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投資信託で失敗し、損してしまうのはどういうケースでしょうか? キーワードは「手数料」「流行りもの」「積立投資の中止」「商品をおすすめされた」の4つ。
今回は、投資信託で実際にあった失敗談と、損を避けるためのポイントをご紹介します。
目次
高い利回りを狙うことをうたった投資信託で積立を始めたAさん。数年後、送られてきた運用成績の表を確認してみたところ、投資信託の運用自体はプラスなのに、なぜか収支は元本割れしていることに気づきました。もしかしてダマされている?
投資信託は、購入する際に購入手数料(これがゼロの投資信託もあります)がかかり、運用期間中は毎年、保有している投資信託の金額の0.2~2.0%程度(年率・税込)の信託報酬(運用管理費用)と呼ばれる手数料が差し引かれます。一般に、高い利回りを狙う投資信託ほど、これらの手数料は高くなる傾向があるようです。
しかし長期間にわたってコツコツ積み立てていく積立投資では、これらの手数料が高いと運用の大きな足かせになります。たかが1%と軽んずべからず。その1%が、20年後30年後には大きな収益の差となって跳ね返ってくるのです。
結果として、運用そのものはプラスでも手数料を差し引いた損益ではマイナスになってしまうことも。これでは何のために運用しているのかわかりません。
また運用成績自体も、信託報酬が高い投資信託のほうがいいとは限りません。長期的にみると信託報酬が安い投資信託の中にも、成績の良いものがいくつもあります。
最近は購入手数料がゼロの「ノーロードファンド」も増えています。積立に利用する投資信託はこうしたノーロードファンドを選ぶのが大原則。さらに、信託報酬についてもできるだけ低いものを選ぶことが大切です。
期間 | 購入時手数料 0% | 購入手数料 2% | ||
---|---|---|---|---|
信託報酬 0.5% |
信託報酬 2% |
信託報酬 0.5% |
信託報酬 2% |
|
5年 | 約64万円 | 約62万円 | 約63万円 | 約60万円 |
10年 | 約136万円 | 約126万円 | 約133万円 | 約123万円 |
15年 | 約218万円 | 約194万円 | 約214万円 | 約190万円 |
20年 | 約310万円 | 約265万円 | 約304万円 | 約259万円 |
25年 | 約415万円 | 約339万円 | 約406万円 | 約332万円 |
30年 | 約533万円 | 約417万円 | 約522万円 | 約409万円 |
投資信託選びにおいて、購入時手数料がゼロであることは絶対条件です。さらに信託報酬も可能な限り低い投資信託を選びましょう。最近は年率0.1~0.2%台(税込)の超低コストな投資信託が多数登場していますよ!
「今一番人気のファンドです」と聞いて、あるテーマ型ファンドで積立投資を始めたBさん。しかし基準価額は数年前にピークを付けた後ずっと右肩下がりで、損益は今も元本割れのまま。「積立投資なら失敗しないと思ったのに……」と頭を抱えています。
テーマ型ファンドは、その時々で話題になっているテーマに沿って設定された投資信託のこと。たとえばIT業界が注目を浴びるとIT系企業に投資する「ITファンド」、地球温暖化問題が話題になると、太陽光パネルメーカーなどに投資する「地球環境ファンド」が登場したりしました。
しかしこうしたテーマ型ファンドの多くは、すでに市場で話題となって関連株式が高騰したタイミングで設定されることが多いため、ブームが終わると一気に基準価額が下がってしまう傾向が強いのです。そのまま何年たっても浮上せず、運用終了となる例もしばしば見られます。
このような目にあわないためには、今のブームで人気を集めているテーマ型ファンドにうかつに手を出すのは避けた方が無難でしょう。投資対象の分野が本当に今後も成長が見込めるのか、すでに割高になってはいないかなどを慎重に見極めた上で、投資の可否を決める必要があります。それがむずかしければ、手を出さないほうがいいでしょう。
家電製品なら流行りものでもいいでしょうが、基本的に投資信託の積立投資は長期間で行うもの。そう考えると、価格変動の大きなものよりも値動きの安定しているもののほうがベターです。その意味でもテーマ型ファンドは避けたほうが無難。積立投資は、流行りすたりのないインデックスファンドなどで行うのがよいでしょう。
投資信託で10年間積立を続けていたCさん。あるとき「市場が大変なことになっている。早く売ったほうがいい」と聞き、あわてて解約したところ、積み立てた金額の半分程度しか戻ってきませんでした。その後、市場が落ち着くと基準価額も元のレベルまで戻ったとか。「解約せずに続けていたらよかったかなあ……」と後悔しています。
2008年のリーマン・ショックのような大きな市場の混乱があると、投資信託の基準価額も大きく下がります。相場全体が下げ続けているときは「いったいどこまで下がるだろう……」と不安になるものです。
しかしあわてて解約するのは避けるべき。先進国のインデックスファンドやバランス型ファンドなど、市場全体に広く投資するタイプの投資信託なら、混乱が静まれば比較的短期間で値段を戻すことが多いからです。
実は毎月一定額ずつ購入していく積立投資では、基準価額が下がると普段より多くの口数を買うことができます。そして何年か後に基準価額が戻れば、その部分は非常に高い利回りで運用できたことになります。その意味では、基準価格が下がったときこそ、積立を続けておくべきなのです。
投資信託の積立は、一時的な基準価額の変動に右往左往せず、「果報は寝て待て」の精神でコツコツ続けることが大切です。
投資信託の積立投資では、一時的に基準価額が下がっても、積立を中断したり解約したりしてはダメ。むしろそういうときこそ「たくさん買えるチャンス」と前向きに考えて、積立投資を継続することが成功につながります。
銀行窓口の「これがおすすめです」という言葉を信じて、投資信託の積立を始めたDさん。10年後、どれくらい増えたかなと口座を見てみると、資産額は元本の合計額をかなり下回る水準。なぜだろうと調べてみると、その投資信託はある新興国を投資対象にしたもので、その国の経済が不調になった結果、投資信託の基準価額が大幅に下落していることがわかりました。
銀行や証券会社の窓口ですすめられるままに投資信託を選ぶと、この例のようなことが起こりがちです。
こうしたトラブルを避けるためには、その投資信託の中身、つまり「どこ(国・地域)」の「何(株・債券・不動産など)」で運用されるのか、これまでの運用実績はどうか、などをパンフレットや交付目論見書(投資信託説明書)でチェックして、積立に向いた商品かどうかを確認することが大切です。
もし自分だけでは判断がつかないときは、プロの手を借りる方法もあります。多少コストはかかりますが、投資・資産運用に強いファイナンシャルプランナーやIFA(資産運用アドバイザー)などの「第三者のお金の専門家」に、「この投資信託は積立に向いていますか?」と聞いてみるのもいいでしょう。
「どこ(国・地域)」の「何(株・債券・不動産など)」で運用されているのか、チェックすることが大事。投資信託で積立をするなら、各国・各地域の複数の資産に「分散投資」されていて、極端な値動きにならない投資信託、具体的に挙げるなら「バランス型ファンド」を選ぶのも有効なひとつの方法です。
「商品が豊富」「安い手数料」「相談しやすい」「始めるときの敷居が低い」「好きなときに取引できる」という点から編集部おすすめの金融機関6社を選びました。
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iDeCoやつみたてNISAといった制度についても知っておきましょう。
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投資信託の積立投資で起こりがち!4つの失敗談と、損を回避するポイント
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