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最終更新:2022年05月13日

つみたてNISAの銘柄変更の注意点は?スイッチングと値下がり時の売却は損?

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つみたてNISAの銘柄変更の注意点は?スイッチングと値下がり時の売却は損?
馬場 愛梨 ファイナンシャルプランナー、ライター

つみたてNISAを実践していると、途中で「あの投資信託のほうがよかったかな」「別の銘柄に変えようかな」と思うことが出てくるかもしれません。

  • つみたてNISAで積み立てる投資信託やETFの銘柄は、途中で変更できる?やり方は?
  • つみたてNISAの投資信託やETFが値下がりしたら、売却して乗り換えるべき?

この記事では、そんな疑問にお答えします。気になる点を解消して、安心してつみたてNISAに取り組めるようにしましょう。

結論(この記事のポイント)
  • つみたてNISAの銘柄は途中で変更できる!
  • 変更するときには注意点もある!
  • 値下がりしたからといって、すぐに変更や売却するのはNG!
目次を開く

つみたてNISA(積立NISA)で銘柄変更はできる?すべき?

つみたてNISAは、投資で得た利益に税金がかからなくなる制度です。最初に一度設定しておけば、あとは毎回自動的に同じ銘柄に一定額ずつ積み立てていくことになります。

つみたてNISAで積み立てる銘柄は、途中で変更することも可能です。つみたてNISAの口座を開設している金融機関のマイページなどから、かんたんに設定できますよ。

楽天証券でつみたてNISA(積立NISA)の銘柄変更をする方法

たとえば楽天証券では、以下のような手順でつみたてNISAの銘柄を変更できます。

ステップ1.マイページ(契約者専用サイト)にログインする

ステップ2.「NISA/つみたてNISA」→「積立設定」を選択する

ステップ3.積立設定中の一覧から変更したい銘柄を選んで「解除」をクリック

ステップ4.新たに積み立てたい銘柄を選択して「つみたてNISA積立注文」を
クリック

ステップ5.積み立てる金額や引き落とし方法などを設定し、完了

この変更が反映されたあとから、今まで積み立てていた銘柄ではなく、新たに選んだ銘柄が積み立てられるようになります。

SBI証券でつみたてNISA(積立NISA)の銘柄変更をする方法

SBI証券で積み立てる銘柄を変更する場合の手順も見てみましょう。

ステップ1.マイページ(契約者専用サイト)にログインする

ステップ2.つみたてNISA設定一覧を表示させる

ステップ3.積み立てをやめる銘柄を選んで「ごみ箱マーク(削除)」をクリック

ステップ4.新たに積み立てたい銘柄を選択して「つみたてNISA買付」をクリック

ステップ5.積み立てる金額などを設定し、完了

ちなみに誤って操作してしまってもワンクリックで削除取り消しができますので安心です。

つみたてNISAの銘柄変更“スイッチング”に要注意

つみたてNISAの銘柄は、かんたんに変更できます。ただ、やり方によっては注意しておきたい点もあります。

その1つが、スイッチングです。スイッチングとは、今まで積み立てていた銘柄を売却して、新たな銘柄に買い替えることです。

前述の銘柄変更は、今まで積み立てていた銘柄は保有したままで、次回から積み立てる銘柄を変更するものでした。一方、スイッチングは今まで積み立てていた銘柄を売却したうえで、新たな銘柄での積み立てをスタートさせます。

つみたてNISAでは、非課税で投資できる金額(非課税枠)が年間40万円と決められていますが、スイッチングはこの枠を消費します。

スイッチングでも非課税投資枠を消費

たとえば、銘柄Aを1月から6月まで6カ月間3万円ずつ(6×3=18万円分)積み立てている人がAを売却してスイッチングを行った場合を考えてみましょう。新たな銘柄Bを3万円ずつ、残りの6カ月間で18万円分積み立てたとします。

この場合、1年間で実際に積み立てられた金額は銘柄Bの18万円となりますが、売却済の銘柄Aの18万円分と合わせて計36万円分の枠を消費していることになります。

つまり「この銘柄をもっと積み立てたい」「別の銘柄の積み立ても始めたい」と思っても、残り4万円しか枠がない状態になってしまうのです。

つみたてNISAでは、途中で銘柄を売却して手元に残っていない状態にしたとしても、一度使った非課税枠が復活することはありません。スイッチングをすると非課税枠をフル活用できなくなってしまうので、基本的におすすめできません。ではどうすれば良いのでしょうか?

