はじめての資産運用をナビゲート

メニュー
トップへ
最終更新:2020年04月15日

ETFとは?投資信託や株と何が違う?メリットは?徹底比較!

※このページはプロモーションを含みます

ETFとは?投資信託や株と何が違う?メリットは?徹底比較!
頼藤 太希 マネーコンサルタント

この記事は6分で読めます

ETFは、株や投資信託と比べると、あまり目立っていない存在ですが、調べてみると、投資信託と株の特徴をあわせ持つ、“美味しいとこどり”の金融商品だということがわかりますよ。
今回は、ETFって何?という基礎から投資信託や株との違い、メリットまでわかりやすく解説します。

結論(この記事のポイント)
  • ETFなら1つの商品で市場全体に投資できる
  • 株と比べて少額で買えるほか、保有中にかかるコストは投資信託よりも低い傾向にあるため、長期で考えるとメリットがある
  • 株の配当金や投資信託の分配金と同じように分配金も受け取れる
目次を開く

ETFとは「市場がまるごと買えちゃう!」金融商品

投資と聞くと、真っ先に「株」を思い浮かべる人もいるかもしれません。株は、株式会社〇〇など、個別の企業に投資します。好決算や赤字といった企業の状況などに応じて、株の価格も変化していくものです。つまり企業の活躍次第で価格が上がることもあれば、大きく下がってしまうこともあるわけです。

といっても、「企業が今後どうなるか?」なんて、初心者にはなかなか予測できないですよね。将来どの企業の株価が上がるかという判断は、決算書に書かれている企業の業績や動向をもとに将来の予想はできますが、当てるのはプロでも難しいといいます。

そこで、登場するのがETFです!

ザックリ言うと、ETFはたくさんの企業の株が集まったもの。日本や世界などにある株式市場がマルッと買えちゃう金融商品なんです。例えば、ニュースでよく聞くこともある日経平均株価のETFを1本買うだけで、日本を代表する企業225社に間接的に投資できちゃうんです! 価格の上げ下げは個別の企業に依存しないため、価格変動のリスクを分散することもできます。

日経平均株価のETFを1本買うだけで、日本を代表する企業225社に間接的に投資できる。価格変動のリスクを分散することもできる。

「えっ、それだとインデックス型の投資信託と一緒じゃん?」と思われる方もいるかもしれませんが、ETFはそのインデックスの投資信託が株式市場に上場しています。そのため、正式名称も「上場投資信託(Exchange Traded Fund)」といいます。

上場しているので、株と同じように売買にできます。さらに金融緩和(世の中に出回るお金を増やすこと)の一環として、TOPIX(東証株価指数)や日経平均株価などのETFは日銀の買い入れ対象になっていることもあり、近年注目度が増しています。

上場投資信託(Exchange Traded Fund)

個々の企業のことを調べずに、たくさんの会社に分散投資できるのは魅力ですね

投資信託・株と比較!ETFの6つの特徴

このETF、投資信託や株と違うところもあれば、似た部分もあります。そこで、2つの金融商品との違いを踏まえたうえで、ETFの特徴を整理してみました!

ETFの6つの特徴

① 売買価格:株と同じようにリアルタイムで変動する

投資信託の価格は基準価額といって、1日1回算出されます。一方でETFは、株と同様に需要(買いたい人)と供給(売りたい人)のバランスによって、価格はリアルタイムで変動するといった特徴があります。

ETF 市場での時価(買いたい人と売りたい人が合意した値段で常に変動)
 
投資信託 基準価額(運用した資産の合計を買った人の口数で割った価格で、1日1回算出)

② 投資金額:1万円程度から買える

ETFの最低購入金額は1~2万円程度のケースが多く、株と比べると安く感じますが、最低100円から買える投資信託と比べると若干高く感じますね。

ETF 1~2万円程度からのケースが多い
個別株により異なるが、数万~数百万円かかる
投資信託 100円~1万円程度から購入可能

③ コスト(購入時・保有時・売却時):保有中にかかるコストは投資信託と比べて低め

ETFには、株と同様に売買時に手数料がかかるほか、投資信託と同じように保有中にもコストが発生します。売買時の手数料は、株と同額で、ネット証券であれば1回の注文につき数十円~数千円程度といえます。

