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投資信託を始めるなら、どの金融機関で口座を開設するのがよいのでしょうか。多くのランキングで1位になっている金融機関が必ずしも自分に合うとは限りません。
そこでこの記事では、自分に合った投資信託を始める金融機関を選ぶためにチェックすべきポイントについて紹介します。
目次
投資信託を始める金融機関を選ぶためのチェックポイントは、次の4つです。
投資信託を購入する際にかかる手数料は、投資信託によっても金融機関によっても異なります。「販売手数料」「購入時手数料」「買付手数料」など各社で名称は違いますが、内容としては同じものです。
同じ投資信託を購入するなら、手数料がなるべく安く済む金融機関を利用したほうが有利です。
一般的に、対面販売(店舗型)の銀行や証券会社だと販売手数料がかかることが多く、ネット証券ではかからないことが多いです。
金融機関 | 対面販売(店舗型)の 銀行や証券会社 |
ネット証券 |
---|---|---|
投資信託の 販売手数料 |
かかることが 多い |
かからないことが 多い |
ネット証券は、街中に窓口がある金融機関と違って店舗にかかる賃料や人件費などのコストを抑えられるぶん、手数料が安い傾向があります。
選べる投資信託の種類や数も、金融機関ごとに違います。投資したい銘柄が決まっているなら、口座を開設する前にその銘柄を扱っている金融機関かどうか確認しておくのがおすすめです。
まだ投資先が決まっていないなら、なるべく多くの選択肢から選べる金融機関を選んでおくとよいでしょう。
ネット証券 | 対面販売(店舗型) 証券会社・銀行 |
||
---|---|---|---|
SBI証券 | 2,680本 | 野村證券 | 1,197本 |
楽天証券 | 2,634本 | 大和証券 | 527本 |
松井証券 | 1,677本 | 三菱UFJ銀行 | 591本 |
auカブコム証券 | 1,631本 | ゆうちょ銀行 | 119本 |
マネックス証券 | 1,331本 |
上記の表のとおり、ネット証券のほうが選べる投資信託の数が多い傾向があります。
なお、投資信託に投資するなら利益が非課税になるつみたてNISAやiDeCoといった制度を利用するのがおトクです。投資信託のラインアップのうち、つみたてNISAとiDeCo、それぞれの取扱本数もチェックしてみましょう。
つみたてNISAやiDeCoでも、店舗型の証券会社・銀行よりネット証券のほうが投資信託の取扱本数が多く、選択肢が多い傾向があります。
つみたてNISA | iDeCo | つみたてNISA | iDeCo | ||
---|---|---|---|---|---|
SBI証券 | 192本 | 38本 | 野村證券 | 7本 | 32本 |
楽天証券 | 190本 | 32本 | 大和証券 | 26本 | 22本 |
松井証券 | 184本 | 40本 | 三菱UFJ銀行 | 12本 | 33本 |
auカブコム証券 | 187本 | 27本 | ゆうちょ銀行 | 12本 | 34本 |
マネックス証券 | 167本 | 27本 |
特に、つみたてNISAの取扱本数は差が顕著です。ただしiDeCoも、本数はほぼ同じでもラインアップがまったく違うことがあるので要注意です。
金融機関の中には、投資信託の保有残高に応じてポイントを付与するしくみがあるところも。毎回コツコツと投資し続けていれば保有残高が増えていき、もらえるポイントも多くなるでしょう。ポイント制度があるところを選べば、よりお得に投資できますよ。
投信保有 ポイント制度 |
貯まる ポイント |
ポイント 付与率 (年率) |
|
---|---|---|---|
SBI証券 | 投信マイレージ | Tポイント、Pontaポイント、dポイント、Vポイント、JALのマイルから選択* | 0.02%~ 0.25% |
楽天証券 | 残高達成でポイントプレゼント | 楽天ポイント or 楽天証券ポイント |
10~500 ポイント (1回のみ) |
松井証券 | 松井証券 ポイント プログラム |
松井証券ポイント or 現金 |
0%~ 0.85%(現金還元は0.78%) |
auカブコム証券 | 資産形成 プログラム |
Ponta ポイント |
0.005%~ 0.24% |
マネックス証券 | 投信保有 ポイント |
マネックス ポイント |
0%~ 0.08% |
