が悪い時は、業績好調な企業の株価も低迷することがあります。

なお、株式の売却益は専門用語で「キャピタルゲイン」と呼ばれています。

②配当金

配当金

多くの企業は配当金という形で、株主に対し利益の一部を直接現金で還元します。イメージとしては銀行預金の金利に近いでしょう。しかし、金利と異なり企業には配当金の支払い義務はありません。よって株式の購入時には配当金を出していた企業でも、業績悪化などに伴い配当をやめる場合もあります。一方で業績に関係なく安定的に配当金を出し続けている企業も存在します。

なお、投資家が得る配当金は専門用語で「インカムゲイン」と呼ばれています。

③株主優待

株主優待

企業は株主に対し配当金で利益を還元するのみならず、自社の製品やギフトカードなどを株主特典として渡すケースもあります。これらは株主優待といわれます。

配当だけではなく株主優待制度も持つ企業も多いため、ユニークな株主優待制度を持つ企業に対し、優待目的で株式を購入する投資家も多く存在します。また近年は株式を保有する期間が長くなると、株主優待の特典が増えるなどの制度を設ける企業も増加中です。

【初心者用】株式投資の始め方-5つのステップ

株式投資を始める方法は初心者でも簡単です。下記の5つのステップに分けて紹介します。

①証券会社で口座開設

株式の売買は証券会社の口座を通じて行う必要があります。よって株式投資を行う際は、はじめに証券会社の口座開設が必要です。なお、証券会社には全国に店舗を持つ総合証券、インターネットを中心に株式売買の仲介を行うネット証券(インターネット証券)、スマートフォンによる株式売買に特化するスマホ証券などがあります。

多くの証券会社では、口座開設はネットでできて手数料もかかりません。またスマホのみで簡単に口座開設できる証券会社もあります。なお、一人で複数の証券会社に口座開設も可能です。

よって株式投資を始める際は、気になる証券会社に口座開設を行うところから始めましょう。おすすめの証券会社はこちらで紹介 します。

②銀行口座から証券口座に入金する

証券会社への口座開設手続きが終了すると、最短翌営業日~最長1カ月程度で口座が開設されます。ほとんどの証券会社で口座開設手続きから取引できるまでの期間が公式ページなどで記されているので、口座開設時に確認しておきましょう。

しかし、証券会社の口座開設だけで株式投資はできません。証券口座の開設後、投資資金を証券口座に入金する必要があります。

ほとんどの証券会社では入金専用のサイトが用意されており、入金専用サイト経由で銀行口座から証券口座に入金手続きを行います。入金は基本的に手数料無料で行われますが、入金に対応している銀行の数は証券会社ごとに異なるため注意が必要です。

③購入したい企業の株式を選ぶ

証券口座に入金ができたら、次にどの企業の株式を購入するかを選びます。

新聞などには企業の株価が掲載されています。ただし実際に投資を行う際は、多くの企業で100株単位となります(100株=1単元といわれる)。例えば株価が1000円の企業の場合、10万円の投資資金が必要です(別途手数料が必要)。

下記3銘柄はいずれも知名度がある一方で、5万円以下で投資できる銘柄です。このように1単元でも数万円程度で投資できる銘柄も複数あります。

銘柄名 株価 必要投資
金額
ENEOSホールディングス
<5020>
458円 45,800円
ヤマダホールディングス
<9831>
380円 38,000円
オンワード
ホールディングス
<8016>
256円 25,600円
  • 2022年3月31日時点の情報

④株式を購入する

欲しい銘柄が見つかったら「銘柄」、「購入株数」、「注文方法」を決めて株式の購入手続きを行います。

株式の購入を行う際の「注文方法」は、注文価格を事前に決める「指値」と、取引注文を出した際に取引されている価格で取引がなされる「成行」の2種類があります。

「指値」は事前に指定した株価で購入ができるものの、購入希望の株価以上で取引が行われている場合は、事前に指定した株価を上げないと購入できません。しかし予想外の高い株価で株式を購入してしまうリスクはありません。

一方で「成行」は注文を出せば、ほぼ確実に株式の購入ができます。ただし取引が少ない銘柄の場合は予想以上に高い株価で取引がなされて、高値づかみとなるケースもあるので注意が必要です。

