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つみたてNISAを始めたい人の中には、実際どのくらい儲かるのか気になる人も多いでしょう。そこで、つみたてNISAで月1万円の投資を続けた場合の期間別・利回り別シミュレーションを解説します。
あわせて5年間積み立てた際の実際の運用益も銘柄別に紹介。つみたてNISAの銘柄選びにぜひ参考にしてみてください。
目次
つみたてNISAは、2018年1月から始まった少額から長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。
つみたてNISAの投資対象は、金融庁が定めた一定の基準を満たす投資信託と上場株式投資信託(ETF)に限定されています。あらかじめ厳選されているため、投資初心者にも利用しやすい仕組みとなっています。
非課税で新規投資できる金額は1年に40万円まで。非課税期間は最長20年間、新規投資できるのは2042年までです。
つみたてNISAで、月1万円を20年間(非課税期間上限)で運用すると次のようになります。
20年後の手取り (積立額+運用益) |
儲け (運用益のみ) |
|
---|---|---|
利回り2% | 294万8000円 | 54万8000円 |
利回り3% | 328万3000円 | 88万3000円 |
利回り5% | 411万円 | 171万円 |
利回り7% | 520万9000円 | 280万9000円 |
つみたてNISAの運用益は非課税になるメリットがあります。つまり20年後に受け取る儲けは、通常税率20.315%が課税されることなく全額受け取れます。
そのため、運用利回りが高いほど非課税効果は大きくなります。
表によるとたとえば利回り3%で20年間運用できると、運用益の合計は約88万3000円になります。つみたてNISAの運用益は非課税なので全額受け取れます。
この場合、積立元本は合計240万円(月1万円×12月×20年)、元本と運用益の合計は20年間で約328万3000円(240万円+約88万3000円)になります。このタイミングで売却(解約)すれば全額が課税されることなく受け取れます。
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同様に、月1万円で非課税期間10年間で運用した場合はどうなるでしょうか。想定利回り別に見てみましょう。
10年後の手取り (積立額+運用益) |
儲け (運用益のみ) |
|
---|---|---|
利回り2% | 132万7000円 | 12万7000円 |
利回り3% | 139万7000円 | 19万7000円 |
利回り5% | 155万3000円 | 35万3000円 |
利回り7% | 173万1000円 | 53万1000円 |
表によると、利回り3%で10年間運用できると運用益の合計は約19万7000円になります。つみたてNISAの運用益は非課税なので、全額を受け取れます。
その場合、積立元本は合計120万円(月1万円×12月×10年)、元本と運用益の合計は10年間で約139万7000円(120万円+約19万7000円)になります。
10年間の運用益は約19万7000円です。一方の20年間では約88万3000円と、運用益は単純に2倍ではなく4倍以上になっています。
つみたてNISAでは運用益(利益)も元本とあわせて運用をするため、期間が長くなるほど利益が利益を生んで膨らんでいく複利効果が高くなるからです。
資産運用の基本は「長期積立分散投資」といわれるとおり、10年、20年と運用期間が長くなるほど増えていく傾向が見て取れます。
同様に、月1万円で非課税期間5年間での運用シミュレーションを想定利回りごとに見てみましょう。
5年後の手取り (積立額+運用益) |
儲け (運用益のみ) |
|
---|---|---|
利回り2% | 63万円 | 3万円 |
利回り3% | 64万6000円 | 4万6000円 |
利回り5% | 68万円 | 8万円 |
利回り7% | 71万6000円 | 11万6000円 |
シミュレーションは上記のような結果となりましたが、実際のつみたてNISAの運用実績はどうなっているのでしょうか。
つみたてNISAは2018年に始まった制度のため、上記と同じ5年間の実績について実際の積立収益率のデータを見ていきましょう。
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つみたてNISA専門サイト「つみたてNISAナビ」より、つみたてNISA全銘柄の中で5年積立収益率が最も高いファンドはiFree S&P500インデックスとなっています(2022年9月時点)。
銘柄名 | iFree S&P500 インデックス |
---|---|
投資対象 | 外国株式(米国) |
指数 | S&P 500 |
信託報酬(実質) | 0.2475% |