保有中ずっとかかる「信託報酬」といわれるコストは、投資信託が年率0.2〜1.5%程度なのに対し、ETFは年率0.1~0.2%程度と低い傾向に。そのため長期で保有すればするほど負担するコストに関しては、投資信託よりもETFのほうが比較的有利ですね。

購入時
ETF ネット証券であれば数十円〜数千円程度
 
投資信託 0円~購入金額の3%が一般的
保有時
ETF 保有資産の年率0.1~0.2%が一般的
無料
投資信託 保有資産の年率0.2~1.5%が一般的
売却時
ETF ネット証券であれば数十円〜数千円程度
 
投資信託 一般的にコストがかからないことが多いが、商品によっては売却金額の0.1~0.2%程度かかることもある

【図解】インデックスファンドを買った場合と、ETFを買った場合とでは、手数料にはどのくらいの差が出る?

インデックスファンドを買った場合と、ETFを買った場合とでは、手数料にはどのくらいの差が出る?

④ 銘柄数・種類:投資信託や株と比べると数は少ない

東京証券取引所に上場しているETFは約220銘柄と、投資信託や株と比べると数は少ないのが現状。ただ、投資信託と同じように国内外の株・債券はもちろん、不動産や金、原油など商品の種類は数多くあり、選ぶ際、少なくて困ることはなさそうです。

ETF 東証で約220銘柄
国内で約3700銘柄
投資信託 国内で約6000本

⑤ 買えるところ:証券会社のみで、銀行では買えない

ETFは株と同様に、証券会社のみで買えます。投資信託のように、銀行や信用金庫などでは買えないのは不便ですね。

ただ、最近ではネット証券の口座開設はネットのみで完結できるため、始めるハードルも下がっているようです。また、証券会社ですでに口座を開設している人であれば、すぐに取引を始められますね。

ETF 証券会社のみ
 
投資信託 証券会社、銀行、信用金庫など

⑥ 利用できない非課税制度:iDeCo(イデコ)は利用できない

お得な税制優遇制度として、耳にする機会も増えてきたiDeCo(イデコ)ですが、残念ながらETFでは利用できないんです……。

ただ、税制優遇制度がまったく利用できないかというとそうではありません。iDeCoと同じく非課税制度として注目を集める一般NISAなら利用できます。法改正によって期間が延長される可能性はあるものの、一般NISAを利用することで、現時点(2020年3月末時点)で2023年まではETFの運用によって得られた利益に税金はかかりません。

ちなみに、つみたてNISAも一応利用できることにはなっています。しかし、2020年4月1日時点で対象商品はたったの7本のみ。取り扱い金融機関も限定的で、あまり実用的ではありません……。

ETF 一般NISAのみ(ETFの場合、つみたてNISAも利用可能ではあるが、対象商品も取り扱い金融機関も限定的)
 
投資信託 iDeCo(イデコ)、つみたてNISA(積立NISA)、一般NISA

たくさんの会社に投資できるのに、ETFは1万円から買えるんです。株と同じように市場の時価で買えるのも興味深いですね。

ETFの5つのメリット

ETFと投資信託・株を比較してみましたが、ここまでを踏まえてETFにはどんなメリットがあるのでしょう? 5つのポイントを挙げてみます!

ETFの5つのメリット

① 取引時間中ならリアルタイムで売買できる

利用する人によってメリットになるかどうかは分かれるところですが、ETFは株と同様、市場の取引時間中であればいつでも売買できます。つまり、売買タイミングを自分自身で決められるんです!