日経平均採用銘柄のような大型株で日々多くの売買が成立する銘柄はどちらの注文方法を選んでも構いません。ただし、取引時間中にそれほど売買が成立していない銘柄の場合は指値がおすすめなので、もし迷った場合は指値で注文すれば間違いはないでしょう。

⑤株式を売却する

株式の購入後、利益が出たら購入時と同様に「銘柄」、「購入株数」、「注文方法」を決めて売却手続きを行います。売却時も購入時と同様に、「注文方法」は「指値」と「成行」があります。

購入した株式を利益が出る株価で売却することを「利益確定」といいます。また、企業の業績悪化などで購入した企業の株価が下落するケースもあります。損失を計上して売却することは「損切り」といわれます。

株式投資を始めるならネット証券がおすすめ―ポイントは3つ

株式投資を始める上でおすすめなのはネット証券です。その理由は下記3点となります。

1
手数料が安い
2
少額から始められる
3
スマホで投資できて便利

①手数料が安い

各地に店舗を持つ総合証券に比べ、ネット証券の多くは手数料が安く設定されています。総合証券とネット証券の複数の証券会社について、5万円超~10万円までの銘柄の一約定(注文)ごとの売買手数料を比較してみましょう。

証券会社 現物株一約定(注文)5万円超~10万円までの売買手数料(税込)
野村證券 152円
SMBC日興証券 137円
SBI証券 99円
楽天証券 99円
LINE証券 99円

総合証券の売買手数料は野村證券(152円)やSMBC日興証券(137円)に対し、ネット証券(SBI証券、楽天証券、LINE証券)はそろって99円です。また総合証券とネット証券の売買手数料の差額は約定代金(取引が成立した時の金額)が上がるに従い拡大する傾向にあり、投資金額が多くなればなるほど手数料はネット証券が有利になります。

②少額から始められる

株式を購入する際、通常は100株=1単元あたりの取引となるため、最低でも数万円以上の投資資金が必要です。しかしミニ株・単元未満株という、1単元100株以下での株式取引のサービスを提供する証券会社もあります。

ネット証券ではSBI証券が“S株”という名称で1株単位での株式取引サービスを提供しており、数百円から株式取引が可能です。またLINE証券は“いち株”の名称で1株単位での取引サービスを提供しています。総合証券でもミニ株・単元未満株の取引サービスを提供する企業はあるものの、ミニ株・単元未満株の少額投資でも手数料の安いネット証券の利用がおすすめです。

③スマホで投資できて便利

総合証券でも現在はインターネット経由での取引ができます。しかし多くの総合証券のシステムはPCでの利用を前提としており、スマホでの取引がスムーズにできないケースもあります。

一方、ネット証券ではPCはもちろんスマホ経由でも簡単に取引できます。特にLINE証券や楽天証券はスマホアプリでの取引環境が充実しています。

日本では東京証券取引所を始めとする証券取引所での株式取引の時間は9~15時と決められており、株式の取引ができる時間は限られます。限られた時間を有効に利用して投資タイミングを逃さないためにも、スマホで簡単に投資ができるネット証券の利用がおすすめです。

初心者におすすめネット証券5選

これまでの解説も踏まえて、おすすめのネット証券として5社をご紹介します。

下記に5社の手数料比較、少額投資制度の有無、スマホ対応、入金対応している銀行数を比較した表を掲載しました。

横にスクロール
  手数料の安さ(税込) 少額から
投資できる?
スマホ
対応
入金可能な
銀行の数※1
5万超
~10万円
50万超
~100万円
SBI証券 99円 535円 13社
松井証券 0円※2 1100円※2 17社
LINE証券 99円 535円 7社
楽天証券 99円 535円 × 13社
auカブコム証券 99円 535円 4社
  • 1 ネット経由で手数料無料で入金できる銀行の数(リアルタイム入金)
  • 2 一日の取引金額に応じて手数料が決まるプラン(他の証券会社は1注文ごとに手数料が決まるプラン)
  • 2022年3月時点の情報

SBI証券

SBI証券3つの魅力
  • 口座開設数が720万口座を超える!最大手のネット証券なので安心
  • 売買手数料が業界最安クラス(25歳以下は無料)
  • 投資をしながらTポイント、Pontaポイント、dポイント、JALのマイルのいずれかを貯めることができる