5年積立収益率 | 51.64% |
- 出所:つみたてNISAナビ
上記は毎月5,000円で5年間積み立てた結果です。月1万円で積み立てた際の運用益は以下のとおりです。
【月1万円で5年間積立時の運用益】
あくまでも過去5年間の実績ですので、今後も同様のパフォーマンスが続くとは限りません。
紹介したiFree S&P500インデックスのような、つみたてNISAで高いリターンを期待できる銘柄の選び方のポイントと、5年積立収益率で好パフォーマンスのおすすめ銘柄を解説します。
投資信託とは、投資家から集めたお金をまとめて運用の専門家(ファンドマネジャー)がさまざまな金融商品に投資・運用する商品。運用の損益は投資割合に応じて投資家へ分配されます。
集めた資金を何に投資するかは、投資信託ごとにファンドマネジャーが運用方針に基づいて決めています。
投資先はさまざまな値動きがある株式や債券などの金融商品で、値動きの変動幅が大きい方が収益率も高いといえます。
高いリターンを求めるなら、株式を中心に投資する「株式型」の投資信託を選ぶことをおすすめします。株式は変動幅が比較的大きく、大きな収益が期待できます。反面、変動幅が大きいと値下がりするリスクも高くなる点には注意が必要です。
投資信託は、投資対象商品と投資地域から「①全世界株式」~「⑨国内債券」などの種類に分けられます。
続けてその中からどの種類がおすすめかを見ていきましょう。
投資地域 | 全世界 | 海外 | 国内 | |
---|---|---|---|---|
投資対象商品 | 先進国 | 新興国 | ||
株式 | ①全世界株式 | ②先進国株式 | ③新興国株式 | ④国内株式 |
債券 | ー | ⑤先進国株式 | ⑥新興国債券 | ⑦国内債券 |
不動産(REIT) | ⑧先進国(全世界)REIT | ⑨国内REIT | ||
複合資産(上記の組合せ) | ⑩複合資産(上記の組合せ) |
世界の株式時価総額の4割以上を占めるのが米国です。また個別銘柄で見ても、世界の株式時価総額の上位1位から5位(2位を除く)が米国の銘柄です。
株式投資では、市場規模も企業規模も米国が中心になっているといえます。そのため米国株式に投資すれば、世界の株式市場やグローバル企業のリーダー的存在へ投資することになるのです。
ただし、注意点もあります。
【注意点:3つ全部を買う必要はない】
①全世界株式型や、②先進国株式型の投資信託の投資先には米国株式が必ず含まれており、全米株式型の投資信託は、分類的には①や②に含まれます。銘柄の組入比率も市場規模に応じることが多いため、4割以上が米国株式です。
そのため、①全世界株式型、②先進国株式型、全米株式型のどれか1つを買えば必ず米国株式に投資できますので、無理に3つ全部を買う必要はありません。
インデックス・ファンドとは、株価指数などの指標に連動した運用を目指す投資信託のこと。
投資対象は、株価指数に採用されているのとほぼ同じ銘柄で構成され、組入比率も指数への影響度合いに応じた割合になっています。
つまりインデックス・ファンドは、連動を目指す市場とほぼ同じ値動きをするように設計されており、市場全体へ投資したのと同じ効果が期待できます。
また、インデックス・ファンドはパッシブファンドとも呼ばれ、指標を上回る成果を期待するアクティブファンドに比べて、信託報酬などの手数料が安いメリットがあります。
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銘柄の選び方①~③の条件を満たす投資信託のうち、5年積立実績があるおすすめ銘柄を3本紹介します。
銘柄名 | iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ ファンド |
---|---|
投資対象 | 外国株式(米国) |
指数 | S&P 500 |
信託報酬(実質) | 0.0938% |
5年積立収益率 | 50.12% |
信託報酬が0.0938%と、こちらで紹介した同じ米国株式指標S&P500に連動するiFree S&P500インデックス(同0.2475%)より低くなっています。
5年積立収益率はiFree S&P500インデックスとほぼ同程度です(2022年9月時点)。
iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンドが購入できる金融機関はこちらで紹介しています。
銘柄名 | eMAXIS Slim先進国株式インデックス |
---|---|
投資対象 | 外国株式(先進国) |
指数 | MSCI 世界株式(除く日本・配当込) |
信託報酬(実質) | 0.1023% |
5年積立収益率 | 41.40% |
先進国株式へ投資するインデックス・ファンドの中で5年積立収益率が最も高い銘柄です。連動を目指す指数はMSCI世界株式ですが、日本の株式は含まれていません。