つみたてNISAの銘柄変更は、乗り換え売却せずに“切り替える”

つみたてNISAを実践中に「やっぱりこっちの銘柄に変えたい」と思ったら、スイッチングして今までの積み立てをなかったことにするのではなく、今までの積み立てはそのままで、次回から積み立てる銘柄を変えるだけにとどめるのがおすすめです

つみたてNISAは長期運用が前提の制度です。投資は長く続けるほど、損する可能性が低くなる傾向があるのです。このことは、金融庁の「つみたてNISA早わかりガイドブック」にも明記されています。

出典:金融庁

よほどの理由がない限り、新たな商品で積み立てを開始してからも、今まで積み立ててきた銘柄は安易に手放さず、保有し続けたほうがよいでしょう。

ワンポイントアドバイス

ちなみに、iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)では、スイッチングしてもその空いた枠のぶん、別の銘柄を購入できます。そのため、iDeCoでのスイッチングはつみたてNISAでのスイッチングよりデメリットが少なくて済みます。混同しないように注意しましょう。

つみたてNISAで銘柄変更すべきタイミングは?

つみたてNISAでは、銘柄変更すること自体は問題ありません。ただ、もともと「長期・積立・分散」投資でじっくり育てて利益を狙うのが制度の基本です。一度決めたら気軽に変更せず、長い目で見て取り組みたいものです。

ただ、以下のようなタイミングでは銘柄変更を検討してもよいでしょう

同じ対象資産で信託報酬が安い投信が出た時

つみたてNISAでは、選べる銘柄の大半が「インデックス型の投資信託(投信)」です。

インデックス型の投資信託は、日経平均など特定の「指数」と同じ値動きをすることを目指して設計されています。そのため、基準とする指数が同じなら、異なる投資信託でも運用成績は大差ないことが多いです。

同じ運用成績なら、できるだけ運用コスト(手数料)を安く抑えたほうが手元に残せる利益が大きくなります。

手数料が安いほど手元に残せるお金(利益)は大きくなる

投資信託にかかる手数料の中でも、特に「信託報酬」には要注意です。その投資信託を保有しているあいだずっとかかり続けるため、できるだけ安いものを選びたいところです。

もし、今積み立てている投資信託と同じ指数を基準にしたインデックス型の投資信託が新しく登場して、そちらのほうが信託報酬が安いようなら変更を検討してみてもよいでしょう

投資スタイルを変更したくなった時

投資スタイルを変えたくなったときも、銘柄変更を検討するタイミングです。人によって、どんな投資を理想とするか、投資スタイルは違います。

「損をするのが怖いから、『増える』より『減らない』を重視したい」というローリスク・ローリターン派もいれば、「せっかくならできるだけ積極的に投資して非課税メリットを活かしきろう」というハイリスク・ハイリターン派もいるでしょう。

つみたてNISAに取り組む中でもし「慣れてきたからもっと積極的に運用してみよう」「もう少しリスクを抑えたい」と思ったら、選ぶ銘柄を変更を検討してみましょう。

投資信託のリスクとリターンの関係は、おおむね以下のようになっています。

投資信託のリスクとリターンの関係

上図の左下にいくほどローリターン・ローリターン(増えにくいけど減りにくい)、右上にいくほどハイリスク・ハイリターン(大きく増える可能性もあるけど大きく減る可能性もある)な傾向があります。

つみたてNISAで選べるのは、株式だけに投資する投資信託、もしくはバランス型です。債券だけに投資する投資信託は選べません。

バランス型の中には、株式を多く含む積極的なタイプもあれば、債券を多く含む安定重視のタイプもあります。

自分がどれくらいのリターンを求めるのか、どこまでのリスクを許容できるのかを考えて選びましょう。

たとえば、株式だけに投資する投資信託を選んでいる人がリスクを抑えるために債券も含むバランス型に変更する。または逆にバランス型だけだった人が、より高いリターンを求めて先進国株式を中心とした投資信託に変更するなどもアリでしょう。

ただ、こうした理由で銘柄変更をしたいなら、何もつみたてNISAの中だけで行う必要はありません。ご自身の資産全体を見渡して決めましょう。たとえばiDeCoにも取り組んでいるなら、そちらで調整することも可能です。

前述のとおり、iDeCoならスイッチング(今まで積み立てていた銘柄を売却して新たな銘柄で積み立てること)をしてもデメリットが少なくて済みます。ちなみにiDeCoは2022年10月から加入条件が緩和されるため、今まであきらめていた人でも加入できるチャンスがあるかもしれません。

合わせてこちらもチェック!

値下がりを理由につみたてNISAの銘柄変更するのはNG

近年、コロナショックやウクライナ情勢の緊迫化などの影響もあり「このまま投資を続けて本当に大丈夫?」と心配になる人もいるでしょう。

自分が積み立てている銘柄が値下がりしてしまうと、不安でいっぱいになってつい銘柄変更をしたくなるかもしれません。ただ多くの場合、それはNGです。

株価は常に上下するものです。短期的な値動きだけ見て一喜一憂するのは禁物です。

値下がり時は買い増しのチャンス

値下がりしても…慌てて売らない!
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  • 長期保有のメリット…複利の効果で利益が増えやすく!
値下がりしても…慌てて売らない!