SBI証券は720万超の口座を持つ最大手ネット証券であり、安心して取引できます。

SBI証券の売買手数料は業界最安値クラスであり、さらに25歳以下なら売買手数料は無料のため、新社会人が株式投資を開始するのにも適した証券会社です。

またSBI証券は株式の購入などでTポイント、Pontaポイント、dポイント、JALのマイルのいずれかが貯まるサービスを提供しており、株式投資で各ポイントを貯めることができます。加えてTポイントとPontaポイントなら貯まったポイントで投資信託の購入が可能です。

最短何日で口座開設できる? 翌日
手数料 5万円超~10万円まで:99円
20万超~50万円まで:275円
50万超~100万円まで:535円
単元未満株
(数百円から投資できる制度)
NISA口座
つみたて
NISA口座
iDeCo
(イデコ)
IPO実績 122社
(2021年実績)
外国株の取扱 あり
(米国、中国、韓国、ロシア、ベトナム、インドネシア等 9ヵ国)
投資信託
投資信託の取扱銘柄数 2676本
口座開設数 約720万口座
(2021年7月時点)
口座開設
キャンペーン
なし
  • スタンダードコースの手数料
  • 2022年2月時点の情報

松井証券

松井証券3つの魅力
  • 株主優待名人で有名な桐谷さん愛用のネット証券
  • 売買手数料は1日50万円以内なら誰でも無料
  • 専門家に電話で相談できる“株の取引相談窓口”が無料で利用できる

松井証券は株主優待名人で有名な桐谷さん(桐谷広人氏)愛用のネット証券です。1918年創業で業歴は古いものの、1998年からネット取引を開始しており、現在はネット証券として運営されています。また売買手数料は1日あたりの約定が50万円までなら無料です。

さらに口座開設すれば電話相談窓口の「株の取引相談窓口」が無料で利用できます。「株の取引相談窓口」は顧客サポートダイヤルとは異なり、銘柄の探し方や取引タイミングなどの個別銘柄の取引を専門家に相談できる、株式投資初心者に非常に役立つ同社独自のサービスです。

最短何日で口座開設できる? 3日
手数料 10万円まで:0円
50万円まで:0円
50万円超~100万円まで:1100円
単元未満株
(数百円から投資できる制度)
NISA口座
つみたて
NISA口座
iDeCo
(イデコ)
IPO実績 56件
(2021年実績)
外国株の取扱 あり
(米国)
投資信託
投資信託の取扱銘柄数 1191本
口座開設数 約130万口座
(2021年9月時点)
口座開設
キャンペーン
口座開設&投資信託の購入で現金1000円orポイント1500ptが当たる!
  • 一日の取引金額に応じて手数料が決まるプラン
  • 2022年2月時点の情報

LINE証券

LINE証券3つの魅力
  • LINEアプリで投資ができるスマホに特化した証券会社
  • LINE PayやLINEポイントの利用が可能
  • 今なら口座開設+条件達成で最大4000円もらえる

LINE証券は2019年8月にサービスを開始した新しい証券会社です。LINE証券は口座開設後、メッセンジャーアプリ「LINE」経由で株式投資ができます。LINE証券はスマホ特化型の新しいタイプの証券会社で、非常に使い勝手のよいサービスを提供しています。

また銀行振込のみならずLINE Payにより即時入出金ができます。さらにLINEポイントでの入金に加えて、LINEポイントを株式投資に使うこともできます。

そして2022年4月時点では、口座開設後、翌月末までに条件達成(1回10万円以上の証券口座入金&ひとかぶ取引or現物取引で総額5万円以上使用)で、最大4000円の現金がもらえるお得な口座開設キャンペーンも実施中です。

最短何日で口座開設できる? 翌日
手数料※1 5万円超~10万円まで:99円
20万超~50万円まで:275円
50万超~100万円まで:535円
単元未満株
(数百円から投資できる制度)
NISA口座 ×
つみたて
NISA口座
iDeCo
(イデコ)
IPO実績 11社
(2021年実績)
外国株の取扱 なし
(外国株CFD※2のみ)
投資信託
投資信託の取扱銘柄数 33本
口座開設数 約100万口座
(2021年10月時点)
口座開設
キャンペーン
口座開設+条件達成で最大4000円もらえる!
  • 1 現物取引手数料
  • 2 証拠金を担保に、売買による損益だけ受け渡しを行う投資方法
  • 2022年2月時点の情報

