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個人投資家の中には、2社以上の証券口座を使い分けている人もいます。投資信託の購入時に、「同じ銘柄を一つの証券会社で買うのと、幾つかの証券会社で分けて買うのとでは、違いがあるの?」「どっちのほうがお得なの?」などと気になる人もいるのではないでしょうか。
この記事では複数の証券会社で同じ投資信託を買う場合のメリット・デメリットを解説します。あわせて初心者にはじめの一歩としておすすめの証券会社も紹介しますので、参考にしてください。
目次
複数の証券会社で同じ投資信託を買うメリットは次の2つです。
一部のネット証券などでは、クレジットカード決済による投資信託の積立(クレカ積立)が可能です。クレカ積立はポイントが貯まるのが魅力ですが、決済額に上限が設けられています。
複数の証券会社を利用すれば、クレカ積立の投資可能額を増やせ、もらえるポイントも増えます。
証券会社 | 投資 上限額 (クレカ 積立) |
ポイント付与率 (クレカ 積立) |
ポイント付与率 (投信 保有) |
対応 ポイント |
---|---|---|---|---|
SBI証券 | 月5 万円 |
0.5%~5.0% (カードランクにより異なる) |
0.02%~0.25% | ・Vポイント ・Tポイント* ・Ponta ポイント* ・dポイント* ・Vポイント* ・JALの マイル* |
楽天証券 | 月5 万円 |
0.5% ~ 1.0% (銘柄やカードランクにより異なる) |
はじめて基準残高に到達した場合に一定ポイントを付与 | 楽天 ポイント |
マネックス証券 | 月5 万円 |
1.1% | 0.00%~0.08% | マネックス ポイント |
auカブコム証券 | 月5 万円 |
1.0% | 0.005%~0.24% | Ponta ポイント |
たとえば1社のみの場合、クレカ積立ができるのは月5万円までです。しかし、他の3社も併用すれば月20万円まで積み立てられます。それぞれの積立分でポイントが貯まるのは大きなメリットです。
上表のネット証券ではクレカ積立のほかに、保有する投資信託の残高でポイントが貯まるサービスも提供しています。積立を長く続けて投資信託の保有残高が増えれば、より多くのポイントを貯められます。
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証券会社でシステム障害が発生すれば、一時的に投資信託の売買ができなくなるかもしれません。複数の証券口座を保有していれば、1つの口座が取引停止になっても他の口座で取引できるのでリスク回避につながります。
一方で、複数の証券会社で同じ投資信託を買うと次のようなデメリットがあります。
証券口座が1つだけであれば、その口座の残高や損益を確認するだけで全体の資産状況を把握できます。しかし、複数の証券口座で同じ投資信託を購入すると、各口座の残高や損益を確認して自分で計算しなくてはならないため、資産状況がわかりにくくなります。
大手ネット証券では、投資信託のクレカ積立や保有残高でポイントが貯まります。ただし、対応しているポイントは証券会社によって異なります。クレカ積立の場合、SBI証券ではVポイント、楽天証券は楽天ポイントに対応しています。
クレカ積立は各社月5万円が上限なので、たとえばSBI証券と楽天証券を併用すれば、より多くのポイントを貯めることが可能です。ただし、付与ポイントはVポイントと楽天ポイントとバラバラになってしまいます。特定のポイントだけを貯めたい人にとってはお得さを感じにくいかもしれません。
なお、楽天証券ならクレジットカード(楽天カード)と電子マネー(楽天キャッシュ)の併用で積立上限額を月5万円から月10万円にアップできます。これによって、楽天ポイントの獲得数だけを増やせます。
パソコンやスマホで投資信託を取引する場合、証券口座ごとにIDとパスワードが設定されます。証券口座の数が多くなるほど、IDやパスワードの管理、メッセージの確認などの手間がかかります。
管理が面倒だからと同じID・パスワードを使いまわすと、不正アクセスによりお金や個人情報を盗まれるリスクがあるので要注意です。
損益通算とは、株や投資信託などの利益から損失を差し引くことによって、利益にかかる税負担を軽減できる制度です。特定口座(源泉徴収あり)の場合、同じ証券口座の利益と損失は自動的に損益通算が行われます。
一方で、異なる証券会社の特定口座間で損益通算を行うには、各証券会社から発行される年間取引報告書をもとに自分で確定申告をしなくてはなりません。たとえば、A証券口座の利益とB証券口座の損失を損益通算する場合は、確定申告が必要になります。
損益通算は義務ではありませんが、納めすぎた税金が戻ってくるなら確定申告をしたほうがお得です。ただし、必要書類を準備して確定申告書を作成する手間がかかります。
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投資信託だけでなく、株式投資などにも挑戦したい場合など、複数の証券口座を持っていると有利なケースもあります。ただし、初心者はまず1社で始めて少しずつ慣れていくといいでしょう。
なかでも初心者におすすめなのがSBI証券です。続けてその理由を見ていきましょう。
SBI証券は、三井住友カードで投資信託のクレカ積立が可能です。月5万円まで積み立てられ、決済額に応じて0.5%~5.0%のVポイントが貯まります。ポイント付与率はカードのランクによって異なります。
投信信託の保有残高に応じてTポイントやPontaポイント、dポイントなどが貯まる「投信マイレージ」というサービスもあります。TポイントとPontaポイント、Vポイントはポイント投資も可能。「1ポイント=1円」として投資信託の買付に使えるのも魅力です。
SBI証券は投資信託だけでなく、国内株式や債券など幅広い商品・サービスを扱っています。投資信託の取引に慣れてきて「他の商品にも投資したい」と思った際にも、SBI証券なら安心して利用できるでしょう。
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複数の証券会社で同じ投資信託を買うと、貯まるポイントがバラバラになる上、口座管理や損益通算などに手間がかかるデメリットがあります。
ただし、そうしたことをデメリットと感じなければ、複数の証券会社を利用してもよいでしょう。なお初心者は、はじめは1社に絞って慣れることが第一です。その際、おすすめなのはこちらで紹介したとおりSBI証券です。
複数の証券会社で同じ銘柄を買うと分散投資になる?
分散投資にならない
分散投資とは、投資対象となる資産や銘柄、地域、購入時期などを分散させ、リスクを軽減すること。複数の証券会社で同じ銘柄を買う場合、投資対象が分散されるわけではありません。
システム障害などのリスク回避にはつながりますが、元本割れ(投資した元手を下回ること)リスクを軽減する効果は期待できないでしょう。
投資信託は何種類買うのがいいの?
リスク許容度(どれくらいまでマイナスを受け入れられるか)によって異なる
リスク許容度とは、資産運用において投資家が許容できるリスクの度合いのことです。投資信託の基準価額は上下するため、値下がりして評価額がマイナスになるかもしれません。
リスク許容度には個人差があります。収入や保有資産、資産運用の目的などを整理して、「どれくらいまでマイナスになっても耐えられるか」を考えておくことが大切です。
リスクをとって資産を増やしたい場合は、株式型の投資信託を1本買うだけでもいいでしょう。一方、リスク軽減のためにさまざまな資産に分散投資をしたいなら、株式型や債券型など複数の投資信託を組み合わせるのが有効です。
いざ、投資を始めよう!と思っても、数ある金融機関の中からどこを選べばよいか迷いますよね。そこで、多くの人に支持される金融機関3つを、独自のサービスやおすすめ情報と併せてご紹介します。
SBI証券
松井証券
楽天証券
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複数の証券会社で同じ投資信託を買うデメリットとは?1社に絞るべき?
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