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いざ「つみたてNISA(積立NISA)を始めてみよう!」と思っても、わからないことがたくさん出てきてなかなか前に進めない……そんな人も多いのではないでしょうか。この記事では、つみたてNISA初心者がつまずきやすい、以下のような疑問にお答えします。
気になることや不安なことは事前にしっかり解消して、安心してつみたてNISAを始められるようにしましょう。
つみたてNISAは、「少額からの長期・積立・分散投資」を促進するために、国が2018年に新設した制度です。
つみたてNISAを利用すれば、投資がうまくいってどれだけ多くの利益が出ても、その利益に税金がかからないしくみになっています。
少しずつコツコツと投資信託を購入して積み立てていく投資を支援するため、以下のようなルールが決められています。
つみたてNISAのルール | |
---|---|
非課税で投資できる金額 | 年間40万円 |
非課税で投資できる期間 | 20年間 |
非課税で投資できる商品 | 金融庁が「長期・積立・分散投資に適している」と認めた投資信託 |
つみたてNISAの上限は年間40万円×20年間(=800万円)です。
ちなみに、もう1つのNISA制度(一般NISA)では年間120万円×5年(=600万円)が上限となっています。つみたてNISAは「少額からの長期・積立・分散投資」を促進するという目的に沿って、年間の投資額は少なく、投資できる期間は長く設定されています。
つみたてNISAを始めるとき、必ず金融機関に専用の口座を開設します。実はこのつみたてNISAの金融機関をどこにするかによって、毎月積み立てられる金額の「単位」が違うので要注意です。
毎月一定額を積み立てていく場合、月額3万3333円×12カ月(=39万9996円)がもっとも上限に近くなります。
このように1円単位で積立金額を設定できるところもあれば、月額3万3000円ずつなど1000円単位でしか設定できない金融機関もあります。
三菱UFJ銀行 | 1000円以上、 1000円単位 |
---|---|
イオン銀行 | 1000円以上、 1000円単位 |
野村證券 | 1000円以上、 1000円単位 |
楽天証券 | 100円以上、1円単位 |
SBI証券 | 100円以上、1円単位 |
非課税枠を上限まで使い切りたいなら、それができる金融機関を選びましょう。ネット証券(インターネット専業の証券会社)は、1円単位など柔軟な設定ができ、選べる商品数も多い傾向があるため、特におすすめです。
なかには、特定の月だけ追加で積み立てられる金融機関もあります。それをうまく利用すれば、年の途中からスタートしても端数を残さずすべての枠を使い切ることも可能です。
詳しくはこちらで解説しています。
「投資」というと、常に相場をチェックしてタイミングを見計らいながら売買を繰り返すイメージがあるかもしれませんが、つみたてNISAではその必要はありません。
最初に商品を選んで積立金額を設定してしまえば、あとは自動的に毎回同じ商品に同じ金額ずつ自動的に投資されていきます。そのため、基本的にほったらかしでOKです。
毎回自動で積み立てられるので、つみたてNISAでは値動きのタイミングを見定めるための手間や知識が不要で、初心者にも取り組みやすくなっています。
また、長期間取り組み続けることが前提なので、日々の運用成績に一喜一憂してもあまり意味はありません。1年に1回程度、年始や自分の誕生日など覚えやすいタイミングで定期的に確認するようにすれば充分でしょう。
投資は長期間取り組むことで「複利の効果」が発揮され、お金が増えやすくなります。
「複利の効果」とは、運用で得た利益をまた運用に回すことで、利益が利益を生んでどんどん大きくなっていく状態になることを指します。「雪だるま式」とも言われます。じっくり気長に取り組みましょう。
先述のとおり、ネット証券なら1円単位で好きな金額を設定できることが多いです。設定方法などでわからないことがでてきたときは、チャットやコールセンターで気軽に質問することもできますよ。
たとえばSBI証券には、NISAやつみたてNISAに関する問い合わせができる専用の電話窓口があります。休日でもつながる「土日専用デスク」もあり、忙しい人でも利用しやすいでしょう。
つみたてNISAの非課税枠は、せっかくなら上限まで使い切りたいところです。使い切る方法は、金融機関によって違います。ここでは2つの方法を紹介します。
先述のとおり、ネット証券など1円単位で積立金額が設定できるところもあれば、銀行など1000円単位でしか設定できないところもあります。自分がつみたてNISAを始める金融機関は、どちらかを確認しておきましょう。
ネット証券では、積立金額を1円単位で設定できるところが多いので、上限額を使い切るために毎月3万3333円ずつ積み立てるケースが主流です。3万3333円×12カ月=年間39万9996円になります。
1月 | 3万3333円 |
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2月 | 3万3333円 |
3月 | 3万3333円 |
4月 | 3万3333円 |
5月 | 3万3333円 |
6月 | 3万3333円 |
7月 | 3万3333円 |
8月 | 3万3333円 |