楽天証券

楽天証券2つの魅力
  • 投資をしながら楽天ポイントが貯まる
  • スマホアプリは1つで完結できる

楽天証券で株式取引をすると、取引手数料の1%が楽天ポイントで還元されます。また投資信託については、保有残高が一定金額をはじめて超えると所定の楽天ポイントがもらえます。さらに、貯まった楽天ポイントで株式・投資信託などに投資できます。

また多くのネット証券では、積立投資や米国株投資など同じ株式投資でもサービスごとにスマホアプリが必要です。しかし楽天証券は1つのスマホアプリでさまざまな株式投資サービスが利用できるため、スムーズな株式投資ができます。

最短何日で口座開設できる? 翌日
手数料 5万円超~10万円まで:99円
20万超~50万円まで:275円
50万超~100万円まで:535円
単元未満株
(数百円から投資できる制度)
×
NISA口座
つみたて
NISA口座
iDeCo
(イデコ)
IPO実績 74社
(2021年実績)
外国株の取扱 あり
(米国、中国、ASEAN諸国など6ヵ国)
投資信託
投資信託の取扱銘柄数 2676本
口座開設数 約700万口座
(2021年12月時点)
口座開設
キャンペーン
なし
  • 超割コースの手数料
  • 2022年2月時点の情報

auカブコム証券

auカブコム2つの魅力
  • 手数料割引サービスが豊富(シニア割、NISA割、auで株式割など)
  • ワンショット手数料コースなら25歳以下は手数料無料

auカブコム証券はシニア割、NISA割、auで株式割などさまざまな手数料割引サービスがあります。特にauの通信サービス(スマートフォンなど)を利用の場合、国内現物株式手数料が1%割引となるため、auユーザーにおすすめの証券会社です。

またワンショット手数料コースなら25歳以下は手数料無料のため、新社会人などが株式投資をスタートする際にも適した証券会社となります。

最短何日で口座開設できる? 翌日
手数料 5万円超~10万円まで:99円
20万超~50万円まで:275円
50万超~100万円まで:535円
NISA口座
つみたて
NISA口座
iDeCo
(イデコ)
IPO実績 39社
(2021年実績)
外国株の取扱 あり
(米国)
投資信託
投資信託の取扱銘柄数 1526本
口座開設数 約140万口座
(2022年2月実績)
口座開設
キャンペーン
なし
  • ワンショット手数料
  • 2022年2月時点の情報

株式投資にはデメリットもあることを覚えておこう

株式投資には主に下記2つのデメリットがあります。

1
損する可能性(元本割れ)
2
投資先選びの難易度は高め

まず①「損する可能性」について、株価は多くの場合で企業の成長に合わせて上昇します。逆に企業の業績が悪化すれば下落する可能性が高まります。投資した企業の業績が悪化して株価が下落すれば、投資資金を減らす=損する結果となります。よって、しっかりと企業の成長性を分析して投資することが必要です。

また株式投資を行う際は利益が出る場合だけではなく、損失を計上する場合も想定して、どの地点まで株価が下落したら損失を確定させるかを事前に決めることも有効です(損失の限定ができる)。

次に②「投資先選びの難易度」について、株式投資は成長性の高い企業を選び投資することで利益を上げやすいとされます。しかし成長性のある企業を選ぶには、さまざまな知識や分析が必要であり簡単ではありません。

ただし、難しく考えず日常生活の中から投資先を選ぶこともできます。あの企業の製品やサービスは流行しているな、と感じた企業に少額で投資を行ってみましょう。飲食業や小売業やサービス業など、日頃の生活で「おやっ」と思う企業があれば、その企業の株価をスマホで見るようにすると、思わぬお宝銘柄を発見できる可能性が高まります。

