はじめての資産運用をナビゲート

メニュー
トップへ
最終更新:2022年02月21日

投資信託の積立投資で起こりがち!4つの失敗談と、損を回避するポイント

※このページはプロモーションを含みます

投資信託の積立投資で起こりがち!4つの失敗談と、損を回避するポイント
新井 宏之 マネーはじめてナビ編集部員

この記事は8分で読めます

投資信託で失敗し、損してしまうのはどういうケースでしょうか? キーワードは「手数料」「流行りもの」「積立投資の中止」「商品をおすすめされた」の4つ。
今回は、投資信託で実際にあった失敗談と、損を避けるためのポイントをご紹介します。

結論(この記事のポイント)
  • 積立する投資信託は、特定のジャンルに偏ったものは避け、手数料の低いものを選ぶ
  • 投資信託で分散投資を実現できたら、あとは右往左往しないで長期で積立を続けることが大切
  • 窓口担当者の「おすすめ」をうのみにしないで、投資信託の中身を確認する
目次を開く

手数料をチェックせずに投資信託を選んでしまって失敗

Aさんの失敗談

高い利回りの投資信託を購入。運用自体はプラスなのに、収支が元本割れをして失敗

高い利回りを狙うことをうたった投資信託で積立を始めたAさん。数年後、送られてきた運用成績の表を確認してみたところ、投資信託の運用自体はプラスなのに、なぜか収支は元本割れしていることに気づきました。もしかしてダマされている?

解説:投資信託にかかる費用は必ずチェックを!

投資信託は、購入する際に購入手数料(これがゼロの投資信託もあります)がかかり、運用期間中は毎年、保有している投資信託の金額の0.2~2.0%程度(年率・税込)の信託報酬(運用管理費用)と呼ばれる手数料が差し引かれます。一般に、高い利回りを狙う投資信託ほど、これらの手数料は高くなる傾向があるようです。

しかし長期間にわたってコツコツ積み立てていく積立投資では、これらの手数料が高いと運用の大きな足かせになります。たかが1%と軽んずべからず。その1%が、20年後30年後には大きな収益の差となって跳ね返ってくるのです。

結果として、運用そのものはプラスでも手数料を差し引いた損益ではマイナスになってしまうことも。これでは何のために運用しているのかわかりません。

また運用成績自体も、信託報酬が高い投資信託のほうがいいとは限りません。長期的にみると信託報酬が安い投資信託の中にも、成績の良いものがいくつもあります。

最近は購入手数料がゼロの「ノーロードファンド」も増えています。積立に利用する投資信託はこうしたノーロードファンドを選ぶのが大原則。さらに、信託報酬についてもできるだけ低いものを選ぶことが大切です。

手数料によって、投資信託の増え方はこんなにも違う!
(毎月1万円積立、年平均利回り3%の場合。解約時の信託財産留保額は考慮せず)
期間 購入時手数料 0% 購入手数料 2%
信託報酬
0.5%
信託報酬
2%
信託報酬
0.5%
信託報酬
2%
5年 約64万円 約62万円 約63万円 約60万円
10年 約136万円 約126万円 約133万円 約123万円
15年 約218万円 約194万円 約214万円 約190万円
20年 約310万円 約265万円 約304万円 約259万円
25年 約415万円 約339万円 約406万円 約332万円
30年 約533万円 約417万円 約522万円 約409万円

失敗を回避するためのポイント

失敗回避ポイントは、低コストの投資信託を選ぶ

投資信託選びにおいて、購入時手数料がゼロであることは絶対条件です。さらに信託報酬も可能な限り低い投資信託を選びましょう。最近は年率0.1~0.2%台(税込)の超低コストな投資信託が多数登場していますよ!

合わせてこちらもチェック!

ネット証券は、購入手数料が無料のノーロードファンドや信託報酬が低い投資信託を多く取り扱っています。

人気があるからと「流行りものファンド」(テーマ型ファンド)で積立投資して失敗

Bさんの失敗談

人気のファンドと聞いてテーマ型ファンドを購入したものの、数年したらずっと右肩下がりで失敗

「今一番人気のファンドです」と聞いて、あるテーマ型ファンドで積立投資を始めたBさん。しかし基準価額は数年前にピークを付けた後ずっと右肩下がりで、損益は今も元本割れのまま。「積立投資なら失敗しないと思ったのに……」と頭を抱えています。

解説:ブームが終了したら基準価額が下がっていく!