9月 | 3万3333円 |
10月 | 3万3333円 |
11月 | 3万3333円 |
12月 | 3万3333円 |
年間合計投資額 | 39万9996円 |
この方法だと投資額が毎月一定でわかりやすい反面、わずか4円ながら年間の非課税枠(40万円)を使い切れないことが気になるかもしれません。1円単位の積立設定に対応していない金融機関もあります。
そんなときは、次の方法もあります。
非課税枠を完全に使い切るために役立つのが「増額設定」です。これは、通常の毎回の積み立てに加え、特定の月だけ金額を増やして積み立てる設定のことです。この方法を使うと、たとえば以下のように設定できます。
1月 | 3万円 |
---|---|
2月 | 3万円 |
3月 | 3万円 |
4月 | 3万円 |
5月 | 3万円 |
6月 | 5万円 (通常3万円+増額2万円) |
7月 | 3万円 |
8月 | 3万円 |
9月 | 3万円 |
10月 | 3万円 |
11月 | 3万円 |
12月 | 5万円 (通常3万円+増額2万円) |
年間合計投資額 | 40万円 |
この方法なら、銀行など積立金額が1000円単位や1万円単位でしか設定できない場合でも、非課税枠を完全に使い切ることができます。増額する時期をボーナスを受け取ってすぐのタイミングなどに設定しておけば、負担感も抑えやすいでしょう。
ただ、増額設定はどの金融機関でも必ずできるわけではありません。
増額設定がそもそもない場合もありますし、なかには、40万円ぴったり使い切るには「複数の投資信託の積み立て」が条件になっている場合もあります。
1本の投資信託だけで積み立てを検討しているなら、こうした条件のある金融機関は避けましょう。信託報酬(手数料)もかかりますし、無理に複数本を選ぶ必要はありません。
また、1円単位で積立設定ができる金融機関の場合は、先述のとおり「39万9996円」まで積み立てることができ、上限との差はわずか4円です。この場合、無理に「使い切る」ことにこだわらなくてもよいでしょう。
特定の月だけ増額する設定を毎年続ける場合には、注意しておきたい点もあります。
・ドルコスト平均法のメリットを活かしきれない
「ドルコスト平均法」とは、投資手法の1つで「毎回同じ商品を一定額ずつ定期的に購入していく」ことを指します。
この方法だと、商品の価格が下がっている(安い)ときにはたくさんの数を購入し、商品の価格が上がっている(高い)ときには購入数を抑えるということが自動的に実践できます。
安いときに多く、高いときに少なく買うことで、全体としてみれば平均購入単価を抑えられ、利益が出やすくなるというメリットがあります。
このメリットは毎回一定額ずつ投資することで得られるものですので、増額設定することによって崩れてしまう可能性があります。増額したタイミングがたまたま価格が特に高いタイミングと重なると、利益を出しにくくなってしまうのです。
そのため増額設定は、最初につみたてNISAを始めるとき(年の途中からのスタートになってしまって一定額ずつの投資だと枠を使い切れないとき)に限って利用するというのも一案です。
・増額設定の回数や設定方法は金融機関によって違う
いつ、何回、増額できるのかなど細かい条件は金融機関ごとに違うため、確認しておくことが大切です。よくわからないときは、金融機関の窓口やコールセンターなどに問い合わせれば教えてもらえます。
いずれにせよ、年間上限ギリギリまで使い切るために最初から無理な積立設定にするのはやめましょう。家計を圧迫しすぎず、余裕をもって積み立てを続けられる金額に設定するのが理想です。ちなみに、つみたてNISAの積立金額はいつでも変更可能です。
金融機関によっては、年の途中からつみたてNISAを始めた場合、年間非課税投資枠を使い切れないケースもありますので要注意です。
ネット証券では、年の途中からでも全額使い切る設定が可能なところが比較的多いです。たとえば、楽天証券とSBI証券を見てみましょう。
楽天証券ではつみたてNISAを年の途中から始めても、「増額設定」をすれば上限額を使い切ることができます。
楽天証券では、毎年ある時期に増額する設定を「ボーナス設定」、設定した年だけ増額する設定を「増額設定」と呼んでいます。
楽天証券の「増額設定」はおもに、つみたてNISA1年目や年の途中から積み立てをスタートした場合に利用します。
1月 | - |
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2月 | - |
3月 | - |
4月 | - |
5月 | 5万円 (通常3万円+増額2万円) |
6月 | 5万円 (通常3万円+増額2万円) |
7月 | 5万円 (通常3万円+増額2万円) |
8月 | 5万円 (通常3万円+増額2万円) |
9月 | 5万円 (通常3万円+増額2万円) |
10月 | 5万円 (通常3万円+増額2万円) |
11月 | 5万円 (通常3万円+増額2万円) |
12月 | 5万円 (通常3万円+増額2万円) |
年間合計投資額 | 40万円 |
上記の例では、通常の積立額は月3万円、最初の年だけの増額分を月2万円の設定にして、年間40万円の枠を使い切っています。
この場合、翌年1月以降は通常の月3万円ずつの積み立てになります。