ポイント制度の有無だけでなく、もらえるポイントの種類、対象になる銘柄、付与率なども違います。
付与率の高さでは松井証券が抜きんでていますが、「信託報酬0.3%超」など対象の銘柄に制限があります。他の証券会社でも、投資信託ごとに異なる付与率が設定されていることが多いです。
auカブコム証券には、上記とは別に「auの投資信託の保有残高」に応じてポイントが貯まる「auの投資信託ポイントプログラム」もあります。「資産形成プログラム」と「auの投資信託ポイントプログラム」は併用可能です。
付与率だけでなく、自分が利用しやすいポイントを貯められるかなども考えて選びたいところです。
ポイント制度はネット証券では一般的なサービスですが、対面販売(店舗型)の証券会社や銀行ではあまり見られません。
ただ例えば、三菱UFJ銀行では投資信託を含む運用商品の残高が50万円以上の場合に、毎月50円分のPontaポイントがもらえるといったポイント制度があります。
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ポイント制度は、前述の「投資信託の保有残高」に応じて貯まるもの以外にも、「特定のクレジットカードで積み立てを行った場合」に貯まるものもあります。こちらのほうがポイント付与率が高い傾向があるので、あわせて確認しておきましょう。
対象の クレジットカード |
貯まる ポイント |
ポイント 付与率 |
|
---|---|---|---|
SBI証券 | 三井住友カード、タカシマヤカード、東急カードなど* | Vポイント、タカシマヤポイント、TOKYU POINTなど | 三井住友 カードの場合:0.5%~5.0%(カードランクにより異なる) |
楽天証券 | 楽天カード、楽天キャッシュ(電子マネー) | 楽天ポイント | 楽天カードの場合:0.5%~1.0%(積立銘柄やカードランクにより異なる) 楽天キャッシュ(楽天カードチャージ)の場合:0.5% |
松井証券 | なし | ||
auカブコム証券 | au PAY カード |
Ponta ポイント |
1.0% |
マネックス証券 | マネックス カード |
マネックス ポイント |
1.1% |
投資信託の積立代金をクレジットカードで支払う設定にすることで、クレジットカードのポイントと証券会社のポイントの2重取りも可能です。現金よりお得に投資できますが、証券会社とクレジットカードの組み合わせに制限がある点に要注意です。
上記5社でポイント付与率が最も高いのは「SBI証券×三井住友カード(プラチナプリファード)」ですが、年会費無料のカードに絞ると「マネックス証券×マネックスカード」になります。
こちらも付与率だけにとらわれず、普段よく使うカードでポイントを貯められるところを選ぶのも1つの方法です。
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上記①~④の結果から、投資信託を始めたい人におすすめの金融機関はネット証券、その中でも特に誰でも活用しやすいのが、SBI証券と楽天証券と言えます。
それぞれの証券会社について詳しく見てみましょう。
SBI証券の投資信託 | |
---|---|
販売手数料 | 原則無料 |
取扱本数 | 2,680本 (つみたてNISA:192本、iDeCo:38本) |
投資信託の保有残高に 応じたポイント |
投信マイレージ:Tポイント、Pontaポイント、dポイント、Vポイント、JALのマイルから選択 0.02%~0.25%* |
クレジットカード積立のポイント | 三井住友カード、タカシマヤカード、東急カードなど** 三井住友カードの場合:0.5%~5.0%のVポイント(カードランクにより異なる) |
SBI証券はネット証券の最大手です。投資信託の取扱本数がトップクラスなだけでなく、ポイント制度においても選択肢が多いのが特徴です。SBI証券のように、貯められるポイントの種類やポイントの対象になるクレジットカードが複数あるのはとても珍しいです。
SBI証券にはさまざまな人が希望を叶えやすい環境が整っていると言えます。同社の「かんたん積立アプリ」は、投資に慣れていない初心者にも役立ちます。運用状況の確認などのほか、希望に合いそうな投資信託を提案してくれる「積立スタイル診断」も受けられますよ。
SBI証券について、SNS上では以下のような口コミが寄せられています。
投信マイレージと三井住友カードの合わせ技がすごい