つみたてNISAに取り組んでいるなら、値下がりはむしろチャンスと捉えましょう。毎回一定の金額ずつ投資信託を購入し続ける積立投資では、価格が下がるほどたくさんの量を購入することができます。

安いときにたくさん買って、高いときには少なく買う――これで平均購入単価を下げることができ、利益を出しやすくなります。これは「ドルコスト平均法」と呼ばれる、王道的な投資手法としてよく知られた方法の1つです。

また投資では「複利の効果」が期待できます。複利の効果とは、投資で得た利益を再度投資に回すことで、長く積み立てるほど利益が利益を生んでお金が増えやすい状態になることを指します。

これらのメリットがあるため、つみたてNISAでは「長期・積立・分散投資」が基本とされているのです。値下がりしたからといってすぐに売却してしまうと、上記のようなメリットを得られなくなります。

値下がり・値上がりに一喜一憂することなく、つみたてNISAでは最初にじっくり銘柄を選んで気長に投資を続けるのがおすすめです

途中で銘柄変更しなくていいファンドを選ぼう

つみたてNISAの銘柄変更はかんたんにできます。ただ、できれば最初から銘柄変更しなくてもよさそうな投資信託(ファンド)を選んだほうが手間も省けて楽でしょう。では、どんなファンドを選んでおくのがよいのでしょうか。

おすすめは全世界株式型インデックスファンド

おすすめ

初心者が積み立てるなら「全世界株式型インデックスファンド」がおすすめです。これは特定の投資信託を指すのではなく、投資対象を「全世界株式」とするインデックス型の投資信託の総称です。

全世界株式型インデックスファンドは、1本積み立てておくだけで日本国内・先進国・新興国を含め世界中のあらゆる企業の株に投資しているのと同じ効果を得られるのが特徴です。

長年積み立てるうちに世界情勢が変わっても、あらゆるエリアに投資しているのでリスクを分散できますし、インデックスファンドなので手数料も低めです

前述のとおり、インデックスファンドで同じ指数を基準に運用されているなら、できるだけ低い信託報酬のものを選んだほうが有利です。

つみたてNISAで選べる全世界株式型インデックスファンドのうち、最も信託報酬が低いのが以下のファンドです(2022年4月時点、ETF除く)。

・SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))

「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)」という指数と同じ値動きをすることを目指して運用されている投資信託です。

実質的な信託報酬が0.1102%程度という低コストながら、これ1本でアメリカを中心に日本を含む50か国以上、約6000銘柄に分散投資できる優れものです。

このファンドを購入できるおもな証券会社には、SBI証券楽天証券松井証券などがあります。

合わせてこちらもチェック!

まとめ:つみたてNISAの銘柄変更はかんたんにできる!

つみたてNISAでは、簡単な画面操作だけで積み立てる銘柄を変更することができます。

ただ、スイッチング(今まで積み立てていた銘柄を売却して新しい積み立てを始めること)や短期的な値下がりに狼狽して変更してしまうのはおすすめしません。

つみたてNISAは、長期的に取り組むことで本来のメリットを最大限生かすことができます。売買を繰り返すことはお金を増やすチャンスを失うことにもつながりますので、慎重に判断するようにしましょう。

つみたてNISAの銘柄変更に関するよくある質問

つみたてNISA(積立NISA)は積立金額を変更できる?

つみたてNISAでの積立金額の変更はかんたんにできます。

例えば楽天証券では、マイページにログイン→「NISA/つみたてNISA」→「積立設定」→金額変更したい銘柄を選択→変更後の金額を入力→確認して完了、という手順で変更可能です。

つみたてNISA(積立NISA)の銘柄変更は何回でも可能?

可能ですが、頻繁に変えるのはおすすめしません。

つみたてNISAの銘柄変更には、回数の制限は特にありません。いつでも何度でも自由に変更できます。ただ、だからといって気軽に変更するのは考えものです。

投資は長期間取り組むほど利益を生み出しやすくなります。短期的な値下がりは気にせず、じっくりコツコツと育てていくのが基本です。

つみたてNISA(積立NISA)でリバランスはすべき?

リバランスの必要がない投資信託を選ぼう。

リバランスとは、価格が上がって全体に占める割合が大きくなりすぎた資産を売却したり、逆に割合が小さくなりすぎた資産を買い増したりしてバランスを調整することです。

長期運用では適度なリバランスが大切とよく言われますが、つみたてNISAにはあまり向いていません。

なぜなら、リバランスを行うことで限られた非課税枠を消費してしまい、新たな積み立てを行いにくくなるからです。積立銘柄や積立金額を変更する、もともとリバランスが必要ない投資信託を選ぶなど、別の方法を検討しましょう。

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