ただ、積立金額の設定はいつでも変更できます。翌年からは「月3万3333円ずつ」に設定して、上限近くの年間39万9996円まで積み立てるようにすることも可能です。
SBI証券で年の途中からつみたてNISAを始めて年間非課税枠を使い切るためには、「ボーナス月コース」や「NISA枠ぎりぎり注文」の設定をするのが有効です。
「ボーナス月コース」は、設定した月だけ増額して積み立てられる設定のことで、こちらで紹介した一般的な「増額設定」と同様の意味です。
ボーナス月コースの設定をしたくない場合や、設定しても使い切れない場合は、「NISA枠ぎりぎり注文」という方法があります。「NISA枠ぎりぎり注文」は、その名のとおりつみたてNISAの枠を上限まで使い切るための注文方法です。
この注文方法だと、つみたてNISAの枠を超える新たな積立設定をしたとき、「注文不可」になるのではなく「つみたてNISAの上限まではつみたてNISA枠で積み立て、超えた分は注文しない」ように自動的に調整してくれます。
このように、年の途中からスタートしても非課税枠を使い切れる金融機関もあります。つみたてNIISAの非課税メリットを最大限生かすには、こうした増額設定や特殊な注文方法に対応している金融機関を選ぶのも1つの方法です。
つみたてNISAで投資できるのは年間40万円までと決まっています。上限を超えて投資することはできません。
多くの金融機関では毎月の積立金額の上限が決められていて、それを上回る設定はシステム上できないようになっています。
例外として、「分配金の再投資」で上限を超えてしまう場合があります。分配金とは、投資信託を保有しているときに受け取れるお金のことです。
分配金は、受け取らずにそのまま再度投資に回すこともできますが、再投資のときにすでに枠が上限いっぱいだと、つみたてNISAの口座ではなく、税金がかかる口座での投資になるのが一般的です。
つみたてNISAなら利益が出ても非課税で済みますが、その枠からはみ出た「分配金の再投資」の分から利益が出れば、約20%の税金がかかります。
また、年の途中で分配金の再投資があった場合、そのぶんで枠を使ってしまい、12月分の積み立てがエラー(注文不可)になってしまうことがあります。上限いっぱいまで積立設定しているなら要注意です。
つみたてNISAで上限いっぱいまで積立設定するなら、分配金は「再投資」ではなく、「受け取る(受取型)」設定にしておくと安心です。 または、最初から分配金がない投資信託を選んでおけば悩む必要がなくなります。
投資信託には、分配金があるタイプとないタイプがあります。つみたてNISAでは分配金がないタイプが多いのですが、むしろそのほうが非課税枠の上限を気にしなくて済むため、都合が良いといえます。
なお、分配金のあり、なしは投資信託の目論見書(商品説明書)で確認できます。
毎月3万3333円、年間39万9996円を積み立てると、分配金の再投資で非課税枠の上限(40万円)を超えてしまう可能性もあります。
そのため、もともと分配金がないタイプを選ぶ、もしくは、分配金があるなら受け取る(再投資はしない)設定にしておくとよいでしょう。そうすることで、わざわざ上限超えの心配をすることなく投資に専念できます。
つみたてNISAの対象商品はもともと頻繁に分配金を出さない投資信託に限定されていて、「分配金なし」という投資信託も多いです。
また楽天証券などでは、はじめからつみたてNISAの分配金は再投資せず、受け取る設定(受取型)になっています。
こういった金融機関で口座開設すれば、あれこれ気にせず安心してつみたてNISAを始められるのではないでしょうか。
つみたてNISAで投資できるのは、年間40万円までです。この非課税枠を最大限生かすには、なるべく上限に近い金額まで設定できる金融機関を選ぶことが重要です。
つみたてNISAの口座を開設するなら、1円単位での積立設定ができるところや、指定したタイミングで増額する設定ができるところを探してみましょう。
つみたてNISAの限度額は?
年間40万円×20年間=800万円です。
1年間ずっと毎月一定額ずつ積み立てる場合、「月3万3333円」に設定すると、3万3333円×12カ月=39万9996円となり、上限に近い金額まで投資できます。
nisaとつみたてnisaの上限の違いは?
つみたてNISAの上限は「年間40万円×20年間」、一般NISAの上限は「年間120万円×5年間」です。
つみたてNISAは「少額からの長期・積立・分散投資」を促進するためにできた制度です。そのため、一般のNISAよりも年間の上限額は少ないですが、非課税で投資できる期間が長く設定されています。
積立nisaには年齢の上限はある?
つみたてNISAには、年齢の上限はありません。
つみたてNISAはiDeCoと違って年齢の上限がないため、高齢になってからでもスタートできますよ。
ちなみに、つみたてNISAには年齢の下限はあります。現在は「口座を開設する年の1月1日時点で20歳以上の人」が対象になっていますが、2023年以降は「18歳以上」になる予定です。
いざ、つみたてNISAを始めよう!と思っても、数ある金融機関の中からどこを選べばよいか迷いますよね。そこで、多くの人に支持されている金融機関を、独自のサービスやおすすめ情報と併せてご紹介します。
SBI証券
松井証券
楽天証券
auカブコム証券
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