楽天証券のポイント還元率が下がったからSBI証券への移管を考え中
キャンペーンで1,000ポイントもらえた
楽天証券と比較する声や、ポイントの有利さに関する声が多いようです。
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楽天証券の投資信託 | |
---|---|
販売手数料 | 無料 |
取扱本数 | 2,634本 (つみたてNISA:190本、iDeCo:32本) |
投資信託の保有残高に 応じたポイント |
楽天ポイント or 楽天証券ポイント はじめて基準残高に達したときに10~500ポイント(1回のみ) |
クレジットカード積立のポイント | 楽天カード、楽天キャッシュ(オンライン電子マネー) 楽天カードの場合:0.5%~1.0%の楽天ポイント(積立銘柄やカードランクにより異なる) 楽天キャッシュ(楽天カードチャージ)の場合:0.5%の楽天ポイント |
楽天証券もSBI同様、大手ネット証券であり手数料が安く選べる銘柄数も多いという特徴があります。楽天ポイントが貯まる&使えるので、楽天市場・楽天モバイル・楽天カード・楽天銀行など同グループのサービスをよく利用する人ほどお得に使いやすいでしょう。
また、他社だとポイントが貯まるクレジットカード積立は最大でも月5万円までしかできないのが一般的です。しかし楽天証券は、クレジットカード(楽天カード)と電子マネー(楽天キャッシュ)の合わせ技で月10万円まで積立可能です。そのため、投資に回せる金額が大きい人にもおすすめです。
楽天証券に関するSNS上の口コミには、以下のようなものがありました。
楽天経済圏から抜けられない
サイトが見やすくて銘柄選びがはかどる
日経新聞がタダで読めるのは地味にありがたい
楽天経済圏とは、生活上のさまざまなサービスを「楽天」グループのものにしてポイントを効率よく貯めていくことを指します。楽天でそろえればそろえるほどおトク度が上がっていくため、楽天経済圏で暮らす人にとっては楽天証券も欠かせない存在のようです。
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投資信託を始めたいと思っても、どんな銘柄を選べばいいのか迷ってしまうかもしれません。ここからは、実際に投資する前に押さえておきたい投資信託の選び方について見ていきましょう。ポイントは以下の3つです。
投資信託には「インデックスファンド」と「アクティブファンド」があります。それぞれ目指している運用成果や手数料が違います。
インデックス ファンド |
アクティブ ファンド |
|
---|---|---|
運用目標 | 特定の指数に 連動した値動き |
特定の指数を 上回る値動き |
手数料 | 比較的低め | 比較的高め |
投資判断 | 機械的に指数と同じに決まる | ファンドマネジャーが決める |
初心者が投資するなら、低コストで運用できて値動きがわかりやすい「インデックスファンド」がおすすめです。
ただ、アクティブファンドが悪いというわけではありません。うまくいけばハイリターンを狙えるので、投資に慣れた人やインデックス中心で運用している人が一部だけアクティブで運用するといった場合にはよいでしょう。
投資する前に、自分の投資スタイル(どのくらいリスクを取れるか)について考えておくのがおすすめです。
投資は基本的にリスクとリターンが表裏一体になっています。「ローリスク=ハイリターン」が理想かもしれませんが、そのような商品はありません。
お金が減る可能性は低いものの増えにくい「ローリスク=ローリターン」を選ぶ慎重派、大きく増える可能性も大きく減る可能性もある「ハイリターン=ハイリスク」を選ぶ積極派、その中間を取る安定派、自分がどれを目指したいのかによって選ぶべき商品が変わってきます。
一般的には、預貯金や国債などはローリスク=ローリターン、株式などはハイリスク=ハイリターン、投資信託はその中間とされています。
信託報酬とは、投資信託を保有してる間ずっとかかり続ける手数料のことです。「運用管理費用」とも呼ばれます。
信託報酬はなるべく安く抑えたほうが、手元に残せる金額が多くなるため有利です。同じ地域の同じ資産に投資する投資信託で迷ったら、信託報酬を比較してみましょう。
ここからは前述の選び方のポイント①をもとに、インデックスファンドのおすすめ銘柄を具体的に紹介します。(番外編としてアクティブファンドもこちらで紹介します。)