先進国株式へ投資するインデックス・ファンドでは、このファンドよりも信託報酬がさらに低いものもありますが、設定後期間が経っておらず収益実績が確認できない銘柄もあります。そんな中、つみたてNISA開始後5年間にわたる過去実績が高い点でおすすめのファンドです。
eMAXIS Slim先進国株式インデックスが購入できる金融機関はこちらで紹介しています。
積極的なリターンを追求するなら、相応にリスクも高くなります。リスクやリターンを気にして自分で調整する手間をかけたくない人にはバランスファンドがおすすめです。
バランスファンドとは、1つのファンドの中で複数の資産(複合資産)へ分散投資をする投資信託のこと。複数の資産の組み合わせ方やその割合はファンドの運用方針により異なります。
これまでにお伝えした、銘柄の選び方①株式投資型と③インデックス・ファンドを満たすおすすめファンドはセゾン・グローバルバランスファンドです(バランスファンドのため②投資先地域は除外)。
銘柄名 | セゾン・グローバルバランスファンド |
---|---|
投資対象 | 複合資産(株式50%・債券50%) |
指数 | バンガードが運用するインデックス・ファンド 世界30カ国以上の株式・世界10カ国以上の債券 |
信託報酬(実質) | 0.58% |
信託財産留保額* | 0.10% |
5年積立収益率 | 20.89% |
5年積立収益率がバランスファンドの中では高く、また信託報酬が低めです。
米国バンガード社が運用するインデックス・ファンドを投資対象としており、連動する指標は以下の8つです。
投資対象 | 地域 | 指標 |
---|---|---|
株式 | 米国 | S&P500 |
ヨーロッパ | MSCIヨーロッパ・インデックス | |
日本 | MSCIジャパン・インデックス | |
太平洋 (除く日本) |
MSCIパシフィック・エックスジャパン・ インデックス |
|
新興国 | MSCIエマージング・マーケット・インデックス | |
債券 | 米国 | USガバメント・ボンド・インデックス |
ヨーロッパ | ユーロ・ガバメント・ボンド・インデックス | |
日本 | ジャパン・ガバメント・ボンド・インデックス |
ここまで紹介した3つのおすすめ銘柄がすべて購入できる証券会社はSBI証券、楽天証券、マネックス証券などです。続いて各社のおすすめポイントを紹介します。
つみたてNISA 銘柄数 |
最低積立額 | 積立頻度 |
---|---|---|
185本 | 100円~ | 毎月、毎週、毎日 |
【SBI証券のつみたてNISA 3つのおすすめポイント】
185本(2022年11月時点)の投資信託から選べます。低コストのインデックス・ファンドやバランスファンドの種類が豊富なのでさまざまなニーズに応じた運用が可能です。
投信積立の買付を三井住友カードで支払えば、入金の手間や万一の購入漏れがありません。クレジットカード決済の「Vポイント」と、対象投資信託の月間平均保有額に応じてTポイントやVポイント、Pontaポイント、dポイントなどが貯まります(投信マイレージ)。
積立コースは「毎月」以外に「毎日」「毎週」の中から選べるので、時間の分散投資がしやすくなっています。「毎週」が選べるのはSBI証券だけ。
また「NISA枠ぎりぎり注文」を設定すると、つみたてNISA投資可能枠の残りに応じて自動で注文金額を調整してくれるので、投資可能枠を残さず使い切ることができます。
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つみたてNISA 銘柄数 |
最低積立額 | 積立頻度 |
---|---|---|
183本 | 100円~ | 毎月、毎日 |
【楽天証券のつみたてNISA 3つのおすすめポイント】
183本(2022年11月時点)の投資信託から選ぶことができます。投信スーパーサーチ(投信検索システム)で細かい条件設定もできるので、希望する商品を探しやすいでしょう。
楽天キャッシュ(オンライン電子マネー)、楽天カードの決済上限はそれぞれ月5万円ですが、以下の楽天ポイントが付与されます。
・楽天カード…楽天カードから決済額の0.5%~1.0%(銘柄、カードランクによる)
・楽天キャッシュ…楽天カードからチャージ額の0.5%
なお、2024年から始まる新NISAの「つみたて投資枠」年間120万円(月額10万円)の全額をキャッシュレスで積み立てながら、フルにポイントを受け取ることが可能になります。
「証券口座」「楽天キャッシュ」「楽天カードクレジット決済」のいずれかに引落方法を選択すると、投信積立で楽天ポイントが利用できます。楽天ポイントは、投資信託の買付代金の一部、またはすべてに使えます(1カ月あたりの利用上限は原則3万ポイント)。
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つみたてNISA 銘柄数 |
最低積立額 | 積立頻度 |
---|---|---|