リスクを抑えて株式投資をするコツ

株式投資をして元本割れ(損)をしてしまう失敗を避けるには、リスク(=値動き等のブレ幅)を大きくしすぎないことが大切です。

では、どうすればリスクを大きくせずに投資ができるでしょうか?ここではリスクを抑えるために知っておきたい3つのコツをご紹介します。

①株式を購入したら、長期間持ち続けるべし!(長期投資)

①株式を購入したら、長期間持ち続けるべし!(長期投資)

一般的に、株式のように値動きが激しい商品は短期間で売買すると大きな利益を得られる可能性がある一方で、それと同じくらい大きな損を出す恐れもあります。

対して、購入した株式を10~20年と持ち続けていると、短期間の価格のブレに左右されなくなり、短期投資よりもリスクを低く抑えられます。

また、投資で得た利益を再び投資に回すことで、利益が利益を生む「複利効果」も期待できます(詳しい解説はこちら)。長期間投資すればするほどこの効果が大きくなることも「長期投資」の魅力です。

合わせてこちらもチェック!

②投資先一つはNG!?複数銘柄を購入すべし(分散投資)

投資の格言に「卵は一つのカゴに盛るな」というものがあります。

卵を一つのカゴに盛っていたら、そのカゴを落としてしまった時に全滅するかもしれません。いくつかのカゴに分けて卵を盛っておいた方が、もしもの時も安心です。

②投資先が一つはNG!複数銘柄を購入すべし(分散投資)

投資の世界でも同じことが言えて、特定の企業に投資するのではなく、複数の企業に投資した方がリスクを分散できるので安心です。このように投資先を複数に分けることを「分散投資」と言います。

ちなみに、初心者が分散投資を行うのであれば株式ではなく「投資信託」を購入するのも一案です。投資信託は一つの銘柄を購入するだけで複数の企業の株式や債券などに間接的に投資できるので、初心者が分散投資するのに適しています。

合わせてこちらもチェック!

③毎月少額でもOK!コツコツ積み立てるべし(積立投資)

③毎月少額でもOK!コツコツ積み立てるべし(積立投資)

日々価格が変わる株式を定期的に、一定額を積み立てていると、価格が安い時にたくさん買い、高い時には少しだけ買うことができます。これによって「高い時にたくさん買ってしまい売る時に損をする」可能性を減らせます。

少額でも、コツコツ積み立てていけば大きな金額になりますから、一度に大きな金額を投資するのではなく無理のない範囲で金額設定を行い、継続して投資を行うことを心がけましょう。

利用する制度や金融機関によっては、自動的に積立投資を行ってくれるものもあります。簡単な設定を行うだけでOKなので、手間をかけたくない方におすすめです。

合わせてこちらもチェック!

【初心者用】株式投資の知識を得るためにおすすめの本

インターネット上には、株式投資の不確かな情報も数多く存在します。貴重な情報もありますが、投資初心者が見分けるのは困難です。よって株式投資の正しい情報を得るために、最初は書籍で知識を得ることをおすすめします。

株式投資初心者におすすめする書籍としては下記3冊があります。

いずれも株式投資の教科書的な内容の書籍です。株式投資の関連本は初級者用から上級者用まで多数存在します。株式投資を始める際は、教科書的な書籍で株式投資の正しい基本知識を身に付けましょう。

株式投資に関するよくある質問

株式投資って何から始めればいいですか?

株式投資は証券会社を経由して行うため、まずは気になる証券会社で口座を開設しましょう。ネット証券なら取引手数料も安く、また数百円からの少額資金で株式投資ができるミニ株・単元未満株投資のサービスを提供する証券会社も多いです。

ネット証券がおすすめな理由は何ですか?

初心者にネット証券をおすすめする理由は主に下記3点です。

・手数料が安い

・少額から始められる

・スマホで投資できて便利

ネット証券は総合証券に比べ取引手数料が安く設定されています。またネット証券の多くはミニ株・単元未満株投資のサービスを提供しており、数百円程度の少額資金から株式投資をスタートできます。さらにスマホでの投資環境が充実しており、株式投資初心者でも簡単に始めることができます。

株式投資を始めるための具体的な手順を教えてください。

株式投資は下記の5つのプロセスで進みます。

① 証券会社で口座開設

② 銀行口座から証券口座に入金する

③ 購入したい企業の株式を選ぶ

④ 株式を購入する

⑤ 株式を売却する

上記のうち、③購入したい企業の株式を選ぶについては、自ら考えて選ぶ必要があります。なお、これらの手続きはネット証券ならスマホで完結することができ、簡単に株式投資をスタートできます。

株式投資を始めるのにはいくら必要ですか?