ポイント②の投資スタイル(積極派、安定派、慎重派)別に紹介しますので、自分の投資方針に合うものをチェックしてみましょう。
なお、紹介するおすすめ銘柄はいずれも信託報酬(ポイント③)が最安クラスの商品を中心に取り上げています。
積極的なリターンを狙いたいなら、全米株式、全世界株式などを投資対象とする投資信託がおすすめです。
運用会社 | SBIアセットマネジメント |
---|---|
信託報酬 | 0.1102%程度 |
5年積立収益率 | 35.69% (データ提供:つみたてNISAナビ) |
つみたてNISA対応 | ○ |
主な取扱金融機関 | SBI証券、楽天証券、松井証券、auカブコム証券、マネックス証券 |
「全世界株式」を対象とするインデックスファンドです。この投資信託1本に投資するだけで、日本を含む世界中の企業の株式に投資したのと同じような効果を得られます。
全世界にまんべんなく投資するので、リスク分散ができ、どこか1つの国や企業がうまくいかなくなっても大きなダメージを受けにくい点も大きなメリットです。
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま(全世界株式))はコストとリスクを抑えつつリターンも狙いたい人におすすめの投資信託です。
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
---|---|
信託報酬 | 0.09372% |
3年積立収益率 | 24.46% (データ提供:つみたてNISAナビ) |
つみたてNISA対応 | ○ |
主な取扱金融機関 | SBI証券、楽天証券、松井証券、auカブコム証券、マネックス証券 |
「S&P500」という指数と連動する値動きを目指すインデックスファンドです。S&P500はアメリカを代表する株価指数として知られていて、アップル、マイクロソフト、アマゾンなど日本でも有名な大企業を含む約500社で構成されています。
S&P500に投資する投資信託はいくつもありますが、なかでもこの「eMAXIS Slim」シリーズのeMAXIS Slim米国株式(S&P500)は低コストで人気を集めています。今後のアメリカの成長に期待している人、できるだけ信託報酬を抑えて投資したいという人におすすめの投資信託です。
運用会社 | ニッセイアセットマネジメント |
---|---|
信託報酬 | 0.1023% |
5年積立収益率 | 42.96% (データ提供:つみたてNISAナビ) |
つみたてNISA対応 | ○ |
主な取扱金融機関 | SBI証券、楽天証券、松井証券、auカブコム証券、マネックス証券 |
その名のとおり「外国株式」を投資対象とする投資信託です。先述の「SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま(全世界株式))」と違い、日本株は含まれていません。2022年5月末の時点では米国株が7割以上を占めています。
日本円や日本株をすでに多く保有している人は<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドのような、あえて日本以外のエリアに投資する投資信託を選んで、資産の重複を避けるのも1つの方法です。
ほったらかしで安定的な運用をしたい人は「バランスファンド」への投資も検討してみましょう。バランスファンドとは、さまざまな地域(国内・海外)のさまざまな資産(株式・債券・不動産など)に投資する投資信託のことです。
値動きが違う資産を複数組み合わせてあり、これ1本で幅広く分散投資できます。信託報酬が高めな場合もありますが、複数の投資信託を選んだり組み合わせたりするのが面倒な人など、なるべく手間を避けて運用したい人にはおすすめです。
運用会社 | 楽天投信投資顧問 |
---|---|
信託報酬 | 0.211% |
3年積立収益率 | 9.59% (データ提供:つみたてNISAナビ) |
つみたてNISA対応 | ○ |
主な取扱金融機関 | SBI証券、楽天証券、松井証券、auカブコム証券、マネックス証券 |
「全世界株式70%、債券30%」というバランスを基本とする投資信託です。債券は株式より低リスクの資産とされているので、楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)は「株式だけに投資するのは怖い。少しリスクを抑えたい」といった人におすすめです。