テーマ型ファンドは、その時々で話題になっているテーマに沿って設定された投資信託のこと。たとえばIT業界が注目を浴びるとIT系企業に投資する「ITファンド」、地球温暖化問題が話題になると、太陽光パネルメーカーなどに投資する「地球環境ファンド」が登場したりしました。

しかしこうしたテーマ型ファンドの多くは、すでに市場で話題となって関連株式が高騰したタイミングで設定されることが多いため、ブームが終わると一気に基準価額が下がってしまう傾向が強いのです。そのまま何年たっても浮上せず、運用終了となる例もしばしば見られます。

このような目にあわないためには、今のブームで人気を集めているテーマ型ファンドにうかつに手を出すのは避けた方が無難でしょう。投資対象の分野が本当に今後も成長が見込めるのか、すでに割高になってはいないかなどを慎重に見極めた上で、投資の可否を決める必要があります。それがむずかしければ、手を出さないほうがいいでしょう。

失敗を回避するためのポイント

失敗を回避するためのポイントは、流行りすたりのない投資信託を選ぶこと。

家電製品なら流行りものでもいいでしょうが、基本的に投資信託の積立投資は長期間で行うもの。そう考えると、価格変動の大きなものよりも値動きの安定しているもののほうがベターです。その意味でもテーマ型ファンドは避けたほうが無難。積立投資は、流行りすたりのないインデックスファンドなどで行うのがよいでしょう。

合わせてこちらもチェック!

タイプ別でわかる、あなたにおすすめの投資信託の選び方をご紹介しています。

相場の急変に驚いて、積立投資を途中で止めてしまって失敗

Cさんの失敗談

市場が急変して慌てて解約したら、積み立てた金額の半分しか戻ってこなくて失敗

投資信託で10年間積立を続けていたCさん。あるとき「市場が大変なことになっている。早く売ったほうがいい」と聞き、あわてて解約したところ、積み立てた金額の半分程度しか戻ってきませんでした。その後、市場が落ち着くと基準価額も元のレベルまで戻ったとか。「解約せずに続けていたらよかったかなあ……」と後悔しています。

解説:基準価額が下がったとき、たくさん買えるチャンス到来!

2008年のリーマン・ショックのような大きな市場の混乱があると、投資信託の基準価額も大きく下がります。相場全体が下げ続けているときは「いったいどこまで下がるだろう……」と不安になるものです。

しかしあわてて解約するのは避けるべき。先進国のインデックスファンドやバランス型ファンドなど、市場全体に広く投資するタイプの投資信託なら、混乱が静まれば比較的短期間で値段を戻すことが多いからです。

実は毎月一定額ずつ購入していく積立投資では、基準価額が下がると普段より多くの口数を買うことができます。そして何年か後に基準価額が戻れば、その部分は非常に高い利回りで運用できたことになります。その意味では、基準価格が下がったときこそ、積立を続けておくべきなのです。

投資信託の積立は、一時的な基準価額の変動に右往左往せず、「果報は寝て待て」の精神でコツコツ続けることが大切です。

投資信託の失敗を回避するポイントは、積立投資は長期で続けること。

失敗を回避するためのポイント

投資信託の失敗を回避するポイントは、積立投資は長期で続けること。

投資信託の積立投資では、一時的に基準価額が下がっても、積立を中断したり解約したりしてはダメ。むしろそういうときこそ「たくさん買えるチャンス」と前向きに考えて、積立投資を継続することが成功につながります。

合わせてこちらもチェック!

長期投資に活用できる制度です。

おすすめされた投資信託を中身も確認せずに選んで失敗

Dさんの失敗談

おすすめされるままに投資信託を購入。10年後、資産額が大幅に元本割れして失敗。

銀行窓口の「これがおすすめです」という言葉を信じて、投資信託の積立を始めたDさん。10年後、どれくらい増えたかなと口座を見てみると、資産額は元本の合計額をかなり下回る水準。なぜだろうと調べてみると、その投資信託はある新興国を投資対象にしたもので、その国の経済が不調になった結果、投資信託の基準価額が大幅に下落していることがわかりました。

解説:おすすめされたら、まず投資信託の“中身”を確認する

銀行や証券会社の窓口ですすめられるままに投資信託を選ぶと、この例のようなことが起こりがちです。

こうしたトラブルを避けるためには、その投資信託の中身、つまり「どこ(国・地域)」の「何(株・債券・不動産など)」で運用されるのか、これまでの運用実績はどうか、などをパンフレットや交付目論見書(投資信託説明書)でチェックして、積立に向いた商品かどうかを確認することが大切です。

もし自分だけでは判断がつかないときは、プロの手を借りる方法もあります。多少コストはかかりますが、投資・資産運用に強いファイナンシャルプランナーやIFA(資産運用アドバイザー)などの「第三者のお金の専門家」に、「この投資信託は積立に向いていますか?」と聞いてみるのもいいでしょう。