157本 | 100円~ | 毎月、毎日 |
【マネックス証券のつみたてNISA 3つのおすすめポイント】
157本(2022年11月時点)の投資信託から選ぶことができます。マネックス証券はラインアップの拡充に積極的で、今後も増える可能性はあります。
投資信託の保有残高に応じてマネックスポイントがたまり、Amazonギフトカードやdポイント、Tポイント、Pontaポイント、JALやANAのマイルなど、さまざまな特典と交換することができます。
ポイント付与率は年率0.08%または0.03%です(対象外の銘柄あり)。
マネックス証券では、投資信託の積立代金をマネックスカードで支払え、さらにマネックスポイントが付与されます。もちろんつみたてNISAも対象です。
付与率は1.1%と高く、マネックスポイントは投資信託の買付やnanacoポイント、アマゾンギフトカードなどに交換可能です。
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つみたてNISAはリターンも大切ですが、コストに着目することも重要です。
つみたてNISAで注意すべき主なコストは投資信託にかかる手数料(信託報酬)です。
投資信託には、管理・運用のために保有期間中ずっと支払う信託報酬という手数料があります。
ただし、別途支払うのではなく、純資産総額(ファンドの規模)に対して何%という形で毎日差し引かれます。信託報酬の料率(%)は、各投資信託の運用方針によって異なります。
純資産総額には、日々の運用成果も含まれています。そのため似たような指標に連動する投資信託なら、なるべく信託報酬が低い銘柄を選ぶことが純資産総額から引かれる手数料をおさえ、リターンの確保につながります。
つみたてNISAでは、コストのほかにリスクや注意点にも注目しましょう。
元本割れとは、売却した際の受け取り金額がもともと投資をした金額を下回ること。つみたてNISAに限らず、値動きのある金融商品に投資すれば元本割れの可能性はあり得ます。
つみたてNISAで購入できるのは金融庁の条件をクリアした投資信託・ETFのみです。また、積立投資に限られますので一括投資はできません。
つみたてNISAで運用益が非課税になる期間は最長20年間。20年を待たずに売却もできますが、非課税投資枠はその時点で終了します。
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つみたてNISAは、次の点から複利効果が大きく効率的な運用が可能です。
投資には一定のリスクが存在しますが、そのリスクを少しでも軽減するには、リスクを分散しながら投資をしていくことでしょう。
つみたてNISAは、運用益が非課税になる上、長期・積立・分散投資でリスクを分散しながら資産形成をするための有効な手段です。
長期投資をするには、早めに始めるのもポイント。今すぐつみたてNISAを始めてみてはいかがでしょうか。
つみたてNISAで毎月1万円積立のメリットは?
利回り3%で20年間運用すると、約88.3万円の儲けが期待できます。
たとえば利回り3%で20年間運用できると、運用益の合計は約88万3000円になります。つみたてNISAの運用益は、非課税なので全額受け取れます。
その際の積立元本は20年間で合計240万円(月1万円×12月×20年)になり、元本と運用益の合計は約328万8000円(240万円+約88万3000円)になります。詳しくはこちらで解説しています。
つみたてNISAの分配金再投資で非課税投資枠の上限40万円を超えてしまったらどうなる?
「買付不可」や「課税口座での買付」になります。
つみたてNISAで投資している投資信託に分配金があった場合は、「再投資」と「受取」のどちらかの選択になります。
「再投資」を選択していた場合、分配金が支払われると自動的に投資信託の買付を非課税投資枠で行いますが、上限の40万円を超えると「買付不可」や「課税口座での買付」になります。
再投資で非課税投資枠の上限40万円を超えないように、あらかじめ設定もできます。こちらの記事でも解説しています。
いざ、つみたてNISAを始めよう!と思っても、数ある金融機関の中からどこを選べばよいか迷いますよね。そこで、多くの人に支持されている金融機関を、独自のサービスやおすすめ情報と併せてご紹介します。
SBI証券
松井証券
楽天証券
auカブコム証券
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つみたてNISA(積立NISA)月1万円の運用益はいくら?5年実績も掲載
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最終的な投資決定は、各取扱金融機関のサイト・配布物にてご確認いただき、ご自身の判断でなさるようお願い致します。
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