ここでは「株式重視型」を紹介しましたが、同じシリーズで「均等型」や「債券重視型」もあります。もっとリスクを抑えたいなら、それらのほうが向いているでしょう。投資スタイルに合わせて選びやすいのもメリットと言えます。
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
---|---|
信託報酬 | 0.143% |
5年積立収益率 | 14.70% (データ提供:つみたてNISAナビ) |
つみたてNISA対応 | ○ |
主な取扱金融機関 | SBI証券、楽天証券、松井証券、auカブコム証券、マネックス証券 |
先述の「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」と同シリーズです。こちらは「8資産均等」の名前のとおり、国内株式・先進国株式・新興国株式・国内債券・先進国債券・新興国債券・国内リート(不動産)・先進国リート(不動産)の8つに同比率(12.5%ずつ)投資するのを基本としています。
かなり幅広く分散投資でき、なおかつ比率がシンプルでわかりやすいのが特徴です。eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)はリスクを抑えつつ、あまり考えずにほったらかしで運用したいという人に向いているでしょう。
運用会社 | アセットマネジメントOne |
---|---|
信託報酬 | 0.143% |
5年積立収益率 | 12.98% (データ提供:つみたてNISAナビ) |
つみたてNISA対応 | ○ |
主な取扱金融機関 | SBI証券、楽天証券、松井証券、auカブコム証券、マネックス証券 |
こちらも、8つの資産に均等に投資することを目指しているバランスファンドです。前述の「eMAXIS Slimバランス(8資産均等)」とは信託報酬も同じです。「eMAXIS Slimバランス(8資産均等)」を選択できない金融機関を選んだ場合にも役立つでしょう。
また、たわらノーロードシリーズは「堅実型」「標準型」「積極型」、さらに「最適化バランス」や「スマートグローバルバランス」など種類が非常に豊富です。自分の理想のバランスを見つけてみましょう。
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慎重な運用をしたいなら、債券を中心に投資する投資信託を選ぶという方法もあります。ただしつみたてNISAでは、債券のみに投資する投資信託は対象になっていません。そのため、リスクを最小限に抑えたい場合は「債券比率を高めたバランスファンド」を選ぶしかありません。
また、「リタイア時期を見据えて長期投資でほったらかしたい」「リタイアが近づいていて投資期間が限られる」など、老後を迎える年から逆算して投資するなら「ターゲットイヤーファンド」という手もあります。
ターゲットイヤーファンドは設定した時期が近付くにつれて、自動的に投資先が債券中心に変わっていきます。徐々にリスクを抑えた安定運用になるよう配慮された投資信託です。時期設定の難しさや手数料の高さには注意が必要ですが、人によっては有力な選択肢となるでしょう。
運用会社 | 三井住友DSアセットマネジメント |
---|---|
信託報酬 | 0.242% |
5年積立収益率 | 7.03% (データ提供:つみたてNISAナビ) |
つみたてNISA対応 | ○ |
主な取扱金融機関 | SBI証券、楽天証券、松井証券、auカブコム証券、マネックス証券 |
「マイパッケージ30」は、株式への投資が30%(国内株式20%、外国株式10%)というのが名前の由来です。残りの70%は債券(国内債券55%、外国債券10%、短期金融資産5%)に投資します。
半分以上は「ローリスク=ローリターン」とされる国内債券なので、5年積立収益率は上の表のとおり比較的低めです。
しかし、高いリターンを求めるより「お金を減らしたくない」という気持ちが強い慎重派にとって、三井住友・DC年金バランス30(債券重点型)(マイパッケージ30)は安心して投資しやすい投資信託と言えるでしょう。
運用会社 | フィデリティ投信 |
---|---|
信託報酬 | 0.37%~0.38%程度 |
5年積立収益率 | 18.84% (データ提供:つみたてNISAナビ) |
つみたてNISA対応 | ○ |
主な取扱金融機関 | SBI証券、楽天証券、松井証券、auカブコム証券、マネックス証券 |