投資信託であれば、今の価格で買いたいと思っても、数日後の価格で購入となり、思わぬ価格で購入するリスクもあります。

ETFは取引しやすい

② 株と比べて少額で買える

東京証券取引所に上場しているETFの約7割は、最低購入金額2万円以下です。そのため、株と比べると比較的少額で買えますね。

ETFは手軽な金額で買える

③ 保有中のコストが低い

ネット証券で取り扱いのある投資信託は購入手数料無料のものが多いため、初期のコストはETFのほうがかかるかもしれません。しかし先ほど特徴③でも紹介しましたが、ETFは投資信託よりも保有中にかかるコストが低い傾向にあります。

長期投資をする予定であれば、保有期間中にかかるコストの差が最終的なリターンに大きな影響を与えます。短期売買ではなく長い時間をかけてお金を増やしていこうと考えているのであれば、ETFのほうが比較的有利といえるでしょう。

保有中のコストが低い

④ 220銘柄すべてのETFが購入可能

基本的にはどの証券会社であっても、約220銘柄のETFをすべて取り扱っています。そのため、「買いたい銘柄がない!」からと、複数の証券会社に口座を開く必要もありません。

買いやすい

⑤ 分配金も受け取れる

株の配当金や投資信託の分配金と同様に、ETFも分配金を受け取れます。分配金が受け取れる回数は、ETFの1年間の決算回数に応じます。例えば年1回の決算を行うETFであれば、1年間に1回、分配金が支払われます。

なお分配金を受け取るには、決算日の2営業日前までに該当のETFを保有しておくことが条件となります。

分配金がもらえる

ETFのメリットがおわかりいただけたでしょうか?
株と比べて大きなお金を用意する必要がないので始めやすく、保有しているときにかかる手数料も安いので、長期投資にも向いています。
ただし、ETFには向いてる人とそうでない人がいるので、始める前にはETFのデメリットについてもチェックしてくださいね。

合わせてこちらもチェック!

記事構成・執筆:吉田 祐基(ペロンパワークス・プロダクション)

どこで
口座開設したらよいの?

ETFを購入する際に一番困るのは、金融機関の中からどこを選べばよいか迷ってしまう事ではないでしょうか。 そこで、マネーはじめてナビ編集部注目の金融機関をご紹介します。

  • 楽天証券

    • 新規口座開設数No.1!(過去5年累計、2023年3月30日時点)
    • 海外ETF銘柄が購入できる!
    • 口座開設から最大2カ月間の米株(ETF含む)売買手数料が無料!
  • 松井証券

    • 50万円まで手数料0円!
    • 12年連続最高評価のサポート体制
    • 今なら、口座開設&クイズに正解で1,000円分のポイント貰える!
  • SBI証券

    • 早朝・深夜でも取引可能!PTS取引あり
    • 資産運用でポイントがたまる!
    • 海外ETF銘柄が購入できる!
  • DMM株

    • 新規口座開設で抽選で現金2000円貰える!
    • 口座開設後1ヶ月間の国内株取引手数料無料!
    • 最短で即日取引可能
  • マネックス証券

    • 海外ETF銘柄が購入できる!
    • 米国ETF17銘柄の買付け手数料が実質無料!
    • 米株(ETF含む)取引手数料キャッシュバックキャンペーン実施中

この記事は役に立ちましたか?

役にたった (5)
役にたたなかった (0)

\ この記事をシェアしよう /

ETFとは?投資信託や株と何が違う?メリットは?徹底比較!

ETFとは?投資信託や株と何が違う?メリットは?徹底比較!

ページトップ
【免責事項】

・当サイトの掲載情報は執筆者の見解であり、あくまでも参考情報の提供を目的としたものです。
最終的な投資決定は、各取扱金融機関のサイト・配布物にてご確認いただき、ご自身の判断でなさるようお願い致します。

・当サイトの掲載情報は、信頼できると判断した情報源から入手した資料作成基準日における情報を基に作成しておりますが、当該情報の正確性を保証するものではありません。また、将来的な予想が含まれている場合がありますが、成果を示唆あるいは保証するものではありません。

・当サイトは、掲載情報の利用に関連して発生した一切の損害について何らの責任も負いません。

・当サイトの掲載情報は、各国の著作権法、各種条約およびその他の法律で保護されております。

・当サイトへのリンクは原則として自由ですが、掲載情報を営利目的で使用(複製、改変、アップロード、掲示、送信、頒布、ライセンス、販売、出版等)する事は禁止します。

マネーはじめてナビ