失敗を回避するためのポイント

投資信託の失敗を回避するポイントは、投資信託の中身は購入前に確認すること。

「どこ(国・地域)」の「何(株・債券・不動産など)」で運用されているのか、チェックすることが大事。投資信託で積立をするなら、各国・各地域の複数の資産に「分散投資」されていて、極端な値動きにならない投資信託、具体的に挙げるなら「バランス型ファンド」を選ぶのも有効なひとつの方法です。

実際に投資信託を始めてみよう

「商品が豊富」「安い手数料」「相談しやすい」「始めるときの敷居が低い」「好きなときに取引できる」という点から編集部おすすめの金融機関6社を選びました。

合わせてこちらもチェック!

iDeCoやつみたてNISAといった制度についても知っておきましょう。

①SBI証券

  • 投資信託の種類と本数がダントツに豊富。購入手数料もほとんどが無料。
  • 投資信託の保有金額に応じてTポイントやPontaポイント、dポイント、Vポイント、JALのマイルのいずれかが貯まる!
  • SBI証券の利用者からも商品・サービス全体に満足している声が多い。

口座開設するならこちらをチェック!

②楽天証券

  • 投資信託の取扱本数は約2600本、取り扱うすべての投資信託の購入手数料が無料。
  • 楽天証券は、投資信託の積立でポイントが貯まる!使える!交換できる!
  • 積立金額は月々100円から始められ、5つの引き落とし方法から選べる。

口座開設するならこちらをチェック!

③auカブコム証券

  • すべての投資信託の購入手数料が無料。
  • 月々100円から1円単位で投資信託の積立を始められる。
  • 気になる投資信託の最新情報をメールで知らせてくれる「自動通知サービス」がある。

口座開設するならこちらをチェック!

④マネックス証券

  • マネックス証券で取り扱うすべて投資信託の購入手数料が0円!
  • 月々100円からと超少額で投資信託の積立が始められる。
  • 投資信託を保有しているだけで「マネックスポイント」が貯まる。

口座開設するならこちらをチェック!

⑤松井証券

  • 松井証券なら最低100円から投資信託の積立ができ、購入手数料はすべて無料。
  • ロボアドアイザー「投信工房」を使えば、自分に合った投資信託の組み合わせを提案してくれる。
  • 対象の投信を保有しているだけでポイントまたは現金を毎月受け取れる。

口座開設するならこちらをチェック!

⑥イオン銀行

  • 「イオン銀行Myステージ」で、普通預金金利の引き上げなどの特典が受けられる。
  • 1年365日年中無休、イオンでの買い物ついでに店舗で相談ができる。
  • 月々1000円以上1000円単位で投資信託の積立投資ができる。

どこで
口座開設したらよいの?

いざ、投資を始めよう!と思っても、数ある金融機関の中からどこを選べばよいか迷いますよね。そこで、多くの人に支持される金融機関3つを、独自のサービスやおすすめ情報と併せてご紹介します。

  • SBI証券

    • SBIグループ全体の口座数は1000万を突破!
    • つみたてNISA銘柄の取扱い数は業界最大級!
    • 三井住友カードを使うとポイントのお得な「二重取り」が可能
  • 松井証券

    • 対象の投資信託を保有するだけでポイントまたは現金を毎月還元!
    • 株主優待名人の桐谷さんも30年愛用
    • 今なら、口座開設&つみたてNISA口座開設&クイズ正解で最大2,000円分のポイント貰える!
  • 楽天証券

    • 楽天ポイントが貯まる!楽天カードを使うとお得な「二重取り」も
    • 取引はすべてスマホアプリで完結!
    • 100円から積立ができる!

この記事は役に立ちましたか?

役にたった (9)
役にたたなかった (0)

\ この記事をシェアしよう /

投資信託の積立投資で起こりがち!4つの失敗談と、損を回避するポイント

投資信託の積立投資で起こりがち!4つの失敗談と、損を回避するポイント

ページトップ
【免責事項】

・当サイトの掲載情報は執筆者の見解であり、あくまでも参考情報の提供を目的としたものです。
最終的な投資決定は、各取扱金融機関のサイト・配布物にてご確認いただき、ご自身の判断でなさるようお願い致します。

・当サイトの掲載情報は、信頼できると判断した情報源から入手した資料作成基準日における情報を基に作成しておりますが、当該情報の正確性を保証するものではありません。また、将来的な予想が含まれている場合がありますが、成果を示唆あるいは保証するものではありません。

・当サイトは、掲載情報の利用に関連して発生した一切の損害について何らの責任も負いません。

・当サイトの掲載情報は、各国の著作権法、各種条約およびその他の法律で保護されております。

・当サイトへのリンクは原則として自由ですが、掲載情報を営利目的で使用(複製、改変、アップロード、掲示、送信、頒布、ライセンス、販売、出版等)する事は禁止します。

マネーはじめてナビ