こちらは、2040年を設定年とするターゲットイヤーファンドです(設定年は2030年~2060年まで5年単位で選べます)。最初のうちは外国株式を中心に成長重視で積極的に投資しますが、2040年が近づくほど世界債券の割合が増えていきます。
自分で配分を考えたり変更したりするのは手間がかかるうえに知識も必要になりますが、フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)ならほったらかしで済みます。多忙でなかなか投資の時間が取れない人、できるだけ面倒なことを避けて投資したい人でも手軽にチャレンジできるでしょう。
インデックスファンドより高いリターンを目指したいなら、アクティブファンドも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
アクティブファンドは、指数に合わせて機械的に運用するインデックスファンドと違い、投資のプロが値上がりしそうな銘柄を厳選して組み合わせています。そのぶん手数料が高いというデメリットはありますが、種類が豊富で、インデックスを上回る成果も狙えます。
デメリットもありリスクも高めなので、アクティブファンド1本に絞って投資するのはおすすめしません。ただ、他と組み合わせれば投資の幅が広がるため、一考の価値はあります。
運用会社 | レオス・キャピタルワークス |
---|---|
信託報酬 | 1.078% |
5年積立収益率 | 8.62% (データ提供:つみたてNISAナビ) |
つみたてNISA対応 | ○ |
主な取扱金融機関 | SBI証券、楽天証券、松井証券、auカブコム証券、マネックス証券 |
日本株を中心に、割安感のある成長企業を選別して長期的に投資することを基本方針としているアクティブファンドです。市況に応じて柔軟に運用していて、アクティブファンドながら「守りながらふやす」という運用スタイルを徹底しています。
つみたてNISAで選べるアクティブファンドは少数ですが、ひふみプラスはその中の1つです。直近のリターンは低めですが、投資家から根強い人気があります。ひふみプラスは日本株の今後の成長に期待する人や、長期投資でより高いリターンを狙っていきたい人におすすめです。
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投資信託への投資を始めるなら、まずは金融機関で投資用の口座を開設する必要があります。銀行や証券会社などさまざまな選択肢がありますが、SBI証券や楽天証券など使い勝手のいいネット証券が特におすすめです。
金融機関にも投資信託の銘柄にもそれぞれ特徴があります。この記事を参考にそれを見極めて、自分の希望に合ったものを選びましょう。
投資信託とは?メリット・デメリットは?
投資信託は、投資家から集めたお金をプロが運用する金融商品。
投資信託は、さまざまな投資先を詰め合わせたセット商品のようなものです。個別企業の分析などを自分でしなくても、投資のプロ(ファンドマネジャー)におまかせで投資できるので初心者にも人気があります。少額から分散投資を実践できる点もメリットです。
一方、購入時の手数料や信託報酬など手数料がかかる点はデメリットと言えます。預貯金と違って元本は確保されないので注意しましょう。
ゆうちょの投資信託はおすすめ?
ゆうちょ銀行の投資信託はラインアップが物足りないかも。
ゆうちょ銀行でも投資信託の取り扱いがありますが、全部で119本と選べる数は少なめです。また、人気の高いeMAXIS Slimシリーズなどを取り扱っていない点にも要注意です。
ゆうちょ銀行で選ぶなら、購入時の手数料がかからないノーロード投信から選ぶのがおすすめです。ただ特にこだわりがなければ、こちらなどで紹介するネット証券の方が商品ラインアップが多く、便利でしょう。たとえば2,600本以上の投資信託から選べます。
いざ、投資を始めよう!と思っても、数ある金融機関の中からどこを選べばよいか迷いますよね。そこで、多くの人に支持される金融機関3つを、独自のサービスやおすすめ情報と併せてご紹介します。
SBI証券
松井証券
楽天証券
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投資信託の口座開設おすすめのネット証券会社を比較!【銘柄も紹介】
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