株式投資は通常、100株単位の1単元での取引となるため、最低でも数万円の資金が必要です。ただしミニ株・単元未満株の投資サービスを利用すれば100株以下での投資が可能であり、1株・数百円程度から株式投資を始めることもできます。ただしミニ株・単元未満株投資の場合、上場する全銘柄がサービス対象となるわけではありません。

学生や未成年でも株を始められますか?

親権者の同意があれば、未成年口座を開設することで未成年でも株式投資ができます。未成年口座の開設時に親権者の署名・捺印がある同意書を添付することで、未成年口座の開設が可能です。また未成年口座を開設するには、親権者が同じ証券会社で口座開設を行う必要もあります。なお、未成年口座の取引は現物株式のみの取引に制限されており、投資資金以上の取引ができる信用取引はできません。

まとめ

株式投資は単に株価の値上がりに期待するだけでなく、配当金や株主優待を目的に行う投資家も少なくありません。

株式投資を行うには証券会社での口座開設が必要不可欠です。現在はネット証券を中心に、スマホで口座開設から入金そして売買まで一連の手続きを完結できる証券会社もあり、簡単に口座開設ができます。また株式投資を行うには通常数万円~の投資資金が必要とされますが、ミニ株・単元未満株投資サービスを利用することで、数百円から株式投資が可能です。

株式投資に興味を持ったら、まずはスマホで簡単に口座開設ができるネット証券で口座開設を行い、少額資金で株式投資を始めてはいかがでしょうか?

どこで
口座開設したらよいの?

いざ、株式投資を始めよう!と思っても、数ある金融機関の中からどこを選べばよいか迷いますよね。そこで、多くの人に支持される金融機関3つを、独自のサービスやおすすめ情報と併せてご紹介します。

  • 総合力で選ぶなら!

    SBI証券

    • 1日100万円まで取引手数料0円!少額で投資を始めるのに最適
    • ワンコインから投資ができる!サービスの充実度は業界トップクラス
    • 国内株式個人取引シェア1位を獲得(2022年4~9月)!総合力に秀でた証券会社
  • 口座開設数ナンバーワン

    楽天証券

    • 1日100万円まで取引手数料0円!少額で投資を始めるのに最適
    • 口座開設数は4年連続ナンバーワン!初心者向けサービスも充実
    • プロも太鼓判を押す取引アプリが無料で利用できる!使い勝手抜群
  • 初心者にやさしい証券会社

    松井証券

    • 株主優待名人の桐谷さんが30年愛用する証券会社
    • 1日50万円まで取引手数料0円!少額で投資を始めるのに最適
    • 銘柄の探し方などの株式投資の悩みを無料相談できる“株の取引相談窓口”がある

この記事は役に立ちましたか?

役にたった (0)
役にたたなかった (0)

\ この記事をシェアしよう /

ゼロから始める株式投資 基本から株の始め方やコツをやさしく教えます

ゼロから始める株式投資 基本から株の始め方やコツをやさしく教えます

ページトップ
【免責事項】

・当サイトの掲載情報は執筆者の見解であり、あくまでも参考情報の提供を目的としたものです。
最終的な投資決定は、各取扱金融機関のサイト・配布物にてご確認いただき、ご自身の判断でなさるようお願い致します。

・当サイトの掲載情報は、信頼できると判断した情報源から入手した資料作成基準日における情報を基に作成しておりますが、当該情報の正確性を保証するものではありません。また、将来的な予想が含まれている場合がありますが、成果を示唆あるいは保証するものではありません。

・当サイトは、掲載情報の利用に関連して発生した一切の損害について何らの責任も負いません。

・当サイトの掲載情報は、各国の著作権法、各種条約およびその他の法律で保護されております。

・当サイトへのリンクは原則として自由ですが、掲載情報を営利目的で使用(複製、改変、アップロード、掲示、送信、頒布、ライセンス、販売、出版等)する事は禁止します。

マネーはじめてナビ